以前、Gosundのスマートプラグを使用していましたが、防犯カメラなどTapoシリーズに統一していることもあり、スマートプラグもTapo P110Mに買い換えてみました。
とても便利な製品でしたので、レビューしてみたいと思います。
TP-Link Tapo P110Mとは
TP-Link Tapo P110Mは、スマートホームを手軽に実現するためのコンパクトで高機能なスマートプラグ(スマホなどと連携して自動的にON/OFF可能なプラグ)です。
さらに、Matter認証による幅広い互換性、エネルギー監視機能も備えている上、手頃な価格が特徴で、初心者から上級者まで幅広いユーザーに適しています。
製品の特徴
簡単に、Tapo P110Mの特徴を説明します。
Matter認証による高い互換性
Tapo P110Mは、Matterと呼ばれるスマートホームの新しい標準規格に対応しています。MatterはApple Home、Google Home、Amazon Alexa、Samsung SmartThingsなど、主要なスマートホームプラットフォームで互換性があり、これらのプラットフォームとシームレスに連携可能です。
また、Matterはクラウドを介さずにローカルでデバイスを制御できるため、応答速度が速く、インターネット接続が不安定でも安定した動作が期待できる利点もあります。
エネルギー監視機能
Tapo P110Mは、接続した家電のリアルタイムの消費電力や過去の使用データを追跡できるエネルギー監視機能を搭載しています。Tapoアプリを通じて、現在の消費電力、デバイスの稼働時間、日/月/年ごとの消費電力量を確認可能です。
ただし、Matter経由では一部のプラットフォーム(例:Apple Home)でエネルギー監視データが利用できない場合があり、TapoアプリやHome Assistantでの利用が推奨となります。

サーキュレーターを繋げた際の、Tapoアプリでの電力モニタリング画面です。月々の電気代も表示できますので、タイマー機能などを併用して電気を無駄なく使うことが可能です。
コンパクトなデザイン
サイズは72.5 × 51.5 × 30.6mmと非常にコンパクトで、隣接するコンセントを塞がない設計が特徴です。他社ではかなり幅をとる製品もあり、コンパクトなデザインはとても便利です。
本体のケースは耐火性素材(UL94-V0 PC)を使用し、ニッケルメッキの防錆設計により安全性と耐久性も確保されています。最大負荷は1500W/15Aで、一般的な家電に対応可能です。

音声制御とスケジュール機能
Amazon Alexa、Google Assistant、Apple Siriに対応し、音声コマンドで簡単に操作できます。
また、Tapoアプリや対応プラットフォームを通じて、スケジュール設定、タイマー、Awayモード(不在時にランダムにオン/オフして在宅を装う機能)を利用できます。

Tapoアプリに登録した、Tapo P110M。プラグの箇所に「換気」という名前で登録しています。
アレクサに「換気つけて」と言えばP110MにつながったサーキュレーターがONになり、止める際も「換気止めて」だけでOK。
さらには、「10分後に換気止めて」といったタイマー機能も使えますし、「6時に換気つけて」といえばスケジュール機能も音声コントロールできます。
いちいちTapoアプリの画面を開かなくて良いのはとても便利です。
デバイスの名前はP110Mを登録するときに自由に設定可能です。
セットアップも簡単
Bluetoothを使った初期設定や、Matter対応アプリでのQRコードスキャンにより、セットアップは数分で完了します。2.4GHz Wi-Fiに対応しますのでスマホとWi-Fi環境があれば良く、ハブとなる製品の購入は不要です。
Tapoアプリを使う場合は、Tapoアプリを起動し、P110Mをプラグに差すと自動的に検出され、登録が完了するようです。
しかし、なぜか我が家ではP110Mを検出するものの、その後のセットアップがいつまで経っても終了しない状態になってしまいました。
一度P110Mの登録を削除し、手動で追加(+アイコンタップ→コンセントを追加→Tapo P110Mを選択)することで問題なく登録できました。

Tapoアプリを通じて他のTapoデバイスと連携
Tapo P110Mは、TP-Link Tapoアプリ(iOS/Android対応)を利用することで、さらに便利に利用することが可能です。
Tapoアプリは、シンプルでわかりやすいデザインが特徴で、デバイスを簡単に管理することができます。アプリのホーム画面では「すべてのデバイス」「お気に入り」「部屋ごとのグループ」といった整理された表示が可能で、各デバイスにはコーヒーマシンやランプなどのカスタムアイコンを設定でき、視覚的にわかりやすい管理ができます。
スケジュール機能では、時間指定や日の出/日の入りに基づく自動オン/オフを設定可能。オートオフタイマーやAwayモードも簡単に設定できますので、例えば、照明器具を接続することで防犯対策にも役立ちます。
Tapoアプリは、Tapoシリーズのカメラ、スマート電球、センサー、ロボット掃除機などと一元管理可能です。アプリ内で複数のデバイスをグループ化して一括で操作したり、スマートアクションを利用することで帰宅時に照明とプラグを同時にオンすることができます。
Tapo P110Mの便利な使い方
一番わかりやすい使い方が、日常の家電のスマート化です。
- コーヒーメーカー:朝7時に自動でオンになるようスケジュールを設定。ただし、あらかじめコーヒーをセットしておく必要があります。
- 扇風機やヒーター:温度センサー(Tapo T310など)と連携し、部屋の温度が設定値を超えたら自動でオン/オフ。Matter対応のHome Assistantでさらに細かい条件設定も可能。
- 照明:非スマートなランプを接続し、Tapoアプリで日の出/日の入りスケジュールを設定。Awayモードで不在時の防犯対策にも。
P110Mには電力モニタリング機能がありますので、視覚的なエネルギー管理が可能です。
- 家電の消費電力チェック:冷蔵庫やテレビの消費電力を監視し、Tapoアプリで高消費電力のデバイスを特定。オフピーク時に稼働するスケジュールを設定して電気代を節約。
P110Mの強みとして、Tapoシリーズの他のデバイスと連携が可能という点があります。
Tapo P110Mは、Tapoシリーズの他のデバイスと組み合わせることで、スマートホームの可能性が飛躍的に広がります。
- Tapoカメラ(C200など)との連携:Tapoアプリで、カメラが動体検知した際にP110Mに接続したランプを点灯するオートメーションを設定することで、防犯効果を強化可能。
- Tapoセンサー(T100)との連携:ドアセンサーと組み合わせ、ドアが開いたらP110Mに接続した扇風機を自動でオン。換気効率化に役立ちます。
- Tapoスマート電球(L530)との連携:帰宅時にP110M(ランプ接続)とスマート電球を同時に点灯する「ホームシーン」を設定。手動スイッチの照明器具も、スマート電球と連動させればいちいち個別に電源をONにする必要はありません。
- 温湿度センサー(T310)との連携:繊細な温度管理が必要なペットの飼育ケージに温湿度センサーを設置し、暖房器具や換気ファンを自動でON/OFFし、最適な環境を構築可能。
評価
TP-Link Tapo P110Mは、Matter対応、エネルギー監視、コンパクトデザイン、そして手頃な価格を兼ね備えた優秀なスマートプラグといえるかと思います。
スマートプラグは様々なメーカーから発売されていますが、他のTapoデバイスと連携できるのは、Tapo P110Mの大きな強みかと思います。
Tapoアプリも、直感的な操作性で使い勝手が良く、とても便利です。
単にコンセントを自動的にON/OFFするだけではない、様々な活用方法があると思います。
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