屋外に設置したTapo C425がかなり便利だったので、屋内用のTapo C225を購入してみましたので、簡単にレビューしてみたいと思います。
いろいろあるTapoシリーズの屋内カメラ
TP-Linkの監視カメラであるTapoシリーズですが、Amazonで販売されている、パン・チルト対応のカメラとしては以下のモデルがあります。
Tapo C200
Tapo C210
Tapo C220
Tapo C225
ちなみに、近々C230というモデルが登場するようで、なかなかカオスな状況です。
…いやー、どのモデルを選べば解りづらすぎますよね。しかも、価格差も数千円程度ですし、何を買えばいいのかよく分からなくなります。
ということで、わかりやすく一覧にまとめてみました。
Tapoシリーズ 機能比較
優れている項目について、赤い太字にしています。
項目 | Tapo C200 | Tapo C210 | Tapo C220 | Tapo C225 |
---|---|---|---|---|
イメージセンサー | 1/3”プログレッシブスキャンCMOS ※スターライトセンサー非対応 | 1/2.8”プログレッシブスキャンCMOS ※スターライトセンサー非対応 | 1/3”プログレッシブスキャンCMOS ※スターライトセンサー対応 | 1/3”プログレッシブスキャンCMOS ※スターライトセンサー対応 |
解像度 | 1080p Full HD (1920×1080) | 3MP (2304×1296) | 4MP 2K (2560×1440) | 4MP 2K (2560×1440) |
レンズ | 焦点距離:4mm 絞り:F2.0 視野角: 88.3°(対角)/ 75.2°(水平)/ 40.8°(垂直) | 焦点距離:4mm 絞り:F2.0 視野角:97°(対角)/ 83°(水平)/ 45°(垂直) | 焦点距離:4mm 絞り:F2.0 視野角:88°(対角)/ 75°(水平)/ 41°(垂直) | 焦点距離: 4.3mm 絞り: F1.6 視野角: 95° (対角) / 83° (水平) / 40° (垂直) |
フレームレート | 最大15fps | 最大15fps | 最大30fps | 最大30fps |
パン/チルト | 水平360°、垂直114° | 水平360°、垂直114° | 水平360°、垂直114° | 水平360°、垂直149° |
夜間視界 | 赤外線(850nm)、最大約10m | 赤外線(850nm)、最大約10m | 赤外線(850nm)、最大約12m | 赤外線(850nm×1/940nm×2切替可)、最大約10m |
AI検知 | 動体検知 人物検知 泣き声検知 | 動体検知 人物検知 泣き声検知 | 動体検知 人物検知 ライン通過検知 タンパリング検知 泣き声検知 ペット検知 車両検知 猫の鳴き声検知 犬の鳴き声検知 ガラス破損検知 | 動体検知 人物検知 ライン通過検知 タンパリング検知 泣き声検知 ペット検知 車両検知 猫の鳴き声検知 犬の鳴き声検知 ガラス破損検知 |
ストレージ | microSD (最大512GB) | microSD (最大512GB) | microSD (最大512GB) | microSD (最大512GB) |
クラウドストレージ | Tapo Care(有料) | Tapo Care(有料) | Tapo Care(有料) | Tapo Care(有料) |
音声機能 | 双方向オーディオ | 双方向オーディオ | 双方向オーディオ | 双方向オーディオ |
プライバシーモード | アプリ経由でオフ | アプリ経由でオフ | アプリ経由でオフ | 物理プライバシーモード(レンズを筐体で遮蔽) |
その他の特徴 | 基本的な監視機能 | C200の改良版、解像度向上 | 2K解像度、30fps、AI検知強化 | AI機能充実、スターライトセンサー、物理プライバシーモード |
Tapoシリーズ モデルごとの主な違い
- Tapo C200
- エントリーモデルで、1080pの基本的な監視機能を提供。低価格でシンプルな用途(ペットや室内監視)に最適。
- AI検知は最低限の動体検知、人物検知、赤ちゃんの泣き声検知の3種類のみ。
- Tapo C210
- C200の後継で、解像度が3MPに向上(約44%ピクセル増加)。画質がより鮮明。
- AI検知はC200同様に、最低限の動体検知、人物検知、赤ちゃんの泣き声検知の3種類のみ。
- Tapo C220
- C210をさらに改良し、4MP(2K)解像度と最大30fpsで滑らかな映像。
- AI検知(人、ペット、車両)が追加され、監視の精度向上。価格と性能のバランスが良い中級モデル。
- Tapo C225
- プレミアムモデルで、2K QHD解像度とスターライトセンサーにより低光量でも高画質。垂直チルト範囲が広い(149°)。
- 高度なAI検知(異常音含む)と物理プライバシーモードを搭載。デザインも円柱形のモダンなスタイルに。
- 赤外線が850nmと940nmの2種類を選択可能。
迷ったときは最上位モデルを買っておけば問題なし
さて、上記の中からどれを買おうか迷った訳ですが、迷った場合は最上位機種を買っておけば問題なし、という個人的なポリシーに基づいてTapo C225を購入してみました。
決め手になったのは、高性能ということもありますが、デザインが円柱形のモダンなデザインになって、部屋に設置するのに良さそう、という点も大きいです。
Tapo C225のハードウェアについて

Tapo C225のハードウェアについて確認していきたいと思います。
本体のデザインは、従来の雪だるま型から円柱型に変更になり、かなりモダンになったように思います。
天井に取り付けても違和感が少ないので良いですね。
あとはACアダプタと天井に取り付けるためのブラケット、ネジ&アンカー、穴開け用のガイド、取扱説明書となります。

MicroSDカードを取り付ける口は、カメラを一番上に向けると現れます。
リセットスイッチもここにあります。
手でカメラの向きを変えて、あらかじめMicroSDカードを挿入しておくと良いかと思います。
MicroSDカードは、毎回購入しているSanDiskの高耐久カードの256GBモデルを選択してみました。
カメラの下にある楕円形のボタンは、レンズの向きを変えて録画しないようにするためのプライベートモードに切り替えるための物理ボタンです。
従来のTapoシリーズのカメラはアプリを起動してプライベートモードにする必要がありましたが、家にいる場合など、録画してほしくないような場合はこのボタンを押せばアプリを起動しなくてもプライベートモードに移行することが可能です。
手の届くところに置いて使うには便利かと思います。

裏面にはApple HomeKitに接続するためのQRコードも印刷されています。
HomeKitでコントロールすることもできるようですが、一部機能が使えなくなってしまうようですので、Tapoアプリでコントロールするのが良いかと思います。

天井に取り付ける際は、このブラケットを天井に固定し、突起部分をカメラ本体のへこみに合わせて取り付けます。
ネジは2本付属しますが、石膏ボードの場合はコーススレッドのようなネジの方がよさそうに思います。

とりあえず天井に取り付けてみました。
ケーブルについては後日モールで隠す予定なので、テープで仮止めした状態となります。
ケーブル、白いと目立たずに良かったんですけどね。
Tapoアプリへの登録作業はとても簡単
すでに、Tapo C425を導入した際にTapoアプリはiPhoneにインストール済みなので、C225も追加で登録します。

登録はいたって簡単、Tapoアプリのトップ画面で+アイコンをクリックしてデバイスを追加すると、自動的にTapoアプリがカメラを検出し、設定を行えます。
すでにTapo C425で使用していたWi-Fi設定を覚えているようで、数回タップして選択するだけでセットアップが完了しました。

カメラの登録を完了すれば、Tapo C425と同じようなインターフェースでカメラの操作が可能です。
ただ、天井に取り付けたので天地が逆になってしまっているので、これを変更する必要があります。

設定メニューから動画&表示のメニューを開き、画像を反転をONにします。
これで天地が逆になり、正しい向きで表示されるようになります。
Tapoアプリ、技術力というか資本力がしっかりしているTP-Linkだけあって、とても使いやすいインターフェースで迷うことはないと思います。
850nmと940nmの2種類を選べるIR LEDモード
Tapo C225ですが、赤外線ライトの波長を、850nmと940nmの2種類から選ぶことが可能です。
防犯カメラで2種類の赤外線ライトを持つのは珍しいと思います。
それぞれの特徴は以下となります。
850nm LED
- 特徴:
- 波長850nmの赤外線は、可視光に近い領域で、カメラセンサーが高感度で捉えやすい。
- 人間の目には薄い赤い輝点(微かな光)として見える場合がある(完全不可視でない)。
- 赤外線照射距離が長く、一般的に8~10m程度の範囲をカバー。
- メリット:
- 高画質: センサーの感度が高く、より鮮明な夜間映像を得られる。低光量でも細部(例:ペットの動き、人の顔)が識別しやすい。
- 長距離対応: 屋外や広い室内での監視に適し、遠くまで照射可能(例:Tapo C225で約10m)。
- 適用例: セキュリティ重視の監視(玄関、駐車場)、画質優先のシーン。
940nm LED
- 特徴:
- 波長940nmは可視光から遠いため、人間の目にはほぼ完全に見えない(不可視赤外線)。
- 照射距離は850nmより短めで、通常5~7m程度。
- カメラセンサーの感度が850nmよりやや低く、映像の明るさや鮮明度が落ちることがある。
- メリット:
- 目立たない: 赤い輝点がなく、カメラの存在を気づかれにくい。隠密性が求められる環境(例:赤ちゃんの寝室、ペットの監視)に最適。
- 快適性: 夜間に光が見えないため、居住者やペットが気を取られず、睡眠の妨げにならない。
- 安全性: 不可視光は動物や子供への刺激が少なく、安心して使える。
- 適用例: 室内でのプライバシー重視の監視、赤ちゃんやペットの観察。
実際にどれくらいの差があるか、比べてみましょう。
左が850nm、右が940nmとなります。


犬がいる部屋なので散らかっていて汚いのは気にしないでください…。
カーテンが一部外れてるのは、大型犬の子犬が引っ張って遊ぶためにすぐ外れてしまうのです。
映像を比べると結構差があるのがわかるでしょうか。850nmの方が全体的に明るく、右奥のケージも細部が黒く潰れずにきちんと見えています。
ただ、全体的にノイズが多いのと、白飛びしている部分もあります。
950nmは遠いところは暗くなってしまっていますが、部屋の中の様子を確認するなら十分な光量かと思います。850nmと比べると格段にノイズが少なく、近いものであっても白飛びせずにきちんと凹凸がわかりますので、赤ちゃんの観察などで使うには950nmの方が良さそうです。
手軽に導入できるお勧めの見守り・防犯カメラ
TP-LinkのTapoシリーズは屋外用の防犯カメラ、屋内用の見守りカメラなど多数のラインナップがありますが、すべてTapoアプリでコントロールできるので、カメラごとにアプリを切り替えるような面倒さがありません。
また、動作も共通のインターフェースなので迷うことはありませんので、Tapoで統一するとなにかと便利です。
Tapo C225は強力な暗視モードと、スタイリッシュな外見を備えた使い勝手が良い製品かと思います。
屋内用の防犯、または赤ちゃんやペットの見守り用のカメラとして便利に使えると思います。
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