レトロな魅力を堪能出来る、IN-18大型ニキシー管採用のNCV2.1-18 ニキシー管時計

デジタルガジェット

机の上に置いて愛用している時計です。
時計ならPCのデスクトップにも表示されるし、なんならスケジュールの10分前にはGoogleカレンダーが通知してくれるので、時計を見る事ってあまり無いような気もしますが、アイテムとして時計は気に入っているので机の上に飾っています。

ニキシー管とはなんぞや?という方もいるので、簡単にご説明。

ニキシー管の歴史

ニキシー管は1950年代にアメリカのバロース社によって開発された表示デバイスです。
ガラス管の内部に数字や記号の形をした陰極が配置され、ネオンガス中で放電することで文字の周りが発光します。デジタルディスプレイが主流となる前の時代に広く利用されており、昭和の頃のエレベーターや時計などで見かけた方もいらっしゃるかと思います。

温かみのあるオレンジ色の光が特徴的ですが、LEDやLCDの登場によりあっという間に駆逐され、一度は姿を消してしまいました。
最近ではレトロな魅力が再評価され、また、シュタインズゲートという作品に登場するダイバージェンスメーターで使われていたこともあり人気を博し、再び脚光を浴びています。

ニキシー管の仕組み

ニキシー管は冷陰極放電管の一種で、ガラス管内に低圧のネオンガスが封入されており、特定の数字形状の陰極に電圧を加えると、その陰極周辺でネオンガスが発光します。
各数字は独立した陰極として存在し、選択的に電圧を加えることで表示を切り替えることができます。このシンプルな構造が、ニキシー管特有の柔らかな発光を生み出しています。

昔は様々な会社がニキシー管を作っていましたが、とっくの昔に製造を終了していて入手が困難なものも多数あります。入手しやすいニキシー管としては、旧ソ連のNOS品(New Old Stock)が挙げられます。
また、個人でこだわりのニキシー管を作っている方もいます。

TubeHobby NCV2.1-18

私の持っているニキシー時計は、TubeHobbyというサイトで販売されているキットで、入手しやすニキシー管としては最大級のIN-18を使うキットが、NCV2.1-18です。

TubeHobby NCV2.1-18

内部は割と最新の作りになっており、GPSユニットを接続することで時刻の自動補正とかも行ってくれます。
キットなので組み立てる必要がありますが、難易度はそれほど高くないので、電子工作をしたことがある方ならまったく問題無く組み立て可能です。

問題?なのは収めるケースで、私はeBayでジャンク品として投げ売られていたケース付きキットを購入しました。
ケースの一部は割れ、ハンダ付けはあまりにも粗雑で、ニキシー管も2本切れていましたが、4万円程度だったのでかなりお買い得でした。

ケースは修正した後突き板を貼り、ウレタンスプレー塗装をして仕上げました。
木目に仕上げたので見た目かなり豪華な感じです。

ニキシー管時計ですが、IN-18を使ったものはかなり割高になってきており、6本使った時計だと10万円を超える金額のものもあります。
小さめのニキシー管なら安価に買えますが、見た目的にはやはり大型のIN-18を使いたいところ。

Amazonでニキシー管風のLED時計が販売されていますが、実物の柔らかい光を見てしまうと、偽物はやっぱり偽物、というガッカリさがあります。

IN-18ニキシー管は既に生産は行っていないと思いますので、今出回っている在庫がなくなるとおしまいです。
故に、NOS品は常に価格が上昇するため、ストックを4本買ってあります。いまだと、1本12,000~16,000円の間くらい、という感じでしょうか。

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