アンプ&スピーカーセレクタとしても利用可能なアナログVUメーター、Douk Audio VU3を試す

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オーディオ関連

PCオーディオ用として、ELAC BS310 IBと組み合わせていたEL11真空管アンプですが、あまり出番がないこともあって、オーディオシステム側に移設することにしました。

オーディオ側には既にSUN AUDIOのSV-2A3EPXが繋がっているので、スピーカーとの接続を切り替えるためにはアンプセレクターがあった方が便利です。
何か良さげな製品はないか、と探していたところ見つけたのが、今回ご紹介するDouk Audio VU3になります。

Douk Audio VU3ですが、以下の機能があります。

  • アンプ2台、スピーカー2組を接続して切替が可能
  • ダミー抵抗搭載
  • アナログVUメーター(バックライト・レンジ調整機能付き)
  • リモコンでの操作可能
  • バナナプラグ対応のスピーカー端子
  • ピークLED搭載

アンプ2台、スピーカー2組を接続して切替が可能

まさにこの製品を選んだのが2台のアンプを切り替えて利用可能、という点になります。
内部にはダミー抵抗を搭載していますので、アンプを切り替えても安心です。
真空管アンプはスピーカーを繋がない状態で電源を入れてしまうと1次側に大きな負荷がかかって故障に繋がる場合もあるので、ダミー抵抗は必須となります。
Duck Audioは真空管アンプも作っていますので、そのあたりもきちんと考慮されているものと思われます。

スピーカーも2組接続できますが、2組両方を鳴らすのは不可となります。
2組同時に鳴らしたい場合は、VU3Proを購入する必要があります。

切替は内部のリレーで行うのですが、VU3の電源がOFFの状態ではアンプBチャンネルとスピーカー2チャンネルが選択された状態になりますので、VU3の電源を入れない状態でも利用可能です。
電源を入れると前回選択した状態に復帰します。
電源はUSB-C形状の5Vで、USB-C to USB-Aのケーブルが付属します。ACアダプタは付属しませんので、USB-AのACアダプタが別途必要となります。

本体はアルミ製のボディとなり重量は980gとなります。
比較的重ためではありますが、重量級のケーブルを多数接続すると浮き上がってきてしまう可能性があります。
鉛インゴットを置いて固定することにしました。

バックライト・レンジ調整機能付き アナログVUメーター

アナログVUメーターも搭載していますので、レトロ感もあって見た目でも楽しめるのはメリットかと思います。
VUメーターの動作ですが、ちょっとモッサリというか感度が低め…というか、針が+側に振れたあと、かなり-側に戻って大きく揺れるように動くのが気になります。

VUメーター搭載のAP-505を所有しているのですが、こちらのメーターはキビキビと動いてくれますし、メーターが大きく+側に振れたとしても、反動で-側に大きく戻ることはありません。
まあ、VUメーターは雰囲気を楽しむものなので、その点では良いかと思います。

VU3Proは感度の調整も可能なので、正確性にこだわりたい方はVU3Proの方が良いかと思います。

リモコンでの操作可能

全ての操作が可能なリモコンが付属します。機能としては電源ON/OFF、アンプ入力切替、スピーカー出力切替、VUメーター輝度調整(4段階)、ピークLED ON/OFFとなります。
このうち、電源ON/OFFとVUメーター輝度調整、ピークLED ON/OFFについてはリモコンからしか操作できません。

リモコンの電池ですが、AmazonにはCR2025と記載されていましたが、実際には単4乾電池2本になりますので注意してください。

バナナプラグ対応のスピーカー端子

2台のアンプを接続するために8個、2組のスピーカーを接続するために8個、合計16個のスピーカー端子が背面に取り付けられています。
端子を回してケーブルを取り付けることも可能ですが、作業性やスペース的なことを考えるとバナナプラグを使うのが一番良いと思います。

今回はネジ留め式のバナナプラグを購入しました。

音質への影響について

VU3を間に挟むことによって接点の数が劇的に増加しますし、スピーカーケーブルの長さも伸びるので音質への影響はあると思いますが、実際取り付け前後で聴き比べて、顕著にわかる差はありませんでした。
おそらく取り付け前後を切り替えて聴けばなにかわかるかもしれませんが、オーディオ一式の電源をOFFにし、ケーブルを抜き、VU3を設置し、ケーブルの配線をしなおし…と作業をしているので、その前後でどう音が変わったか、までなかなかわかりづらい為かと思います。

上位モデルVU3Proとの違い

上位モデルとして、VU3Proが存在します。
私は設置する場所の幅と見た目のデザインからVU3を選択しました。(VU3Proはデカい)

違いとしては以下となります。

VU3VU3Pro
入力アンプ2台アンプ2台
出力スピーカー2組(同時出力不可)スピーカー2組(同時出力可能)
耐入力最大300W最大350W
VUメーター60×35mm ×2
レンジ調整可能
ライティング(電球色)
輝度調整(4段階)
85×45mm ×2
レンジ調整可能
感度調整可能
ライティング(35色)
輝度調整(5段階)
サイズ幅178×奥行き118×高さ68mm幅268×奥行き155×高さ75mm

総じてスペック的にはUV3Proの方が上ですが、サイズがでかいんですよね…。
ただ、VUメーターの感度調整は魅力的です。

VU3Proにはマイク入力なる機能があります。
背面にマイクが設置されており、外部の音をマイクが拾ってVUメーターを動かせるようです。
つまり、アンプ・スピーカーを設置せず、VUメーターだけ使いたい的な…?

アンプ・スピーカー両方を切替可能かつVUメーター搭載の希少モデル

アンプセレクタ、スピーカーセレクタは数多くあれど、VUメーターを搭載した製品としてはかなり希少で、おそらくVU3、VU3Proくらいしか無いように思います。
私の用途にはとてもピッタリの製品でしたので、満足です。

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