RTX5080なら5KモニターでもMonster Hunter Wildsが余裕で遊べる!RTX3090との比較レビュー

PCパーツ

1月末の発売以降なかなか入手できない、GeForce RTX5080。
3月に入り少しずつ入荷しているようですし、エンタープライズ向けの製造設備をコンシューマ向けのRTX5090/5080に切り替えたというニュースもありましたので、あと1ヶ月もすればかなり流通量も増えてくると思われます。
Amazonでは転売目的のものが高値で売られていますので、購入する時には出品者がAmazonであることを確認するようにしましょう。

今回購入したのは、ZOTACのGAMING GeForce RTX 5080 AMP Extreme INFINITYというモデルです。
4080の頃は湾曲したようなクーラーのデザインがいまいちだったのですが、5080になり、スクエアで格好いいデザインになりました。
PCパーツって、流線型って難しいと思うんですよね…

RTX5080 vs RTX3090 ベンチマーク対決

簡単にベンチマークしてみましたので、紹介してみたいと思います。
ビデオカード自体の性能比較は様々なサイトで検証されていますので、ここではDELL U4025QWを使って、5120×2160ドットの5K2K環境での使い勝手などについて確認していきたいと思います。

Monster Hunter Wilds Benchmark

まずは、気になるベンチマーク結果から。
比較対象は、以前使用していたRTX3090となります。

検証した設定は下記の通りです。
GPUに対してCPUが微妙にしょぼいですが、気にしないでください。

  • 解像度:5120×2160
  • グラフィックプリセット:ウルトラ
  • CPU:AMD Ryzen7 5800X
  • メモリ:DDR4-3200 128GB

RTX3090に比べて、フレーム生成を有効にしたRTX5080はほぼ倍の89.93fpsというフレームレートを叩き出しています。凄い…。フレーム生成をOFFにしても、70fpsという高いフレームレートですので、遅延を少しでも減らしたい方はこちらの方が良いかもしれません。
それにしても、これだけ差が出ると圧倒的ですね。

DELL U4025QWは120Hz表示が可能なので、実際にRTX5080の90fps近いフレームレートは、ベンチマークの画面を見ていてもとてもスムーズに動いて気持ちよいです。
RTX3090はプリセットを中くらいに落とさないと、正直5K2K環境では厳しい感じです。

これだけのパワーがあれば、4Kを超える5K解像度であっても最高画質でストレスなくゲームを楽しめるかと思います。

3DMark Time Spy Extreme

定番ベンチマークの3DMarkより、DirectX12 4K環境用のTime Spy Extremeを利用してスコアを測定してみました。

RTX5080ですが、RTX3090に比べて約1.5倍のスコアを叩き出しています。
さすがに2世代前のビデオカードだと、RTX5080には圧倒的な差で敗北してしまいますね…。

StableDiffusion AIイラスト生成

適当なPromptで組み立てたイラストを5枚連続生成する時間を計測しました。
生成条件は以下の通りです。

  • 利用アプリ:automatic1111(forge版)
  • 解像度:幅896×高さ1152ピクセル 20ステップ
    → R-ESRGAN 4x+ Anime6Bで1.3倍拡大(30ステップ)
  • サンプリング:DPM++ 2M SDE Karras
  • ADetailer(30ステップ)で顔のみアップスケーリング

処理に要した時間になりますので、短い方が高性能となります。
RTX5080はRTX3090の70%の時間で処理できていますので、AIでの利用においてもRTX3090と比べて圧倒的に有利です。
ただ、VRAM容量がRTX3090は24GBでしたが、RTX5080は16GBと減少していますので、その点は要注意かもしれません。
そのうち、RTX5080のVRAM24GBモデルとか出てきそうだなぁ…

ZOTAC GAMING GeForce RTX 5080 AMP Extreme Infinity

超簡単にですが、ざっくり5K2K環境でのRTX3090とのパワーの差について確認しましたので、続いてはハードウェアについて確認していきたいと思います。

今回購入したのはZOTAC製のRTX5080ですが、同社からはRTX5080搭載のビデオカードが7種類ラインナップされています。
違いはOC有無、クーラーの厚み、ライティング機能の有無、通常モデルorホワイトモデルとなります。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 5080 AMP Extreme Infinityは3.5スロット厚、OC有り、ライティングありの通常カラーモデルです。

今まで使っていたRTX3090との比較です。
RTX3090は玄人志向(ギャラクシー)の比較的コンパクトなカードでしたので、RTX5080の巨大さが際立っています。
ちなみに、ZOTACのカードは全長が332mmと短めで、比較的ケースを選びません。中には350mm近いカードもありますので、購入の際はカード長には十分注意してください。

Fractal Torrent Compactの相性は最強!

今回、カード長を確かめずに買ってしまったのですが、組み込んだFractalのTorrent Compactが最大ビデオカード長330mmまでの対応となっており、2mmサイズが大きかったのですが、ファンと干渉しないギリギリで装着することができました。

フロントファンとの隙間は0mm。ビデオカードを取り付ける角度をいろいろ調整してどうにかケースに収められるくらい、ギリギリの寸法です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 5080 SOLID OCであれば329.7mmとメーカー推奨値に収まっていますので、こちらの方がオススメではありますが、ライティング機能がTorrent Compactととても相性が良いので、個人的にはZOTAC GAMING GeForce RTX 5080 AMP Extreme Infinityをオススメします。

Torrent Compactに組み込んでみました。
電源ユニット部のライティングバーと同様に、水平にまっすぐ配置されたラインが光るデザインで、とても相性が良い組み合わせだと思います。

重厚感もあり、センスが良いデザインだと思います。

Corsair AX1200iを利用。古めの電源でも問題なく利用可能

使用している電源は、2012年6月に発売されたAX1200iというモデルを使用しています。
仕事用のPCはAX860iを使っており、気に入っている電源ユニットです。
古めのモデルながら、80PLUS PLATINUM認証を受けており、フルモジュラー設計なので古さを感じません。

RTX5080は12VHPWRの信頼性を向上させた12V-2×6というコネクタを採用していますが、物理的形状は12VHPWRと同一ですので、使用可能です。ただし、12VHPWRの差し込み不足によるコネクタ破損を防止すべく改良された12V-2×6の方が安全性は高いと思われますので、ATX3.1電源を使うのが好ましいと言えるかと思います。

さて、AX1200iですが…じつはATX3.0にも対応しておらず、ATX12V Ver.2.31という2008年2月に策リリースされた規格となっています。ATX3.0は2022年2月にリリースされた規格なので割と新しいのです。

AX1200iはATX12V Ver.2.31という古い規格の電源ユニットですが、フルモジュラー設計であるメリットを生かし、Corsairが発売している12VHPWRケーブルを使うことで、12VHPWRの利用が可能になります。

Type4というモジュラーコネクタを使用しているCorsair製電源ユニットであれば、上記のケーブルを使用することで、変換ケーブルを使うこと無く、12VHPWRが利用可能となります。
AX1200iは12Vを1レーンにまとめることもできますので、電源ユニットに直結できる12VHPWRケーブルは電源の安定供給という面でも安心感があります。

一足先に買っておいた12VHPWRケーブル。
変換なしで電源ユニットに直結可能で、しかもメーカー純正品というのはとても安心感があります。

ビデオカードにしっかりとコネクタが刺さっていることを確認します。
また、カード直前でケーブルを曲げるのはコネクタに均等にテンションがかからず接触不良の原因になりますので、ケーブルができるだけまっすぐになるようにします。
ケーブルも見た目よりも安全性重視で、無理な配線をせずストレスがかかりづらい配線にしました。

総評

RTX3090から比べると、世代の違いを感じさせる結果となりました。
性能としてはRTX4090と比べるとイマイチなところも多いようですが、RTX4090がモンスター過ぎるので、RTX4080からの進化としてはまあまあ、といった感じでしょうか。
ただ、インパクトに欠ける点もありますので、わりと近いうちにRTX5080TiとかSuperとか出てきそうな気がします…。

RTX5090は価格も化け物すぎて手が出しづらいので、実質ハイエンドモデルとしてはRTX5080が一番バランスがよさそうにも思います。
あとは供給量が安定すればですが、これについては冒頭でも記載したように、これから供給が安定してくると思いますので、狙っているモデルがある方は少し待つと良いかもしれません。

RTX4000シリーズからの乗り換えだとイマイチ感もありますが、3000シリーズからであればパワーの差を感じられる製品だと思います。
ただ、やっぱり高いですよね…。

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