我が家はリビングルーム?を犬用の部屋に改造していますが、床は総タイル張りにしています。なぜタイル張りを選んだかというと、以下の理由に寄ります。
犬を飼うのにタイルの床が適している理由
- 犬が滑らない
タイルの表面には凹凸があり、グリップ力があるのでフローリングのように滑りません。
そのため、犬が走り回っても関節への負担が少なく、安心です。 - 水洗いできる
外で遊んできた犬がそのまま家の中に走り込んでくることも多く、特に雨の日などは床があっという間に泥だらけになってしまいます。(タオルをひいてもあまり意味がない・・・)
タイルであれば水を蒔いてデッキブラシでこすって洗えるので掃除が割と簡単です。 - ひんやり冷たい
夏の暑いときでも、タイルはひんやり冷たく、犬が気持ちよさそうに寝転んでいることが多いです。
冬場はフローリングに比べれば冷たいですが、室温でそこそこ暖まりますので素足で歩いても大丈夫です。
以前はフローリングのペット用滑り止めコーディングを施工してもらったのですが、あっという間に効果がなくなり無意味になってしまったので、個人的にはペットに最適・最強の床材はタイルだと思っています。
施工の様子

もともと和室だったのですが、畳を撤去し、床に板を貼ってもらいました。
選んだタイルは、LIXIL レストールキラミック ドライ清掃用タイプ IPF-400/RSK-22Dとなります。

トイレ用抗菌床タイルですが、ペットが歩き回る床で使うのも最適かと思います。
ウェット清掃タイプとドライ清掃タイプの違いは滑り止めの表面加工で、ウェット清掃タイプは手で触っても凹凸がはっきりわかる、粗い紙やすりのような加工となっているので、室内の床材には適しません。ドライ清掃タイプは程よいグリップ感があり、実際に犬が走り回っても滑りにくいタイルです。
タイルの選定にあたってはLIXILの東京ショールームなどで片っ端からありとあらゆるタイルの表面を触り、適切なグリップ力があるタイルを検証して選定しました。
レストールキラミックは400mm各の大きなサイズのラインナップがあり、かつ程よい抵抗がある表面加工で滑りにくく、さらに抗菌タイルということでペットにも最適、ということでチョイスしました。

レストールキラミック用の目地は一般的なセメント系目地と違ってエキポシ樹脂系目地を使用しますので、目地を施工する際にはマスキングテープによる養生が必要とのことです。
タイル貼りの職人さんが丁寧にマスキングしてくださいました。

完成した床。一辺が400mmのタイルなので存在感があります。目地は少ない方が良いので400mmサイズがあるのは良いですね。
色も思ったよりも良い感じでした。
壁にもタイルを貼ってみる
床の間のスペースを利用して、犬の飼育スペースに改造していますが、壁紙が汚れる&囓られるため、タイル張りにしました。
こちらはホームセンターで適当なタイルを購入し、DIYでの施工となります。

床を養生し、スペーサーを挟みつつタイルを貼っていきます。
専用の接着剤を使って貼り付けていきます。

コンセントの部分はタイルをカットして干渉しないようにしました。
タイルのカットはディスクグラインダーにタイル切断用のディスクを取り付けてカットしました。

目地を施工し、完成したのがこちら。
上部には木を取り付けて段差を隠してみました。
DIYでの施工にしては割ときれいに仕上がったと思います。
掃除について
タイルの床掃除ですが、普段は掃除機、しつこい汚れは水拭きですので、フローリングとあまり変わりません。フローリングのようにワックスをかけることもありませんので、メンテナンスは楽といえます。
掃除はルンバとブラーバに任せていますが、タイルであっても問題なく掃除してくれます。
特に、ブラーバによる水拭きはとても楽ですので、おすすめです。
最近は掃除機と水拭きが一体化しているモデルが主流ですが、水で濡れた毛を吸ってしまい詰まることが多いようです。個人的には、掃除機と水拭きは別々の機材にした方が良いと思います。
なので、ルンバ+ブラーバの組み合わせは最強だと思います。

掃除ですが、タイル独自の面倒さもあります。それは目地にしみこんだしつこい汚れと、タイルの表面に微細な凹凸があるため、ここに溜まった汚れの除去です。

左はケルヒャーのスチームクリーナーで掃除して新品同様にきれいになったタイルで、右は水拭きでは落ちない汚れが付着したタイルです。
目地も上の方はまだ掃除していないので、だいぶ汚い状態です。
スチームクリーナーはタイル掃除以外にも、ペットによるしつこい汚れのクリーニングにとても便利なので、1台持っておくことをおすすめします。
タイル張りの床でとても快適だが割高なのがネック
犬が走り回っても滑って転ぶこともなく、汚れても水洗いでOKですし、上でオシッコをしてしまってもフリーリングのように染みこむこともなく、爪で削れることもないタイル張りの床はとても快適です。
そんな快適さしかないタイル張りの床ですが、最大のデメリットは価格の高さ。安価なフローリングに比べると倍くらいの値段がしますし、無垢材のフローリングと同程度かそれ以上の場合もあるかと思います。
素材自体の価格のほかに施工の面倒さなどもあると思います。
しかし、なによりもペットにとって快適で、なおかつメンテナンスが楽なのでおすすめです。
床の上で走り回ったり、ゴロゴロして涼んでいる犬を見ると、施工費が高くても選んで良かったと思います。
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