こちらのケージを使っていたのですが、なかなかにやんちゃな柴犬がケージを破壊してしまいました…。
こんな感じで破壊されています。
曲がった棒の部分を切り取るために上部をディスクグラインダーでカットしていますが、この扉以外の部分は犬に破壊されて棒の部分が既に無くなっている箇所もある状態です。
犬の力恐るべし…
修理にあたり、溶接機のほか、溶接棒とゴーグルを購入しました。
溶接メガネは昔ながらの片手で持つ溶接面もありますが、遮光フィルターでアークが起こると自動的に遮光されるめがねタイプのものを選ぶと、両手が使えるので便利です。
それにしても、アーク光でソーラーパネルが発電→シャッター動作で目を保護するめがねが3000円くらいですから、安いものです。
私が買った溶接めがねですが、アークが起こると一瞬のラグはありますがすぐに遮光シャッターが動作し、アーク部分だけ見えるようになります。
溶接棒を離すと遮光シャッターが動作しなくなり、視界が戻ります。こりゃ便利ですね。
溶接する際には手を保護するための手袋が必要です。
私はBBQをするために購入したものを使いましたが、持っていない方は以下の手袋を購入しておきましょう。
溶接する際は、以下の手順で行います。
- 溶接機に溶接棒を取付
- アース側のクリップで溶接したい金属を掴む(通電するように塗装を一部剥がしておく)
- 溶接機のパワーを調節し、溶接棒を当ててアークを起こす
- アークが起きて溶接棒が溶けたら溶接する
書くと簡単そうですが、これがなかなか難しい…。
一番難しいのは、アークを上手に起こす方法でしょうか。
ARC-130には出力を設定するダイヤルがあり、溶接棒に必要な電流が記載されていますので合わせる必要があります。
購入した溶接棒は60A指定でしたが、ARC-130側で60Aに設定してもまったくアークが発生せず…。
一瞬スパークするものの、溶接したいものとくっついてしまったりと、なかなか上手に出来ません。
そこで、試しに出力を最大の130Aに上げて試したところ、一発でアークが発生して溶接することができました。
出力が足りないというか、表示されているアンペア数が微妙なのかもしれません。
とりあえずフルパワーで試してみるのが良さそうです。
ただ、フルパワーだと強力すぎて対象物が溶けてしまう可能性もありますので、良い感じに溶接できる出力を探りつつ調整するのが良さそうです。
とりあえずモニターの数値はあまり信頼できない、ということで。
アークの起こし方ですが、タッピング法とブラッシング法がありますが、初心者にはマッチを擦るような感じでアークを起こすブラッシング法のほうが簡単でした。
ただ、ブラッシング法だと狙ったところから溶接を始めるのが難しいので、タッピング法をマスターしたいところです。
とりあえずDIYで直してみたケージの扉。
補修部品は、ステンレス製の3mm鉄棒を使用しました。
ステンレスなので強度があり、これなら噛まれても曲がりにくいはず。
溶接部分が割と無様なことになっていますが、初めて作業したので付いただけ良しとしましょう…。
ケージを2個破壊され、合計4万円程度の被害額だったので、1万円弱の溶接機で直せるならお得だと思います。(溶接機以外にも必要なものはありますが)
溶接ができるようになるとDIYの幅も広がるので、便利に使えそうです。
ただ、
・購入した品が初期不良だった(新品に交換)
・本体が大きいこともあって、少し作業しづらい点もある
ということで、★3と評価させていただきました。
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