今までミシュランのCROSSCLIMATE 2を装着していましたが、リアタイヤのサイドウォールに致命的な裂け目ができてしまったため、3万キロちょっとで交換することとなりました。
メルセデス・ベンツ Vクラスにお勧めなタイヤ選び
雪が降っても大丈夫なようにオールシーズンタイヤを選んでいましたが、我が家にはスタッドレスを装着したエクストレイルが別にあるので、雪の日はそっちを使えば良いのでは…ということで、サマータイヤを探すことに。
Vクラスは245/45R19というタイヤサイズで、車体だけで2.5トン弱、満載だと3トン近い車のためロードインデックスは102のエクストラロード(XL)対応のタイヤが必要になるため、あまり選択肢がありません。
すでにタイヤがパンクしているので納期最優先で探していたのですが、ミシュランのPRIMACYはちょうどPRIMACY 5に切り替わるタイミングで、245/45R19は4月くらいの入荷になりそうだとのこと。
そんな中、2025年2月に、ブリヂストンからREGNOのRV/ミニバン向けとなるGR-XIII TYPE RVが新発売となり、ラインナップを見ていると245/45R19 102W XLという、まさにVクラス向けともいうサイズがあるではないですか!
メーカー小売希望価格が1本69,960円(!)というお高いタイヤですが、最安値は4万円程度となっており、ヨーロッパメーカーのプレミアムクラスのタイヤと比べてそこまで割高感はありません。
前の車でGR-XIIを装着して気に入っていたこともあり、GR-XIII TYPE RVを購入することにしました。
REGNO GR-XIII TYPE RVの特徴
REGNO(レグノ)といえば言わずと知れた、ブリヂストンの誇るフラッグシップ・プレミアムタイヤですが、そのREGNO GR-XIIIをRV専用パターンで再設計したのが、REGNO GR-XIII TYPE RVとなります。
特徴としては以下の点が挙げられます。
静粛性向上
・荒れた路面で気になりやすいロードノイズを6%低減
・滑らかな路面で気になりやすいパタンノイズを8%低減
走行性能
・軽快なハンドリングでふらつきを低減
ウェット性能向上
・ウェットグリップ性能がbからaに向上
サステナブル性能
・偏摩耗を抑制、耐摩耗性も向上
VクラスでのREGNO GR-XIII TYPE RVファーストインプレッション
さきほどの特徴に沿って、VクラスにREGNO GR-XIII TYPE RVを装着した印象について、軽くレビューしてみたいと思います。
比較対象は、いままで装着していたミシュランのCROSSCLIMATE 2となります。1年半、3万キロ程度使用して残り3分山くらいのコンディションとなるため、新品時とはフィーリング等かなり違う可能性はありますので、ご了承ください。
静寂性について
圧倒的にREGNO GR-XIII TYPE RVが優れています。というか、凄いですね、REGNO。
最近多い、水分を浸透させるタイプのアスファルト舗装は、目が粗いこともあってゴーというロードノイズが目立つことも多いのですが、REGNO GR-XIII TYPE RVだと今まで耳障りだったノイズがほぼ気になりません。
低域のノイズは残りますが、耳につく周波数帯のノイズが抑えられているためか、かなり静かに感じます。さすがREGNO、といった静寂性です。素晴らしい。
パターンノイズについては、RV専用設計でショルダー部のブロックが大きい形状になっていることもあり不利なような気もしましたが、ほとんんどというか、まったくといっていいレベルで聞こえません。
Vクラスの防音がしっかりしている(といっても商用車ベースなのでSクラスなどとは全く異なりますが…)こともあってか、パターンノイズについてはまったく気になりませんでした。
CROSSCLIMATE 2と比べると、静寂性は圧倒的にREGNOの勝ちです。
といっても、3万キロ走ったタイヤと比べるのもどうかと思うのですが。
走行性能
サイドウォールのしなやかさに定評のあるミシュランと違い、個人的には割と固めというイメージがあるブリヂストンタイヤですが、ENLITEN採用により軽量に仕上がっていることもあり、乗り心地も予想以上にソフトな感じ。
かといって、コーナリング時にフワフワするような感じもなく、しっかりとした感覚が伝わってきますので、とてもバランスが良く感じます。
ソフトな感じが好みの方はミシュランがお勧めですが、ある程度しっかりした、メリハリのある乗り心地が好みの場合はREGNO GR-XIII TYPE RVは良いと思います。
高速道路などの路肩にある、細かい凹凸状の部分を走ってみましたが、凹凸の突き上げ感は確かにおとなしく感じるものの、以前のCROSSCLIMATE 2がかなりしなやかなタイヤだったこともあり、それほど差は感じませんでした。
逆に言えば、ミシュランのようなしなやかさを身につけたタイヤとも言えるかと思います。
装着してまだ距離が浅いため、急ハンドル・急加速・急減速などは行っていませんので、そのあたりについては不明です。ご了承ください。
ウェット性能向上
こちらも、一皮むける前の状態なので、おとなしめ走行を心がけているので、特筆すべき点はりません。
サステナブル性能
RV/ミニバン専用設計になったことで、左右非対称トレッドパターンとなっています。

幅が広いブロックがある方(写真だと左側)がアウトサイドとなります。
Vクラスでも一番減るのがこのショルダーの部分で、ここが摩耗しづらくなっているのはありがたいです。
なお、回転方法に指定はありません。
デザイン
一発でREGNOと分かるデザインで高級感があります。

微細加工技術によりLUXBLACKと名付けられた、鮮やかなコントラストの黒色がホワイトボディーに映えます。
感想
さすがREGNOといえる高い静寂性と、しなやかさで乗り心地も良い、とてもバランスの良いプレミアムタイヤだと感じました。
Vクラスは商用車がベースということもあり、また、ミニバンなのでボディの開口部も大きく、防音的にも不利な点も多い車です。
タイヤが発生するノイズを大幅に抑えられるREGNO GR-XIII TYPE RVは走行中のタイヤノイズをかなり減らせますので、Vクラスにとってとても相性が良いタイヤかと思います。
タイヤを長持ちさせるコツ
前に装着していたCROSSCLIMATE 2は3万キロちょっとで交換となりましたので、Vクラスとしてはかなり持ったというべきかと思います。
パンクが無ければ、あと5000kmくらいは持ったと思います。
タイヤを長持ちさせるコツは、停止状態での据え切りをしない、という点に尽きます。都内だとどうしても細い道や狭い駐車場などで切り返しなどが多くなると思いますが、完全に停止した状態でのハンドル操作と、少しでも動きながらのハンドル操作では、タイヤに与えるダメージがかなり異なります。
特に、Vクラスはフロントの軸重が空車状態でも1330kgもあり、一般的な乗用車1台分くらいの荷重が2輪にかかっていますので、その状態で据え切りするのはできるだけ避けた方が良いかと思います。
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