ELACのBS 310シリーズと言えば、初代CL 310i JETが1998年に発売され、世界中でアワードを獲りまくった名作スピーカーです。
H208×W123×D282mm(グリル取り付け時)というコンパクトな金属製キャビネットに、JETツィーターと115mmのウーファーを搭載しています。
CL 310i JET → CL310.2 JET → 310CE → BS 310 Indies Black → BS 312 とモデルチェンジしています。
私が使っている、BS 310 Indies Black(IB)は、310CEのシルバー仕上げから、ブラックの陽極処理(anodized)に変更となり、磁気ノイズを低減するため空心コイルを採用するなどの改修が加えられています。
BS 312はまだ価格が高いこともあり、また、見た目も黒で統一されているBS 312 IBが好みだったこともあって、このモデルを購入しました。
BS 310 Indies Blackを中古で購入する
すでに新品の販売を終了しているモデルなので、入手は中古となります。
購入する経路としては
・オーディオショップで購入
・ヤフオク、メルカリなどで購入
のどちらかになるかと思います。
オーディオショップであれば、保証も付くことも多いと思いますし、実際の品を確認できますので程度も確認できるのでお勧めです。
ただし、販売店のマージンが乗りますので、金額的には少し高めです。
おおよそ、12~14万円くらいかな、と思います。
ヤフオク、メルカリですと、程度にもよりますが10万円前後から購入可能です。
程度がいいものは12万を超える場合もあるようです。
私が使っているものは、一つも傷がない新品同様品でしたので、12万円ちょっとくらいでした。
塗装に傷が付いているものは比較的安価に手に入ります。
ヤフオク、メルカリでBS 310 IBを購入するときに気を付けるのは、傷はもちろん、JETツィーターへダメージが無いかという点です。
開口部が大きくなっているので、指で触ったりすると振動板がすぐに曲がってしまうようです。
セッティングする
BS 310 IBはセッティングが難しく、セッティング次第でだいぶ化けるスピーカーだと思っています。
ですので、基本的にニアフィールドでの使用はお勧めできません。
では、なぜBS 310 IBを使っているかというと、低域の豊富さと、見た目のかっこよさに尽きます。
また、机の幅が120cmで、モニターが90cm以上ありますので、その隙間に設置可能かつそれなりに音が良いパッシブスピーカーとなると、ほぼ選択肢がありません。
机の上を広く使いたいため、壁掛けにしています。
使用しているスタンドは、Amazonで購入したものですが、今では販売が終了してしまっているようです。
取り付け穴から壁まで25cm程度必要ですので、壁掛けにする場合はスタンドを選ぶ場合には注意が必要です。
奥行きがかなりありますので、壁から離してセッティングしたくても、なかなか難しいです。
ニアフィールドで使った印象
机に座った状態ではやはり近すぎることもあって、定位は甘めです。
50cmくらい椅子を後ろにずらすとだいぶ良くなり、1mも離れるとかなりはっきりとヴォーカルが浮かび上がってきます。
ただし、この距離ではPCを使えませんので、基本的にはニアフィールドでの使用となります。
JETツィーターによる高域の伸びと低域の厚さはさすがで、机に座った状態でも十分な迫力があります。
アンプはTEACのAP-505をメインに使っていますが、能率が悪いスピーカーには不向きと言われるEL12のPPアンプでも十分に鳴らすことが可能です。
安く入手するなら310 CLがオススメ
BS 310 IBを買う前は初代の310 CLを使っていました。
310 CLとBS 310 IBを比べると、JETツィーターが進化したことによる高域の解像度の高さは、ちょっと聴いただけでも差がはっきりわかるくらい違いますが、音の傾向としては似たものがあります。
310 CLは古いこともあり、7万円前後くらいで購入が可能です。
この価格帯で購入出来るコンパクトなスピーカーとしては、今でも通用するレベルと思います。
ただ、古い製品なので、程度が良いものに出会うのがなかなか難しくなってしまっていると思います。
CL 310 を使っていた頃の机です。
今見ても、古く感じない秀逸なデザインだと思います。
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