我が家のキッチンはIKEAのシステムキッチン、METODを使っています。組み合わせ自由な上に扉のラインナップも多く、理想のキッチンを作れます。
ヘアライン加工されたステンレス扉のGREVSTAを組み合わせていますので、シンプルかつ見た目もよい食器戸棚で気に入っています。
手垢汚れが目立つステンレス
GREVSTAはヘアライン加工された無垢ステンレスで格好いいのですが、問題は指紋の付きやすさ。
取り付け直後は綺麗なのですが、触るとかなり目立つ指紋汚れがすぐに付きます。
特にキッチンで汚れやすいので、この汚れやすさは致命的ともいえます。
汚れが付きにくするにはコーティングすれば良いのですが、市販で売られているステンレス用のコーティング剤は、水回りで使う撥水性のものが主で、指紋対策に特化したものが見当たりません。
トップマコート株式会社の耐指紋コーディング液、MaCoat GC
そんな中見つけたのが、東洋ステンレス研磨株式会社のグループ会社である、トップマコート株式会社が製造・販売している耐指紋コーティング液「MaCoat GC」です。
“東洋ステンレス研磨”という、ステンレス表面加工のスペシャリストといった社名という興味もあって、試しに買ってみることにしました。
MaCoat GCはケイ素系の皮膜でコーティングする、ステンレス・チタン・アルミ用の指紋対策に特化した製品です。
引っ掻き試験による被膜強度テストでは表面硬度が4Hという結果で、これはスマホなどの樹脂製保護フィルムと同程度の強度となります。人間の爪が2.5Hですので、日常的な擦り傷などには十分に耐える強度かと思います。
購入方法ですが、Amazonや楽天などでの取り扱いは無いようで、トップマコート株式会社のサイトから購入する必要があります。
お値段は送料込み6,930円です。
容量は30mlと少なく感じますが、MaCoat GCは４㎡程度施工可能とのことです。
キッチン収納棚の施工範囲は3㎡弱ですので、1セット購入しました。
届いたMaCoar GCがこちら。
コーティング材と洗浄剤、それぞれの用途のウェスと手袋、マスクがセットになっています。
MaCoat GCの施工方法
Ma Coat GCの施工方法はいたって簡単で、
- 洗浄剤で塗布する面を綺麗にする
- MaCoat GCを塗布する
- しばらく放置して乾燥させて完了
となります。
施工のコツは、洗浄剤で掃除すると白い跡が残ることがあるので、水で濡らして固く絞った布で綺麗に拭き取ることと、MaCoat GCを塗布するウェスにはMaCoat GCをつけすぎず、湿る程度にすることです。
ウェスにMaCoat GCをつけすぎると、塗った時にムラになります。
車のガラス系コーティング液を使用したことがある方は、似たような施工方法と言えばわかりやすいでしょうか。
MaCoat GC 施工Before/After
上が塗布した面、下が施工前の状態です。一目瞭然ですね。
施工前の部分は白っぽい色をしているのですが、MaCoat GCを塗るとしっとりと濡れた感じの、落ち着いた高級感のある光沢になります。
斜めから見るとこれくらい差がありますが、正面から見た場合はそれほどではありません。
右側が施工後、左が施工前です。なんとなく高級感が増した感じです。
左側は指紋のあとが残っていますが、施工後は一切指紋汚れが付かず、綺麗な状態になっているのが分かりますでしょうか。
驚くほど指紋が付かない！
施工後約半年使用した扉です。時々軽く濡らして中性洗剤を1滴たらしたキッチンペーパーで拭き取る程度ですが、指紋はまったく付いていない状態で、効果は抜群です。
汚れも軽く水拭きすれば消えるので、とてもメンテナンスが楽になりました。素晴らしい。
１ヶ月程度かけて完全硬化するらしいので、それまでは力をかけての拭き掃除は厳禁です。
ステンレス研磨専門の会社の製品だけあって、効果抜群
ステンレスの指紋対策で困っている方、マジでMaCoat GCお勧めです。
特にヘアライン加工されているステンレスは少し触っただけで指紋が目立ってしまいます。そのような時はMaCoat GCでコーディングしておけば、指紋で汚れにくくなります。
今回はキッチン収納棚で使用しましたが、PCケースやアウトドア製品、ノートPCの天板やスマホなどのデジタルガジェットなど、ステンレスを使っていて指紋がつきやすいものがあると思いますので、それらに使うにも良さそうです。
4㎡施工可能で送料込み約7,000円という価格ですが、効果と施工面積からすればさほど割高とは思いません。
何よりも、ステンレスの掃除が格段に楽になり、見栄えも良くなり、高級感が増すのはMaCoat GCならではのメリットでしょう。
コーティングが剥げた場合のメンテナンス
我が家は犬を飼っているのですが、犬の鼻水がステンレス板に付くと跡になりやすく、掃除してもなかなか取れません。
特に、キッチン収納棚の下段にはフードを入れていることもあって、鼻の汚れが付きがち。
１年３ヶ月経過後の状態ですが、コーディングが劣化している箇所が見受けられるようになりました。
鼻をこすったところなど、コーティングが剥げてしまっています。
これくらいひどい状態になると、一度皮膜を除去して塗り直す必要がありそうです。
コーティングが劣化している面積が広いので、下半分のコーティングを除去してから施工しなおすことにしました。
MaCoat GCを除去するには、洗浄剤を専用のウェスに含ませて拭くことで除去可能です。
それにしても、犬の鼻というか唾液の汚れって、なんであんなに強力に張り付くんでしょうか。
あまり綺麗な状態ではありませんが、MaCoat GCは除去出来ている状態です。
これ以上綺麗にするのはかなりの重労働になりそうだったので、この状態でコーティングすることにしました。
把手の下あたりから再コーティングしていますが、コーティングするとこれくらい綺麗に仕上がりました。新品と言ってもわからないと思います。
こちらは、コーティングが剥げた場所がさらに汚れて、変色してしまった部分です、。
錆びというかコーティングが剥げてから汚れが付いてしまった箇所が少し変色してしまいました。
メラミンスポンジなどで掃除することも考えましたが、ヘアライン加工の見た目が変わってしまいそうなので、この状態でMaCoat GCを塗布することにしました。
MaCoat GCを塗布し終わった状態です。変色部分はうっすら残ってしまいましたが、ここまで綺麗に復活しました。
部分的なコーティングの剥げの場合は洗浄剤を使わずにMaCoat GCを塗布すれば修正可能です。
全体的にムラが出てしまっている場合は、一度皮膜を除去して塗り直した方が、綺麗に修正が可能です。
ステンレスの指紋対策に絶大な威力を発揮するMaCoat GC
トップマコート株式会社の回し者みたいな感じですが、それくらいこのコーティング剤、良いです。
汚れる前にコーティングすることで、美しい状態を保持できます。
なお、冷蔵庫などステンレス板にクリアーコートをかけている場合は効果がありませんので、無垢ステンレス板でご使用ください。
ステンレス・チタン・アルミ用のほかに、銅・真鍮用の製品もあります。
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