買って解った、メルセデス・ベンツ Vクラス V220dの良いところ・注意点(W447 スポーツロング)

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今まで10年近くマツダのアテンザワゴンに乗っていましたが、大型犬のケージを複数積めないこともあって、デカい車が欲しい!ということになり、いろいろ検討した結果、メルセデス・ベンツのVクラス V220d スポーツロング(W447)の2018年モデルに買い換えました。
新車だと900万円を超える車なので、手頃感のある中古を購入しました。犬を積むのですぐ汚れますしね…。
購入する際に重視したこと、購入して乗ってみて解ったことなどをまとめてみました。

荷物が大量に積めて、運転しても疲れにくい車とは

荷物が積める車といえばラージミニバンかハイエースなどが思いつきますが、国産のラージミニバンはシートアレンジこそ手軽で多彩ですが、荷物を大量に積むことを考えると、シートが取り外せないために床や側面が凸凹して、“広大なフラットな荷室”が実現出来る車って無かったりします。
唯一あるとすればグランエースでしょうか。

ハイエースは商用車なので室内の広さとフラットな床は魅力ですが、運転席と助手席の間にエンジンが収まっていることもあってかなり運転席がタイトなのと、リアサスの荷重が少ないためリーフサスが硬く、自家用車として使う場合は快適さはいまいちな気がしました。
犬の搬送で群馬から名古屋の日帰り往復などすることもありますので、長距離を運転することを考えると運転する際の快適さは重要です。

比較対象としては人気のカングーのほかに、ロングが加わったベルランゴ、リフターと欧州車のミニバンも選択肢が増えましたが、大量の荷物を積むことを考えるとやや小柄なのがネックです。
あと、2列目がフルフラットにならないのもデメリットです。(斜めだとケージを積みづらい)

グランエースはサイズ的にも、立ち位置的にも近い1台だと思いますが、中古の価格帯がVクラスとあまり変わらないこともあって、選択肢からは除外しました。
ということで、いろいろ調べた結果、Vクラス一択という状態でした。

3種類あるVクラスのボディサイズ、どれが最適か?

Vクラスにはノーマル、ロング、エクストラロングの3種類のボディサイズがラインナップされています。
ボディの長さはそれぞれ
ノーマル:4,905mm
ロング:5,150mm(ノーマル比+245mm)
エクストラロング:5,380mm(ロング比+230m)
となります。
ノーマルでもアルファードとほぼ変わらないボディ超ですから、やはり大柄な車です。

ノーマルとロングのホイールベースは3,200mmで同一で、ロングはボディが長くなった分リアのオーバーハングが延びます。
エクストラロングはさらにボディーが伸びたことでホイールベースも長くなり、3,430mm(ロング比+230mm)にもなります。リアのオーバーハングはロングと同一です。

取り回しを考えるとノーマルが楽ですが(それでも5m弱…)、荷物を大量に積むことを考え、ロングを選択しました。
積載量でいえばエクストラロングが最強ですが、さすがに5,380mmのボディサイズかつホイールベースも長いエクストラロングは取り回しが厳しい感じです。
駐車場選びますし…。

多彩なシートアレンジ(要筋肉)

Vクラス、ベースが商用車ということもあるのか、2列目、3列目シートは4本のレールに載っているだけです。
取り外しや方向を変えることも可能なので、たとえば
・2列目だけ取り付けた4人乗り
・3列目だけ取り付けた5人乗り
・2列目と3列目を取り外した貨物仕様
・2列目を逆向きに付けて対面シート
などが可能です。

取扱説明書に記載されているシートアレンジ例ですが、キャプテンシート(EE)の向きを変えたり、取り付ける位置を変えたりといろいろアレンジできる様子が説明されています。

やろうと思えば、3列目を取り外して2列目と3列目にキャプテンシーとを1席ずつ配置した変態配置(長物を積めるメリットがある?)とかも可能そうです。

2列目シートを外すと、こんなに広い居住スペースが生まれます。
いやー、広いですね。
商用車ベースなフラットな床も便利です。

筋力を問われるシート配置変更

シートアレンジが自由なVクラスですが、問題はシートの取り外しにはとにかく筋力が必要ということ。
というのも、国産のミニバンのようにシートを簡単に跳ね上げたり格納したりする親切ギミックなどは皆無で、シートアレンジの際には、フロントシートはおそらく30kg程度(体感)、リアシートに至っては1人では持ち上げることすら不可(60kg以上はあるのでは…?)という重量のシートを人力でレールから脱着する必要があります。

2列目シートは大人一人で取り外しできますが、かなりの重量なので気軽に取り外しする気力は起きません。
3列目シートに至っては、これは果たして取り外しできるのだろうか、外してしまったら最後取り付けする気力はあるのだろうか…と正直不安になるほどの重量で、最低でも大人2人は必須です。

ですので、現実的には
・2列目はどうにか一人で取り外しが可能(でも、できるだけやりたくない)
・3列目を取り外すのは現実的では無い(重量、保管場所の問題で論外)
という感じです。

とにかく、シートの配置変更には、筋肉が必要なことは確実です。
この点は至れり尽くせりな国産ミニバンとは大きく異なる点です。

大人が3人座ってもゆとりのある3列目シート

Vクラスの3列目シートですが、幅が140cm程度と、男性が3人座っても十分なサイズが確保されています。
国産のミニバンは2人がちょうど良いくらいで、3人は長時間の乗車だと厳しい場合が多いですが、その点Vクラスの居住性は素晴らしいといえます。
ただ、そのメリットがある反面、シートがデカい、重たい、取り外せない…というデメリットにもなってしまう訳ですが。

ベースが商用車だけあって広大なラゲッジスペース。ただし注意点も。

ヨーロッパでは、VクラスのほかにVitoという商用モデルが存在します。
というより、Vitoをベースにラグジュアリーさを追加して乗用車に仕立てたのがVクラスになります。
このため、Vito譲りのラゲッジスペースが存在し、シートを取り外すと完全フルフラットの広大な床が出現します。

といっても、3列目シートの取り外しは現実的では無いのは、先ほど説明したとおりです。
このため、ラゲッジスペースは広大でも、使い勝手には難もあります。

長尺荷物を積むには不向きなVクラス

2列目を取り外し、3列目を目一杯前方に移動した状態ですと、リアの荷物スペースは最大で奥行き約140cmのスペースが生まれます。

3列目シートを最大限前に移動した状態で、荷室の長さは140cmとなります。
140cmというとボディサイズから考えると微妙な数字ですが、これは3列目シートを移動できる範囲に制限があるためです。

2列目と3列目のシートは同じレールにある固定用金具に取り付けますが、この金具が40cm程度の長さがあり、3列目のシートを最大限前に移動したとしても、レール上にある2列目用の金具が干渉して、フロントシートぎりぎりまで3列目シートを移動できないのです。
そのため、3列目シートを一番前までスライドしても、足下には50cmもの空間が空いてしまいます。
国産のミニバンのように、3列目を前に倒すような機構がないので、この点はデメリットかと思います。

2列目シートを取り外し、3列目を目一杯前方に移動した状態。
長尺の荷物は3列目シートを倒せば搭載できますが、床置きは出来ません。

解決方法としては、3列目シートを2列目の金具に固定しなおせば+40cm以上前に押し出すことが可能で、ラゲッジスペースの奥行きも180cm程度確保できると思いますが、レールから3列目シートを取り外すことは現実的では無いくらい重たいので、元に戻すことを考えると絶対にやりたくない作業なのです。(車検の際に7人乗りに戻す必要がある)

とはいえ、5人乗りとして見た場合、リアシートの乗員からの感想では足下スペースが広大で快適らしいので、それはそれでメリットといえなくもないです。
あと、長尺の荷物でなければ、2列目シートの足下も使えばかなりいろいろ積めます。

フロントシートと、2列目シートの間のスペースは余裕の50cm。
これだけあれば足がシートにぶつかることもありません。快適。

ゆとりのボディ幅が生み出す幅広いラゲッジスペース

タイヤハウスがせり出している、最も狭い部分でも120cmもの幅を誇るラゲッジスペース。これだけ広い空間であれば、大型犬のケージを2つ並べておいても余裕です。
ラゲッジスペースの幅については不満はありません。

取り外した2列目シートをどうするか…

荷物を積むためには2列目シートを取り外すのが一番なのですが、問題は外したシートをどうするか、という点。

結局折りたたんだ状態で立てて部屋のクローゼットに押し込むことにしました。
先日7人載せるため引っ張り出しましたが…正直つらいですね、これ。
しかも、置いてある部屋が2階なのでなおさらです。

中古のシートレールを購入し、適当なサイズにレールを切断、板にレールを固定すれば家の中でも椅子というかソファー?として使うことも出来るようです。

オプション不要で完全にフルフラットなベッドが完成!

ロングボディにはラゲッジセパレーターというオプションがあり、これを使うと3列目をフルフラットにした状態でラゲッジセパレーターと一体化させると、長さ190cm、幅140cmという、セミダブルサイズのフルフラットなベッドが出現します。

長さはもちろんのこと、幅140cmというサイズのベッドはなかなか凄いサイズだと思います。
これだけ広ければ、大人2人で余裕で寝ることが可能です。

ベッドにした状態で、幅は最大140cm

ベッドの長さは、男性でも余裕の190cm

国産のミニバンだと、標準のシートで完全なフルフラットになるものは少ないと思いますが、Vクラスは完全なフルフラットになります。
しかも、3列目シートの背もたれと、ラゲッジセパレーターの下は空間になってますので、ここに荷物を入れることも可能。
標準仕様のシートアレンジだけで完全なフルフラットなベッドになるミニバンって、他には無いのでは?と思います。
車内泊を考えている方には、めちゃくちゃお勧めの仕様です。

ベッドにするには年式・仕様に注意

ベッドとして使用するためには、ラゲッジセパレータを搭載している車両を選ぶ必要があります。
ラゲッジセパレーターは購入時のオプションになっているようで、付属しない車もあるので購入の際には確認が必要です。

また、2018年以降のモデルではよりフルフラットになるように、

  • ラゲッジセパレーターの板がクッション性の高いものに変更(ただし、セパレーターにあった小物入れスペースは廃止)
  • 3列目シートの背もたれ部分が一体化&凹凸の少ないものに変更

という変更が行われました。

3列目シートを、シートとして考えるとホールド性が若干落ちたのはデメリットかもしれません。
ただし、ベッドとして使うことを考えると凹凸がない方が理想ですので、変更点は歓迎です。
また、細かい点ですが3列目シートの足下に、引き出しが追加されました。
この引き出しですが、かなり容量が大きいのでとても重宝しそうです。

意外と収納力がある、3列目シート下の小物入れ。
これ、かなり便利です。

2018年以降の改良されたモデルかどうかは、3列目シートが分割できない、ヘッドレストを座席背面に取り付ける穴がある、背もたれの凹凸が少ない、などの点で判別が可能です。
また、ラゲッジセパレーターに蓋がない(改良前のラゲッジセパレーターは蓋があって小物が収納できる)のもわかりやすい違いになります。

その他オプション品など

私が購入したスポーツ ロングですが、スポーツグレードは全部入りの最上位グレードなので、サンルーフ含めほぼ全てのオプションが標準装備になっています。

ルーフレールは後付け可能

屋根にキャリアを固定するためのルーフレールについてはオプションだったようで、中古車を探していると、付いている、付いていない車がそれぞれ半々といった感じでした。
ルーフレール、屋根の高さが2m近い車なのでキャリアを乗せることはあまり現実的ではありませんが、実は洗車の際に掴まれる、という大きなメリットがあります。
見た目のアクセントにもなるので、個人的にはあった方が好みです。
購入した車には付いていませんでしたので、AliExpressから輸入し、取り付けてみました。

スマホと連携するなら2020年モデルがベスト

2020年にマイナーチェンジが行われ、ナビ回りが大きく変わりました。

2018年モデル、2020年モデルの違い(一部)

・2018年マイナーチェンジ
3列目シートが背もたれ一体型のフラットなものに変更&足下に小物入れが装備
ラゲッジセパレーターがクッション性の高いものに変更
CarPlay/Android Auto非対応

・2020年マイナーチェンジ
ナビがMBUXにアップデート(液晶がワイドになっている)
運転席・助手席がベンチレーション付きシートに変更
CarPlay/Android Auto対応

2020年モデルではMBUXに変更されたことに伴い、液晶もワイドになり、CarPlay/Android Autoに対応しているという特徴があります。
私が購入したのは2018年モデルですので、CarPlay非対応のナビなので、ナビの使い勝手についてはいまいち微妙な感じです。

標準装備のナビですが、タッチパネルが使えないのと、ルート検索がいまいちなのもあって、GoogleMapの方が便利なことも多いです。
私はスマホホルダーを追加してiPad miniを取り付けられるようにしました。

ルーフレールの有無について

中古車のリストを見ていると、前期モデルでは付いていない個体もそこそこ見かけます。ソースは不明ですが、後期モデルは確か標準装備になったと思いますので、装着率はかなり高いです。

ルーフレールの有無についてどちらの方が良いかというと、個人的にはあった方が良いと思います。というのも、洗車時に掴まるのに便利、という理由によります。
屋根の高さが2m近い車なので、屋根を洗うには脚立が必須なのですが、脚立に乗ってカーシャンプーを使って洗っている時に、掴むものが何もない、というのは結構怖いです。
ルーフレールがあると手軽に掴めるので、安心感がまったく違います。

欲しい車が見つかったけど、ルーフレールがない場合はどうすれば良いかというと、後付け可能な社外品が安価に販売されていますので、それを使うのが手っ取り早いと思います。
重たい荷物を載せるわけではないので、社外品でも問題無いかと思います。
詳しくは下記のページで説明していますので、ご参照ください。

三列目の窓の開閉について

Vクラスは元が商用車ということもあってか、最前列の窓しか開きません。
スライドドアの窓ガラスは固定されていて開きませんので注意が必要です。
3列目の窓ガラスですが、一部外側に押して開くことができるモデルがあります。おそらく後期型?のように思いますが、窓ガラスが開くタイプの区別のしかたは3列目窓ガラスの後方中央に、黒い丸いキャップが付いています。

前席しか窓を開けることができないため、窓を開けて換気しようとしてもすこぶる空気の循環が悪いVクラスですが、3列目の窓ガラスを開けられるとかなり変わってくると思います。
個人的には、窓ガラスが開くタイプがあれば、そちらをお勧めします。

3列目の窓ガラスが開かないタイプでも、sportsのようにサンルーフがあるタイプであれば、屋根から換気することができるのである程度代用可能です。

デザインについて

Vクラスにした理由の一つが、シンプルで飽きが来ないデザイン。
最近の国産ミニバンって自己主張が強すぎるオラオラ系のデザインばかりで、どうも好きになれないのです。
その点、Vクラスはベンツ全体に通じるシンプルなデザインでまとめられており、派手な飾りなどはありません。(2024年登場のマイナーチェンジモデルでは少し押しが強いデザインになりますが)

スライドドアの窓は固定で開けられないかわりに、運転席から続く一体化したデザインとなっており、また、ウィンドウ下部のラインも緩く弧を描いたラインになっていて、センスの良さを感じます。
全体的に上品にセンス良くまとめられたデザインで気に入っています。

ボディーカラーは黒と白がほとんどで、他の色は希少

前期型だと、以下の色がラインナップされていました。

アークティックホワイト
ロッククリスタルホワイト
オブシディアンブラック
カバンサイトブルー
ジュピターレッド
フリントグレー
ブリリアントシルバー

このうち、中古でよく見かけるのは圧倒的にオブシディアンブラックとホワイト(アークティックホワイトとロッククリスタルホワイト)です。
アークティックホワイトとロッククリスタルホワイト、見た目は似てますが前者はソリッド、後者はメタリックになります。メタリックと言っても、日光が反射するところでわずかにメタリックが見えるくらいの、かなり控えめなメタリックなので、ソリッドと言われても勘違いしてしまいそうな色となります。
あと、ロッククリスタルホワイトは少しグレーよりの、落ち着いた配色になっています。

中古車サイトでは、ボディーカラーのアークティックホワイトとロッククリスタルホワイトを単に「白」としている掲載も多いので、注意が必要です。
写真だけでは見分けが付きづらいので、問い合わせてみると良いかと思います。

私は犬を積むことが多いので、車内温度が上がりやすいオブシディアンブラックは対象外で、その他のカラーから探していましたが、本命はフリントグレーでした。
ただ、フリントグレーはかなりマイナー色で、1年弱探せどまったく出物が無い状態。もっとも、スポーツロングで価格帯も限定して探していたので、そもそも条件自体が厳しめでしたが。

マイナー色である、フリントグレー、カバンサイトブルー探している方は、見つけたらすぐに確認しにいった方が良いと思います。
ジュピターレッドもマイナー色ですが、あまり人気が無いのか、中古車サイトにしばらく掲載され続けられている車をときどき見かけます。
ブリリアントシルバーは上記のカラーから比べるとすこし台数が多いのか、たまに見かけます。

探していてもフリントグレーの車は見つからなかったので、たまたま見つけた認定中古車のロッククリスタルホワイトを選びました。

運転のしやすさ、取り回しについて

ホイールベースが3.2mもあるVクラスですが、実際街中を走って感じるのは、案外取り回しはしやすい、という点。
もちろん、ボディサイズが5mを超えますので都内の駐車場は選びますし、狭めのコインパーキングは利用不可、機械式駐車場もNGなので使い勝手が悪い点はもちろんあります。

ただ、ホイールベースが長い割には最小回転半径は5.6mと、ホイールベース3mのアルファード・ヴェルファイアが5.6~5.8mであることを考えると優秀です。
FRなのでフロントタイヤの切れ角が大きく取れる結果だと思います。
その代わり、タイヤの減りも早いのですが…。

車庫入れは、360度カメラが備わっているので車体の位置を把握しやすいですし、コーナーセンサーが障害物があれば警告を出してくれるので、案外楽です。
ただ、センサーも金網などは検出できませんので過信は禁物です。

一番注意しないといけないのが、ホイールベースが長いことによる内輪差。内輪差≒ホイールベースの長さ×1/3として計算した場合、107cmもの内輪差が生じることになります。
ホイールベースが2.5mであれば83cm程度ですから、24cmもの差が生じます。
前の車の調子で駐車場から出たところ、陰にあった縁石にホイールを擦ってしまいました…。DIYで傷を直したので目立ちませんが、やはり油断は禁物で、少し前に出てからハンドルを切るなどの対策が必要です。

納車が遠方だったので納車の日に800km、先日も日帰りで往復800kmほどの長距離運転をしましたが、今まで乗ってきた車のなかでもダントツに疲れません。
(今までは1999年VOLVO V70、2014年アテンザワゴン、2015年エクストレイルディーゼル)
なによりもオートクルーズが優秀で、時速0~20kmくらいではギクシャクすることもありますが、それより上になればオートクルーズに入れておけば勝手に走ってくれます。

ボディが大柄なので横風に弱いと思いきや、クロスウインドアシストが自動的に風の影響を補正してくれるので、強風の中でもレーンの外に寄せられるようなことも皆無です。
もっとも、余裕で2トンを超える重量ですので、そもそも風にあおられること自体少ないのかもしれませんが。
シートも適度な硬さで座り心地もよいですし、視点が高いので見通しも良く、長距離のクルーズにはもってこいかと思います。

中古でVクラスを購入する際の注意点

最大の問題は、どこで買うか、ということ。
中古車を買う場合、主に
・一般的な中古車販売店
・正規代理店の認定中古車
のいずれかになると思います。

ビッ○モーターが世間を騒がせていますが、中古といっても2018年モデルでも400~600万くらいはするVクラスですから、信頼の置ける店で購入したいところです。
やっぱり保証は重要!ということで、メルセデスベンツ正規代理店の認定中古車を購入しました。

メルセデス・ベンツの認定中古車の場合、初年度登録月から39か月以下の車両は2年間の保証を、39ヶ月を超える場合は1年間の保証を無料で受けることが可能です。

中古車販売店の場合は、独自保証か保証会社の保証にオプション加入する、あるいは無保証となります。
違う車での事例ですが、保証会社の保証を使って保証期間内に修理したことがあるのですが、提携工場への入庫でないと保証が受けられず、パーツも基本は再生品を使うなどの徹底したコストダウンが図られていました。
その点、メルセデス・ベンツの認定中古車であれば全国のメルセデス・ベンツの正規代理店(ヤナセおよびシュテルンどちらも利用可能)で保証修理を受けることが可能で、使用する部品も純正部品となります。

私の購入した車両は、買って1ヶ月程度で、リアカメラのカバー開閉異常、NoXセンサー異常が発生しましたが、どちらも新品での交換となりました。
この修理、保証が無かったとしたらそれだけでもかなりの金額になるレベルだと思います。
中古車は保証が重要、という話はよく聞きますが、保証が手厚い分認定中古車は高く、中古車販売店と比べると数十万円以上価格差がある場合もありますので、安い方に心を動かされがちですが、いざ故障が発生すると、認定中古車を買って良かった…と保証のありがたさを身にしみて感じます。

修理代が高額になりがちな輸入車こそ、正規代理店の認定中古車を選ぶメリットが大きいと思います。

Vクラス 220d スポーツに対する個人的な感想

まず、購入当初の目的であった、

  • 大量の荷物が積める(最低でも大型犬ケージ×2)
  • 運転が楽、長距離でも疲れない
  • 燃費がそこそこ良い

という点については大満足の結果となりました。
1日700kmを移動してもあまり疲れませんし、犬の譲渡会の時など、タープや机などのイベント用品を満載した上で、5人が乗れる十分な積載量が確保できます。
燃費については軽油で燃料費が安い上に12km/リッター程度の燃費はありますので、ボディサイズ、重量を考えるとかなり良いと思います。

気になる点としては

  • そこそこ故障する(保証期間過ぎたらと思うと…)
  • 都内や横浜などで取り回しに苦労することがある
  • 都心部だと駐車場を選ぶ

といったところ。
故障についてはまあ外国車だし…といった感じですが、国産車の壊れにくさに慣れてしまっていると、気になるところかなと。
ホイールベースが長いこともあって、細い道では気を使うことも多いです。
ボディが四角く車幅を掴みやすいので、細い道でも直線部分は良いのですが、直角な交差点とかは気持ち少し大きめに曲がらないとホイールを擦る危険性があります。

駐車場は機械式はほぼNG、コインパーキングも狭いところだと出し入れしづらい、そもそも入れられないといったことも多々あります。
駐車場を使うときは、事前にGoogle mapのストリートビューとかで入れやすさを確認しておくと良いかと思います。

また、細かい点ですが良かったこととしては、エアコンのダクトがリアゲートの足下にもあるので、犬のケージを後ろに積んでいてもエアコンの風があたるので暑くなりづらい、という点。
これは犬を大量に積む使い方をする場合には、とてもメリットです。
また、12Vのシガーソケットがスライドドア後方とリアゲート下部右側にあるので、車載冷蔵庫を置いたりする場合に結構便利です。

いろんな点を勘案して、買って良かった、と言える車だと思います。
まあ、私の使い方を考えると、他に選択肢が無いとも言えますが…。

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