以前からバー液晶ディスプレイに興味があったのですが、AIDA64の設定とか諸々面倒そうで手を出さずにいました。
先日AliExpressがセールを開催していたので覗いていたところ、USB接続のPCモニタリング用8.8インチバー液晶が格安セールを実施していたので購入してみました。

AIDA64不要で動作する、モニタリング用バー液晶ディスプレイ
この製品の最大の特徴は、なんといってもAIDA64が不要で、USB接続のみで動作するという点です。
HDMI接続のバー液晶の場合、以下のようなデメリットがあります。
- PCからはモニターとして認識されるので、ゲーム時など別のモニターにカーソルが移動して面倒
- AIDA64などのユーティリティを利用してモニタリング画面を構築する必要がある
- HDMI接続の場合、HDMIケーブルと給電用のUSBの2本を接続する必要がある
この製品の便利なところは、USB接続のみで動作する点です。PCからはモニターとしてでは無く、USBデバイスとしてWindowsから認識されます。ディスプレイ側に搭載したARMチップがコントロール用アプリと連携して様々な情報を表示する専用のディスプレイ、という設計となっています。
このため、サブモニターのようにマウスカーソルが移動することもなく、モニタリング専用のデバイスとして利用可能です。
一応、デスクトップモードという拡張ディスプレイとして使うことも可能で、その場合はUSBディスプレイデバイスとして動作するようです。(ドライバーを別途インストールする必要あり)
ハードウェア・付属品をチェック

パッケージはこんな感じ。
8.8インチと9.2インチの2モデルがありますが、8.8インチモデルは1920×480ドットの解像度ですが9.2インチモデルは1920×462ドットと縦の解像度が少ないので、個人的には8.8インチの方がお勧めです。

付属品は以下の通りです。
- マザーボードUSB2.0ヘッダピン接続用ケーブル
- USB Type-Aコネクタ接続用ケーブル(USB-C to USB-A)
- マグネットテープ×2
- 両面テープ×2
- 卓上設置用スタンド
- PCケース内取り付け用金具&ネジ

取り付け用金具が銀色で、黒いPCケース内だと目立ちそうだったので、Amazonでブラック塗装済みのアングル金具を購入しました。

モニタの裏側には4カ所、金具を取り付けるためのネジ穴があります。
ネジ穴のサイズはM4となります。
ネジの位置が左側にオフセットされているのは、右側に制御基板が実装されているためと思います。
付属するネジはかなり短いので、取り付ける金具の厚さによっては別途ネジを用意したほうが良いでしょう。


モニターには2カ所ケーブルを取り付けるコネクタがあります。
ディスプレイ側面には、USB-Cのコネクタがあります。こちらはUSB-A to USB-Cケーブルを使って、モニターをPC本体とは離れた場所に設置する場合に使用します。
中央部分にあるスロットはMicro-SD用のもので、動画ファイルを入れておくと再生できるようです。
右側の写真の本体下部にある小さなコネクタは、マザーボードのUSB2.0ヘッダピン(9ピン)に接続するためのもので、ケース内にモニターを設置する場合に利用します。
専用アプリケーション TURZX
TURZXという専用のアプリケーションを使用してモニターの設定を行います。

上記のページを開き、8.8/9.2inch app english versionをダウンロードします。
Theme Packもダウンロードしてみましたが、アプリケーション側に同じテーマファイルが入っているようです。
インストーラーはありませんので、アプリケーションを設置したいディレクトリに中身を解凍してください。
TURZX.exeを実行すると、アプリケーションが起動します。

TURZXアプリケーションはこのような画面で、わかりやすいUIなので操作に悩むことは無いと思います。
全部で26種類のテーマが用意されていますので、お好みのものを使うと良いでしょう。中には著作権ガン無視のテーマもありますが、まあ、中国製ですから・・・。
テーマによっては背景がmp4ファイルになっていてアニメーションしたりと、結構凝った作りになっています。

モニターに表示するセンサー類の項目は、Settingsメニューから設定変更が可能です。
右側のAuto Startにチェックを入れておくと、OS起動時に自動起動しますので便利です。
右上にあるInput the cityとSelet Cityですが、Input the cityにお住まいの市区町村名を英語で入れて(例えば千代田区ならchiyoda)Searchボタンを押すと、Select CityにChiyoda-kuが表示されます。(Chiyoda-machiは群馬県千代田町)
市区町村を設定しておくと、天気予報が表示できるテーマを利用した際に、設定地域の情報を表示することができます。

テーマファイルですが、テーマエディタを使って編集することができます。
頑張ればゼロベースから好みのものを構築することも可能だと思いますが、結構大変そうな感じです。
CPU利用率や温度などを、数字やメーター表示のほか、グラフ表示なども出来ますので、かなり凝ったテーマも作れるかと思います。
TURZXのフォーラムではユーザーが作成したテーマの公開なども行っているようです。



既存で用意されているテーマはこんな感じ。
シンプルなものもあるので、そのまま使ってもよし、テーマエディタで既存テーマを改造するのもよし、といった感じです。
ちなみに、アーニャのテーマは背景がmp4なので髪が揺れます。芸が細かい・・・
ケース内に設置する

Fractal DesignのTorrent Compactに設置してみました。
底面にあるファン取り付け用のスリットを利用してアングルを固定しています。
だいぶ印象も変わり良い感じです。
取り付け位置ですが、上記のように底部に固定するのも良いですし、フロント吸気ファンのネジ穴を利用してケースの内側に縦方向に取り付けるのも良いと思います。
天板にラジエーターを取り付けられるケースであれば、ケースの上に付ける、という方法も出来そうです。
6~8千円台で購入可能、コスパに優れるステータスモニター
AliExpressでの通常販売価格は8,700円程度ですが、セール時には7,000円を切る価格になります。私はクーポン利用で6,148円で購入できました。
TURZXアプリも使い勝手が良く、既存テーマもかなり凝った作りで気に入っています。USBケーブル1本で設置可能という点も手軽で良いです。
難点としてはAliExpressでしか購入できない、という点でしょうか。
Amazonで販売されたら結構人気が出ると思うんですけどね。
製品スペック
液晶:8.8インチ USB IPS 液晶ディスプレイ
外寸:幅237mm × 高さ67mm × 厚さ11.5mm
画面サイズ:219mm × 54mm
解像度:1920×480
接続方法:USB(9ピンUSBヘッダ、USB-C to USB-A)
MicroSDスロット:1(動画ファイル再生)
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