真空管スタンドを作ろうと思って、木材にまっすぐ20mmの穴を開ける方法を検討していました。
一番よいのはボール盤を使うことですが、ボール盤、便利そうですが一般家庭に設置するには少々サイズが大きすぎます…。
できればインパクトをそのまま使えればよいのですが、手で保持するのでは垂直が出せず、まっすぐに穴を開けることが難しいです。
ボール盤は欲しいけど置き場所が…と悩んでいたところ、Amazonで良さそうなものが売られていたので、早速購入してみました。
神沢鉄工 インパクトガイドDX K-802-3とは
わかりやすく説明すると、インパクトドライバを使用して、素材に対して直角に穴開けなどの加工を行うためのガイドです。
ダイキャスト製のしっかりとした台座、インパクトドライバを取り付ける6mmチャック、垂直に加工するためのガイドレールなど、がたつきも無く、しっかりした作りです。
似たような製品で、半額以下の中華製のものも販売されていますが、垂直だけではなく45度などの調整ができるよう、台座とレールの取り付け部分が可変になっているものが多く見受けられます。
台座とレールがしっかり保持されていることは極めて重要ですので、ここが可変だと精度がかなり落ちそうな気がしています。
特に、マキタの18Vインパクトを使いますので、トルクも衝撃もそれなりに大きいです。そのような使い方で、レールの角度調整が可能なものってどうなのよ…?ということで、とにかく強固でしっかりしてそうな作りの神沢鉄工のインパクトガイドを購入しました。
早速木材に穴を開けてみる
では、早速加工してみたいと思います。
穴を開ける木材は、25mm厚のパドックになります。堅い木材なので、手でホールドした状態ではまっすぐ穴を開けるのは困難かと思います。
使用したドリルビットは、スターエムのインパクトビット ショート 20mm、7S-200となります。
インパクト用に最適化されている木材用のドリルで、ケガキ刃があるので木材の割れもなく、綺麗に穴を開けることが可能です。
インパクトガイドに取り付けてみました。
レールに取り付けられているスライダストッパーですが、本来はインパクトの可動範囲の下限と上限にそれぞれ取り付けるのですが、今回使用するドリルビットは先端に先ネジがついており、ドリルを回転させると木材にネジが食いつきどんどん進みますので、片方のレールだけでストップするには保持力が足りないため、2本のガイドレールにストッパーを取り付けています。
ベース部分は厚みのあるアルミダイキャストで、裏側には滑り止めのゴム材が貼り付けられています。
ガイドレールですが、左右にあるネジで固定されており、緩めることで自由にスライドさせることができます。
こんな感じで穴を開けていくのですが、インパクトガイドの台座は左手でしっかり押さえておかないと、垂直の精度が出ません。
クランプなどで固定してしまうのもありだと思います。
インパクトガイドを使って穴を開けたのがこちら。
垂直に綺麗に穴を開けることができました。
ケガキ刃のおかげで割れも起こらず、とても綺麗に穴を開けることができました。
本来であればボール盤を使うところですが、十分、ボール盤の代わりとして使えることがわかりました。
インパクトガイドをより便利に使うために
そのままでも便利ですが、穴を開ける対象物に、クランプなどを使って台座を固定すると、より正確に垂直が出せると思います。
また、穴を開ける場所には、あらかじめ下穴か、もしくはポンチを使ってへこみをつけておくとよいです。
私は、TKCのオートポンチを使っていますが、先端の位置を合わせ、後ろ側から押し込むだけでインパクトが伝わり、中心点となるへこみを作ることができる優れもので、1つ持っておくととても便利です。
インパクトを取り付けたガイドですが、そのままでもスムーズに動きますが、場所によっては少し引っかかりを感じるところがあります。
そこで、潤滑油をガイドレールに塗布しておくと、引っかかりもなくとてもスムーズにガイドを移動することができます。
潤滑油ですが、べたついたり揮発性が高すぎるものは使用する際に適しません。
キーボードのルブ用に購入した、KrytoxのGPL205 G0を少量塗布したところ、とてもスムーズに動くようになりました。
評価
インパクトガイドとしては高めの値段設定ですが、作り・精度を見れば納得の価格です。
なにより、綺麗に垂直に穴が開けられるし、ボール盤と違って、柱など固定された素材に使うことも可能なので使う機会はかなり多そうです。
インパクトドライバをさらに便利にするツールとして、持っておくととても便利です。
コメント