実家に眠っていた、SONYのAIBO ERS-7。
AIBO ERS-7は、ソニーが2005年に製造を終了しており、そのバッテリーであるERA-7B2も、2014年に製造が終了、現在では入手困難な状況です。
そこで、今回はERS-7の動作確認のためにバッテリーを再生してみることにしました。
ただし、バッテリーの分解は非常に危険であり、作業する場合は自己責任にてお願いいたします。
用意する物
- ERA-7B2バッテリー(不動品)
- 18650リチウムイオン電池×2個(2,200mAh)
- カッターナイフ
- 瞬間接着剤
- ハンダごて、ハンダ
- テスター
18650リチウムイオン電池ですが、元の容量と同じ2,200mAhのものを利用するのが良いと思います。
安価な中国製バッテリーは容量詐欺がひどいので、可能であればメジャーなメーカーのものをお勧めします。
…と思ったら、私が購入したものが販売終了になってしまったので、2,200mAh、保護回路なしのものをリンクしておきます。
バッテリー再生手順
バッテリーを再生する手順は以下となります。
手順1:バッテリーの分解
- バッテリーパックの分割
バッテリーパックのプラスチックシェルを分割するため、側面の溝部分にカッターを当てて慎重に切り開きます。この際、力を入れすぎないように注意してください。 - 基板とバッテリーの取り出し
分割したシェルから基板ごとバッテリーを取り出します。 - バッテリーの取り外し
バッテリーに溶接されている接点を剥がして、古いバッテリーを取り出します。
接点を傷つけないよう、丁寧に作業を進めます。金属板とバッテリーの間にカッターを入れ、少しずつ刃を押し込んで切断するのが良いと思います。
この隙間にカッターを当てて、シェルを上下に分割します。
分解した状態のバッテリー。
SONY製の18650リチウムイオン電池電池が2個格納されています。
他に、温度センサーなどの保護回路も取り付けられています。
手順2:交換用リチウムイオン電池の準備
- 18650バッテリーの購入
新しい18650リチウムイオン電池(2200mAh)を2本購入します。
できれば保護回路が無いもののほうがお勧めですが、無ければ保護回路付きを購入し、分解して使用します。 - 保護回路の取り外し
今回購入したバッテリーには保護回路が取り付けられていましたが、これをシュリンク(バッテリーの外装)を剥がして取り外します。
保護回路はマイナス側に取り付けられています。
AIBOのバッテリーには基板側に保護回路が備わっているため、新しいバッテリー側の保護回路は不要です。また、保護回路があるとサイズが増し、ケースに収まりません。
上から、オリジナルのSONY製バッテリー、購入したバッテリー、シュリンクを剥いで保護回路を取り外したバッテリーとなります。
右下のものが保護回路になります。
手順3:組み立て
- バッテリーの基板への取り付け
新しいバッテリーを基板に取り付け、接点部分をハンダ付けします。
ハンダ付けの際は確実に接点を固定し、テスターを使って電気的に接続が確保されていることを確認します。 - ケースへの組み込み
バッテリーを基板に取り付けたら、元のケースに組み込みます。ケースをしっかりと接着し、動かないように固定します。 - 動作確認
最後に、組み立てたバッテリーをAIBOに取り付けて動作確認を行います。
無事に充電され、動作すれば成功です。
バッテリーの保護回路。
接点部分はDIYだと溶接は難しいので、ハンダ付けで対応することにしました。
注意事項
バッテリーの分解および再生作業は非常に危険です。特にリチウムイオン電池は取り扱いを誤ると発火や爆発の危険があります。作業を行う場合は、必ず自己責任で行ってください。
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