スマホなどのデバイスが増えるに従って、気がつくとデスク周りにいくつものUSB ACアダプタが・・・。
そんなあるあるな状態を解消し、電源とUSB充電をこれ一台にまとめたい。そんな願いに真っ正面から応えてくれるのが、AnkerのPrime Charging Station (6-in-1, 140W)です。
2口のACコンセントにUSB-C×2・USB-A×2を備え、USB合計最大140Wの高出力。しかも厚さ18mmの薄型で、置き場所を選びません。
実際に使ってわかったポイントを、レビュー形式でまとめてみました。
使って分かった感想・結論
- これ1台でデスク周りの配線がスッキリ
ACタップ+高出力USBが一体化しているので多数のACアダプタを1台で置換可能。 - USB-CはPD 3.1対応・最大140Wの高出力
ノートPCもスマホも一気に充電でき、前面ディスプレイで各ポートの出力を確認できるのが便利。
ノートPCを2台同時に充電することも可能です。 - 薄型&1.5mの電源コード付属
据え置きで使うのにちょうど良いケーブル長。ただ、重量は300gなので持ち運びにはちょっと重ため。 - USBポート数が4(C×2/A×2)で足りない場合も
特に、高速充電可能なUSB-Cが2ポートなので、USB-Cを多用する人はUSB-Cが4ポートあるAnker Prime Charging Station (8-in-1, 240W)の方が良いかも。
Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) の詳細
製品のポイント
- 6-in-1構成
ACコンセント×2、USB-C×2、USB-A×2。
ACコンセントがあるのでコンセントの数が足りない場合に便利。 - USB合計最大140W
USB-Cポートは最大140W(PD 3.1)に対応。2ポート同時利用時は最大65W×2の出力に対応。 - 出力ディスプレイ搭載
各USBポートのリアルタイム出力が見える。地味に便利。 - GaNPrime採用
今どきのハイエンド製品だけあって、GaN (窒化ガリウム) を利用した高効率設計。 - 薄型・コンパクト
約162×79×18mmと大きめなスマホといったサイズで6-in-1のACアダプタとしては小型。
重量は約300gで重ため。 - AC定格100–125V/12A(1000W)
1.5m電源コードが同梱。定格1000Wなので配線には要注意。



出力ディスプレイは本体脇のボタンを押すことで切り替えが出来ます。ポートごとの電圧・電流、ポートごとの電力、合計出力の3パターンに切り替え可能です。
デザインと設置性
スマホのような薄型フラット形状ですので、ノートPCスタンドの脇やモニター台の下など、ちょっとしたすき間に収まります。
出力の割には軽量といえる約300gの重量なので、ミーティングルームに持ち出して臨時の電源の“島”を作るといった用途にも便利に使えるかと思います。気軽に持ち歩く重量ではないですが、持ち運びが苦にならない取り回しの良さは便利です。
前面の小型ディスプレイは思ったよりも実用的で、どのポートにどれくらい電力が出ているか一目でわかるので、ケーブルの選択や接続などの電力配分の最適化がしやすいのがメリットです。

スマホと並べてみました。一回り大きく、分厚いのですが、サイズ的には似た感じです。
充電性能
本機の最大の特徴は、なんといっても高出力なUSB-Cポートを2つ備えている点。単独で使えば最大140Wまでの出力に対応しているので、ノートPCなどの急速充電が可能です。今のところ140Wを生かせる機器はありませんが、これだけの出力があれば将来的にも安心です。
複数台を同時充電する場合は自動で電力が配分され、例えばUSB-Cポートを2つ同時に使うと最大65W+65W(合計130W)、USB-C+USB-Aの組み合わせでも120W+15Wと高出力が可能です。出力の合計値やUSBポートごとの組み合わせの上限値がサイトに掲載されており、ディスプレイにもポートごとの出力が表示されますので、接続方法の最適化が図りやすいです。
代表的な接続方法と出力(公称値)
・USB-C 1またはUSB-C 2単独:最大140W
・USB-C 1+2:最大65W+65W(130W)
・USB-C(最大120W)+USB-A(最大15W)で135W
また、AC側は100–125V/12A(計1000W)まで対応しています。デスクライトや小型充電器を挿しつつUSBでPCやスマホを充電、といった“電源タップ兼USB充電器”としての使い勝手ができるのが本製品の特徴です。
使ってわかった「良かった点 / 気になった点」
良かった点
- これ1台で配線を集約できる
ACコンセント×2と高出力のUSB端子で充電まわりが一台で完結します。デスクまわりの配線がとてもスッキリ。 - 140W×ディスプレイ表示
ノートPCの給電が足りているか、目で確認できるのは便利です。 - 薄くて置きやすい
厚さ18mmとスリムなので机上に置いても存在感が控えめ。デザインも優れているので机の上に置いても違和感がありません。

ディスプレイ表示はサイズは小さいものの、必要な情報を表示してくれます。
E-marker搭載ケーブルかどうかも判別可能です。
気になったところ
- USBが4ポート止まり
USB-Cが2ポートなので、USB-Cを常用する人には物足りなさもありそう。
USB-Cが3ポート以上必要な場合は、上位機種のAnker Prime Charging Station (8-in-1, 240W)がお勧め。 - ACコンセントが特殊で差しづらい
スリムな本体に収まるように、コンセントが特殊な構造になっています。プラグを押し込むとコンセント部分が持ち上がり、コンセント部分だけ厚みが増す作りになっています。
このギミックのため、コンセントを差し込む際にちょっとコツがいります。


配線ビフォア・アフター。
今までは3つのACアダプタを使用していましたが、本製品に交換することで1台に集約できました。
壁掛けできない製品ですので、裏に両面テープを貼り付けて固定しています。

ちょっと使いづらいのが、このコンセント。
薄型に仕上げるためにコンセントを差し込むとベース部分がせり上がってくるのですが、このためにかなり硬くなっていて、差し込むのにコツが必要です。
競合・兄弟モデルとの比較
- Anker Nano Charging Station (6-in-1, 67W)
本製品と同じ“ACコンセント×2+USB×4ポート”という構成でも、USB合計は最大67Wと約半分。そのかわり軽量かつ手頃な価格でカラー展開も多く、スマホ中心の人に最適と言えます。
ノートPCなどの電力を喰うデバイスをパワフルに同時充電したいのなら、140Wの本製品が安心と言えます。 - Anker 615 USB Power Strip (GaNPrime 65W)
コードを本体に巻き付けることでコンパクトに収納可能な製品。最大65Wの出力でUSB-C×2ポート/A×1ポートという構成。持ち運び重視ならケーブルが邪魔にならないこちらの方が優れていると言えます。
据え置きメインの用途で高出力を求めるなら本製品が最適です。
どんな人におすすめ?
- ノートPC+スマホ+タブレットを同時に急速充電したい在宅・オフィスワークの方
- デスク上を最小限の機器でスッキリさせたい方
- 会議用の共用充電スポットを手軽に作りたいオフィスユース
といった感じです。
重たいのでモバイル用途にはあまりお勧め出来ません。
仕様まとめ(公式)
- ポート:ACコンセント×2、USB-C×2、USB-A×2
- USB合計最大出力:140W(USBのみ)
- C1/C2 単独:最大140W(5V/9V/15V/20V/28V=各5A、PD 3.1)
- 代表的な同時出力:C1+C2=最大65W+65W(130W)/C+Aの組み合わせ=最大135W ほか
- サイズ/重さ:約162×79×18mm / 約300g
- AC定格:100–125V、12A(1000W)
- 同梱物:本体、1.5m電源コード、取説 ほか
- 参考価格(公式):¥14,990(税込)
注意すべき点としては、AC定格100–125Vという点。日本やアメリカは対応可能ですが、EU/UKでは使用できません。ただし、本体は230Vまで対応しているようで、100-125V表記になっているのは、付属する電源コードのプラグが日本・US形状であることに起因してそうです。
電源コードのコネクタはAnker独自の3ピンとなっており、ケーブルを破損した場合はAnkerのサポート経由で購入する必要があります。

このように、3ピンが1列に並んだ特殊な形状のコネクタを採用しています。
まとめ
電源タップ+高出力USB ACアダプタのハイエンド製品が欲しいなら、Anker Prime Charging Station (6-in-1, 140W) は最有力といえるかと思います。140Wクラスの安心感と出力表示ディスプレイ充電ストレスがグッと減ります。
薄型で設置自由度も高く、デスクまわりのケーブルを集約してシンプルに整えたい人に自信をもって勧められる1台と言えるかと思います。

本製品と組み合わせて使うケーブルは、同じくAnker製のAnker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブルがお勧め。
しなやかでとても使いやすいケーブルです。
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