リビングルームで使っているカリモクの電波時計のムーブメントが故障し、電池を交換してもあらぬ時間を示すようになってしまいました。
シンプルで気に入っているデザインですし、一番良く使う時計なだけに不便ですので、修理することにしました。
同一ムーブメント搭載の時計を中古で購入
ノア精密株式会社のCH-899というムーブメントが搭載されていました。
新品では販売されていませんので、同一ムーブメントを搭載した壁掛け時計を中古で探すことにしました。
交換用のムーブメントも販売されていますが、ムーブメントを別のものに交換してしまうと、針も使えなくなってしまうことが多いです。ムーブメントによって軸の直径や長さが違うため、針がそのままだと取り付けられないためです。
ですので、同一ムーブメントに交換するのが一番安全です。

同じムーブメントの時計を探す際のコツは、CH-899には電池ボックスのすぐ上に特徴的な2つのボタンがありますので、これを目印にヤフオクやメルカリで電波時計の中古を片っ端から探します。
裏面の写真を見つつ、同一ムーブメントかどうか確認します。セイコーやシチズンなどの有名企業は独自のムーブメントを使っていますので、時計メーカーではない会社のものを探すと良いかと思います。
幸い、送料込み1200円で販売されている時計を見つけましたので、購入しました。
分解してムーブメントを交換

時計の裏側に小さい木ネジが4つ取り付けられており、このネジで時計の文字盤を固定しています。
4つのネジを取れば簡単に分解可能です。

長針と短針を軸の部分を持って手前に引き抜きます。
この際、軸に差し込む金具と針が分離しやすいので、剥がれてしまった場合は接着剤で補修しておきましょう。

ムーブメントの軸に固定された金具を回して外せば、ムーブメントを取り外すことができます。
電波時計に針を取り付けるコツ
ムーブメントを交換後、針を取り付けます。
電波時計は自動的に針の位置が調整されますので、まずは長針のみ取り付けて電波を受信するのを待ち、電波が受信されたらきりの良いタイミング(長針が数字を示す5分ごとなど)で長針を引き抜き、素早く短針と長針を正しい位置に取り付けます。
おそらく、出荷時の組み立てでは針を規定の位置に取り付けてからムーブメント側の針の位置情報をリセット?する手順があると思うのですが、そのような方法はマニュアルにも記載されてないのでアナログな方法で作業することにしました。

右が故障したムーブメント、左が購入した時計に付いていたムーブメントです。
同じCH-899ですが、上部の電波受信ユニット?に繋がる配線の数が明らかに違ったり、露出している基盤のパターンもかなり違いますので、いろいろ構造が変わっているようです。
作業自体はかなり簡単ですので、気に入った時計が壊れた場合はムーブメントを探して交換してみるのもお勧めです。
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