犬の散歩動画をどうにかもっと見た目良く撮りたい…と思っていたこともあり、ジンバルを導入しました。
用意したのは、DJIのエントリー機種、Osmo Mobile SEとなります。
ハードウェア確認

Osmo Mobile SEですが、こんな風に小さく折りたたむことが可能です。
早速、細部を見ていきたいと思います。

コントローラーですが、カメラの向きを上下左右に移動するためのジョイスティック、メインカメラとインカメラ切替や縦横切替、録画モード切替用のボタンに、録画ボタン、ジンバルモード切替ボタンが備わります。
右側の切れ込みはUSB-Cの差し込み口(充電ポート)となります。
電源はモード切り替えボタン長押しでON/OFF可能です。

左側はカメラのズームスイッチがあります。

裏側にはトリガーボタンがあります。
追尾モードで対象をロックしたり、ジンバルの向きをリセットする際などに使用します。

ジンバルの先端はマグネットになっており、スマホホルダーを取り外すことが可能です。
ジンバルにスマホを装着した状態での操作は、ジンバルが動いたりして安定しませんので、取り外して操作すると便利です。
気になる重量ですが、352gとなります。取り付けているiPhone16 Proが199gなので、両方あわせて550gとなりますが、グリップがしっかりしているので持っていて重量感はありません。
ちなみに、上位機種?のOsmo Mobile 6は約305 gと50gほど軽いようです。
持ち方によって切り替え可能な4つのモード
ジンバルの持ち方によって、4つのモードが自動的に切り替わります。

犬の散歩動画の場合、よく使うのはアップライトと吊り下げモードです。
吊り下げモードにしておくと、あおり構図でいい感じの動画を撮影できます。ローポジションモードだとあおり構図は難しい上に、歩きながらジンバルを水平に持つのはかなり厳しいので、散歩中の動画であればローポジションまたはアップライトモードのどちらかになると思います。
DJI Mimoを使ってジンバルを操作
まずは、ジンバルとスマホをBluetoothを使って接続する必要あります。
ペアリング方法などはマニュアルに記載があります。
https://dl.djicdn.com/downloads/DJI_Osmo_Mobile_SE/Osmo_Mobile_SE_User_Manual_v1.0_jp.pdf
ペアリングを完了したら、DJI Mimoアプリをインストールします。
このアプリ、初回起動時にはジンバルの使い方についてチュートリアルが始まりますので、一通り操作するとなんとなくの操作方法は理解できるようになっています。便利。
Mimoアプリを起動し、準備ができたら、水平キャリブレーションを行っておくと良いかと思います。
付属のスタンドを取り付けてテーブルなどの上に置き、キャリブレーションを実施してください。
Mimoアプリに表示された「…」メニューを開き、ジンバル設定から水平キャリブレーションを実施することが可能です。
犬を撮影する場合、一番よく使うのが、フォローモードだと思います。
ということでフォローモードに絞って説明していきたいと思います。

上はMimoアプリを開いた状態です。
左上に、ショットガイド(コーギーを連れた女性の足)が表示されていますが、ショットガイド機能を使うとチュートリアルに従ってアプリを設定し、動画撮影→編集という流れで作品を作ることが可能です。
とりあえず多機能すぎてわからん!ということで今回はショットガイドは使用していません。
注目してもらいたいのは、黒い犬に▼マーカーと角丸の四角い枠が表示されているのがわかりますでしょうか。
これはActiveTrack 6.0の動体検知によって、犬が自動的に識別されている状態となります。
この枠が付いて▼マーカーが出ている状態でトリガーボタンを押すと、▼が×マーカーに切り替わり、犬を自動的に追尾するモードになります。
再度トリガーを押すと×が▼に戻り、追尾がOFFになります。
追尾状態になると、ある程度手を動かしてもジンバルが自動的にロックされたペットが画面内に映るように向きを調整してくれますので、あとは録画すればOKです。
一番簡単にペットを撮影するのであれば、これだけ覚えておけば大丈夫かと思います。
追尾がよく外れてしまう場合は、ジンバル設定でフォロー速度を高速にしておくと改善することがあります。
ただし、万能ではなく、追尾が外れてしまうこともよくありますので、このあたりはジンバルを使って慣れるしかなさそうです。
フォローモードのジンバル動作テスト
フォローモードでジンバルがどのような動作をするのか、簡単なデモ動画を撮影してみました。
画面に映した犬の写真をフォローするように設定した状態でジンバルのグリップ部分を前後左右に傾けても、カメラは常に水平を維持し、追尾対象に向いたままの状態となります。
また、ジンバルを左右に動かすと、自動的にカメラの方向が犬に向くようにジンバルが向きを調整してくれるのがわかります。
録画サンプル
2本ほどささっと撮った動画を貼り付けてみました。
入手した初日に撮った動画ですので、微妙な点も多いですが、慣れない状態でもとりあえずこれくらいの動画は撮れるようになります。
2本目は最後の方、トラッキング対象を見失って挙動が怪しいですが、このあたりは撮影テクニックでカバーできるので、精進あるのみ…という感じです。
ActiveTrack 6.0による自動追尾機能は思ったよりもしっかりしており、犬がカメラに映るとすぐに検出してマーカーが表示されますので、かなり優れていると思います。
歩いているときの上下のブレはジンバルがほぼ吸収してくれますので、動画はとても安定した状態で見ていて違和感はありません。
あとは、ジンバルの可動域を覚えて適切な動きができるように撮影者側が慣れれば、かなりいい感じで動画が撮れそうです。
これだけの機能のジンバルが1万円弱で購入できるというのは凄いと思います。
時代は進化したものだ…
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