RTX5080・RTX5090に最適!ROG STRIX 1000W Platinum電源ユニット

5.0
PCパーツ

購入したZOTACのRTX5080ですが、電源ユニットはCorsairのAX1200iを使っていました。
AX1200iはフルモジュラータイプの電源ユニットで、純正の12VHPWRケーブルが発売されているので問題なくRTX5080でも使えたのですが、2012年発売の電源ユニットということもあって、ビデオカードの入れ替えに合わせて電源ユニットも買い換えてみました。

RTX5080に最適な電源ユニット選び

RTX5080で使うなら、電源ユニットとしての出力は850Wくらいはほしいところ。
また、12VHPWRコネクタもより信頼性の高い12V-2×6コネクタに進化しているので、電源ユニット側も12V-2×6コネクタを搭載しているものの方がよさそう。
ついでに、最新規格であるATX3.1に対応していて、変換効率が高い電源・・・ということでいろいろ探していたのですが、これという電源がなかなかありません。

最強はASRock Taichi 1300wやSeasonic PRIME TX -1600 Noctua Editionとかですが、7~8万円くらいするウルトラハイエンドクラスの電源ユニットなのでさすがに手が出ません。
できれば4万円くらいで、80Plus Platinumあたりに対応し、容量は850W以上、12V-2×6コネクタ対応のATX3.1規格の電源ユニットはないかと探していたところ見つけたのが、今回購入したROG STRIX 1000W Platinumになります。

ROG STRIX 1000W Platinumの特徴

2025年に登場した最新の電源ユニットだけあって、様々な特徴があります。

GaN MOSFET

高い効率を誇るガリウムナイトライドを利用したMOSFETを採用することで、電力効率を最大30%向上し、内部レイアウトを改善することで低温での動作を実現しています。
MOSFET自体の発熱が低い上に、ファン越しに中身を確認したところ部品同士の間隔が広めにとってあり、また、後部の排気口へ風が抜けやすいように部品が配置されていることからも、エアフローを阻害しない設計になっているように見受けられます。

「GPU-FIRST」電圧センサー機能

特許取得済みの自動制御電圧スタビライザーを搭載した「GPU-FIRST」電圧センサー機能がビデオカードへの電圧供給を最大45%向上させ、快適なゲームプレイと揺るぎないパフォーマンスを実現、とのことです。
一般的な12VHPWRコネクタとは別に、IVSケーブルという2ピンのケーブルが12VHPWRコネクタのシグナル端子側から出ており、このケーブルを電源ユニットに接続すると、GPU重視の電圧監視モード「GPU-FIRST」が有効になります。

12V-2×6コネクタの右側にある、ブルーの端子がIVS用のコネクタとなります。
IVSコネクタにケーブルを接続しない場合は、従来のCPU-FIRSTでの電圧監視モードとなるようです。

ROG大型ヒートシンク

重要なコンポーネントを覆うことで、リファレンスデザインよりも優れた低温性と静音性を実現。
ファンの隙間からも大きめのヒートシンクが確認できます。
ほぼ見えませんが、きちんとROGの刻印入りです。

デュアルボールベアリングファン

スリーブベアリングデザインと比較して最大2倍の寿命のデュアルボールベアリングファンを搭載しています。
電源ユニットのファンは一般的な14cmファンを搭載していることが多く、保証が切れてからの故障であればファンを別途用意して交換すれば比較的簡単に直ります。
ただし、ROG STRIX 1000W Platinumは10年保証がある電源ユニットですから、分解すると保証を受けられなくなるのは避けたいところ。ということで、長寿命なファンを搭載しているのはありがたいところです。

0dBテクノロジー

ノイズを低減するため、PSUへの負荷が40%以下になるとPWM制御ファンが停止する0dBテクノロジーを搭載しています。
個人的にはファンは常時回転していた方が好みなので、無効にして使っています。微風でもファンから風が送られているだけで、パーツの冷却にはかなり効果大なのです。

電源コネクタの左側に、0dBファンのON/OFF切り替えボタンがあります。
細かい点ですが、電源スイッチが一段低い箇所に取り付けられており、誤操作による電源OFFが起こりにくい形状となっています。

ATX 3.1準拠・PCIe 5.0対応

ATX 3.1規格に準拠しており、電圧や電流を調整する機能が向上しています。12V-2×6コネクタ採用のほか、出力保持時間が12msとなり、ATX 3.0の17msより短くなっているのが特徴となります。

80 PLUS Platinum認証

低ESRコンデンサと高品質な部品を採用し、80 PLUS Platinumに対応しています。
最近はCybenetics ETAも取得している電源も増えつつありますが、ROG STRIX 1000W PlatinumはETAについては記載がなく、静音性の規格であるCybenetics Lambda A+認証を取得しています。

エッチングモジューラーケーブル

UL1581の耐火試験およびUL758認証の厳しい基準を満たした、高品質で柔軟な素材で作られたエッチングケーブルを採用しています。
個人的に一番気に入ったのが、このケーブルといっても良いくらい、使いやすいです。

一見スリーブになっているように見えますが、樹脂製の皮膜となります。
このケーブル、今までに使ってきた電源ユニットのケーブルとは一線を画すしなやかさで、写真を見ても柔らかそうに束ねられているのがわかるかと思います。
特に、配線数が多い24ピン メインATX電源ケーブルなどは、配線をほぐして平らにすることができたりするので、裏配線のスペースが少ないケースでは絶大な威力を発揮します。

さらに、12V-2×6ケーブルもとても柔らかいので、コネクタ直前で曲げてもコネクタに無理な力がかからず、配線の自由度が大幅に増します。
これは、とても素晴らしいケーブルだと思います。

一体型クリップ採用のCPU電源コネクタ

これもよくできていると思ったギミックで、4ピン/8ピンのCPU電源コネクタが、一体型になったクリップで簡単に接合できるのです。

こんな感じで穴が開いており、反対側にあるクリップを差し込むと一体型の8ピンコネクタとなります。
よくあるのは、コネクタ同士を密着させてはめ込むタイプですが、差し込むときにコネクタがずれやすいのが欠点です。ROG STRIX 1000W Platinumのコネクタはクリップでしっかりと嵌合しますので、取り付けの時にとても楽です。

10年保証

パソコンパーツとしては異例の10年保証が付きます。
さすがに10年経つと終売しているので、別製品との交換になりそうですが、保証が長いということはよいことです。

開口部の多いファンガード

STRIXの文字があしらわれた、かなり大胆なデザインのファンガードとなっています。

注目すべきは開口率の高さで、かなりスカスカで空気抵抗が少ない形状をしています。
ここのパーツがパンチホールだったりすると、大きな空気抵抗が生じるため、電源ユニットのエアフローが悪化してしまいます。
これくらい大きく切り取られていると、エアフローはかなり良さそうに思います。

ド安定、ほぼ無音の最強電源

1000Wの電源でお値段45,000円前後と、ハイエンド寄りの価格帯となる電源ユニットですが、価格相応の作り・満足感がある製品だと思います。
電源ユニットの騒音は他のパーツのノイズにかき消されまったく聞こえませんし、高効率なので発熱も少なく、RTX5080との相性もピッタリです。
ちょっと奮発して良い電源ユニットをお探しの方には、最適な製品かと思います。

RTX5090で利用する場合は、電源ユニットの推奨は1000~1200Wとなりますが、ビデオカードだけで600Wを消費しますので、1200Wモデルの方が余裕があるかもしれません。

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