洗車などによる小傷が気になって来たので、ポリッシャーを使って鏡面仕上げをDIYでトライしてみました。
コーティング業者にお願いしてピカピカにしてもらう方法もありますが、ポリッシャーを買ってDIYで施工した方が安上がり&ポリッシャーも何度も繰り返し使えるのでお得です。
ただし、ボディーサイズがデカいVクラスなので、一度に仕上げるのは無理ですので、2~3日に分けて部分的に施工するのが良さそうです。
施行前のボディーの塗装状態

傷の状態が分かるように露出をかなり下げていますので、グレーっぽく見えてますが、ボディーカラーはロッククリスタルホワイトです。
見て分かるとおり、洗車等による小傷が無数あり、かなり状態が悪いと言えます。
今回は、この小傷をポリッシャーを使ってピカピカに仕上げようと思います。
使用したポリッシャー:充電式ランダムオービットポリッシャPO500DZ
バッテリー式の方が圧倒的に施工が楽ですので、マキタの充電式ランダムオービットポリッシャ、PO500DZを購入しました。

ブラシレスモーター採用でAC機並みのパワーがあり、作業がとても楽
18Vバッテリーで駆動するパワフルなブラシレスモーターを搭載しており、コンパウンドで磨いている最中もトルクが足りないと感じるときは皆無でとても作業がしやすいです。
モーターの発熱も少なく、連続作業していても熱くなりません。
「偏心運動+強制回転」と「偏心運動+ランダム回転」の2モード
軸を中心にパッドが単純に回転するのではなく、軸自体も円を描くように動く偏心運動ですので、ポリッシュによる傷つきが起こりづらいです。偏心運動のため振動が生じますが、それほど大きい振動ではないので軽くホールドしておけば問題ありません。
2種類の回転駆動モードがあり、表面仕上げに適した強制回転駆動モード、ワックスがけやつや出し作業に適したフリー回転駆動モードが切り替え可能です。

本体左側面のパッド取り付け部の上にダイアルがありますので、ノブを回すことでモードの切り替えが可能です。
駆動力を抑えた仕上げモード
先ほどの回転モードとは別に、仕上げモードという機能があります。
仕上げモードをONにすると回転数が抑えられますので、削りすぎを防ぐことが出来るそうです。
といっても、ダイアル変速機能だけでも十分だったりします・・・。

コードレスで軽快な取り回し&コードによる傷つきも防止
18Vバッテリーで使用出来るのはとても便利です。ケーブルが無いと取り回しが良いのはもちろん、ケーブルがボディーに当たって傷が付くこともありません。
特に屋外の駐車場で作業すると、電源コードのゴム被膜に砂利がくっついて、その状態でボディーに当たると線傷が入りやすいのでコードレスはとても便利です。
今回は1600rpmでの作業でしたが、1時間連続作業を行っても6Ahバッテリーの目盛り1つ分くらいしかバッテリーを使用しませんでした。
すぐにバッテリーがなくなることもなさそうです。
トリガー変速&ダイアル変速
トリガーを引く強さによって回転数を調整できます。軽くトリガーを引けばかなりゆっくり回転させることも出来ますので、最終仕上げの際の微調整に便利です。
トリガーを完全に引いた状態でロック機能を使えば、指をトリガーから離してもトリガーを引いた状態を維持できますので、連続作業時にとても便利です。
トリガー変速とは別にダイアル変速機能もあり、1~5の間で調整可能です。トリガー変速も無段階というか、1と2の間、というような調整も出来ますので、好みの回転数に設定することができます。
スポンジパッドの直径が大きいので、車のボディーをポリッシュする際は1600rpm程度の速度で行うのが良さそうです。
3.4Kgと重量級なのでその点は注意が必要
バッテリー込みで3.4Kgの重量があり、本体も大きいのでそれなりに力が必要なのはデメリットです。といっても、上面や側面のポリッシュ時は車のボディー側にポリッシャーの重量を分散できるので、持っていてもそこまで重たいとは感じませんでした。
コツとしてはPO500DZの重量を生かしてポリッシャーをボディーに押しつけて、手はポリッシャーを支えるようにして持つことです。
ポリッシュする際に必要な消耗品など
ポリッシャーに取り付けるスポンジと、ポリッシュ用のコンパウンドが別途必要です。

スポンジパッドは、マキタ純正のスポンジパッド125を用意しました。
とても使いやすいパッドだと思います。コンパウンドを2種類使用しますので、スポンジパッドも2個必要です。
コンパウンドは、傷消し用と仕上げ用の2種類を用意しました。

目消し肌調整の3M製C1コンパウンド。容量も多いので、Vクラスで使っても足りなくなることはありません。
今までホルツや99工房などのコンパウンドを使ってきましたが、圧倒的に3MのC1が施工も楽で、仕上がりも良いです。
粘度というか柔らかさがちょうど良く、ポリッシャーに適量を塗布して施工していると、次第にコンパウンドが乾いてきます。乾燥したコンパウンドがスポンジパッドによって除去され、塗装面が見えてきたら1回の工程が完了です。傷がひどい場合は複数回繰り返すと綺麗に仕上がります。
C1で仕上げた後は、マシンポリッシュを使って艶出し加工を行います。乳液のような柔らかさのコンパウンドで、無理な力を入れずポリッシャーで丁寧に仕上げると、素晴らしい鏡面仕上げとなります。
施工のしやすさはC1同様素晴らしく、価格が高めではありますがホルツや99工房のポリッシャーを買うなら、個人的には絶対に3Mを買った方がお勧めです。
施工方法
夏の暑い昼間などに作業するとコンパウンドがあっという間に乾いてしまいますので、春や秋などの涼しい季節がおすすめです。
まずは汚れを落とすために軽く洗車します。
ボディーに付いた水滴を綺麗に拭き取った後、目消し肌調整用のC1コンパウンドを使って磨いていきます。
力を入れすぎず、ポリッシャーの重量をうまく使って1600rpm程度の低速で磨いていきます。(ポリッシャーの直径が大きいので回転数を上げすぎないように注意)
仕上がったボディー状態を確認し、小傷が消えたらスポンジパッドを交換し、艶出し用コンパウンドで最終仕上げを行います。

傷が完全に消え、ポリッシュ作業を終えたらコンパウンドを水で洗い流し、ボディーを拭いて作業完了です。
私はポリッシュした後に、ワコーズのバリアスコートでコーティングを行いました。
仕上がり
鏡面仕上げを行ったのがこちらの状態。

施行前と比べると一目瞭然、傷が消えてピカピカな状態です。
小傷は完全には落ちきってない状態ですが、ここまで綺麗になれば十分かと思います。

とりあえずボンネットだけ施工してみました。
作業時間は40分程度ですので、やはり1日で車全体を作業するのはしんどそうです。
ポリッシャーや消耗品諸々を揃えて5万円程度だったと思いますが、業者に頼むよりは安価かと思います。
ただ、それなりに疲れるのと、屋外での作業だと作業可能な季節が限られるのがネックといった感じでしょうか。
コメント