我が家のサンルーム(正確にはテラス囲いだけど以下サンルームと記載)、床がかなり痛んできてしまったため貼り替えることにしました。
リビングルームの掃き出し窓の外に取り付けられていますが、リビングルームとの段差が6cmあるので、貼り替えついでに床をかさ上げして、リビングルームと面一になるようにしようと思います。
また、庭に出る際にサンルームから出入りすることが多いため、サンルームに小さい玄関を作ることにしました。
資材を購入する
我が家のサンルームは4畳(3.64×1.82m)となりますので、サンルームのサイズにあわせて資材を調整してください。
・フローリング材 12枚
ジョイフル本田で取り扱っている、パナソニック内装建材製のBellissimo Floor JP-04を購入しました。
1枚あたりのサイズは12mm×303mm×1818mmです。6枚で1セットになっていますので、2セット購入します。
https://joyfulhonda.jp/category/0007/1671438.html
・36×45mm垂木 2m 18本
リビングの床との段差が60mmですので、フローリング材12mm、床下地材12mm、合計24mmを引くと36mm底上げする必要があります。
ちょうどよいサイズの垂木がありましたので、予備含め18本購入しました。
・床下地用ベニヤ板 910×1820mm 12mm厚 4枚
床の下地として使うベニヤ板です。ファルカタ合板よりも強度があり、かつ値段も1枚あたり100円安かったのでベニヤ板にしました。
板の厚さは12mmです。
・フロアー釘 38mm
フローリング材を固定するための釘です。頭が特殊な形状をしています。フローリング材には専用のフロアー釘を使う必要があります。
少量パックもありましたが、割高なのと、どれくらい使うか不明だったので1kg箱入りを購入しました。
・センターポンチ 100mm
フロアー釘を打ち込むために使うもので、途中までハンマーで打ち込んだあと、最後はセンターポンチを釘にあて、完全に釘が隠れるまで打ち込む必要があります。
・コニシ 床職人 600ml 3本
ウレタン樹脂系無溶剤形の床材専用接着剤です。木工用ボンドなどで使われている酢酸ビニル系エマルジョン系接着剤は柔軟性が乏しいために床鳴りや剥がれの原因になったり、耐久性に劣りますので、床専用のウレタン樹脂系やアクリル樹脂系の接着剤を購入する必要があります。
・アルミ不等辺アングル 4m ×2本、2m×2本
フローリングが壁に接していないため断面が見えてしまうので、角の保護と隠すためにアルミ不等辺アングルを利用します。15mm×25mmのものを使用しました。
また、適当な木ネジ(皿ネジ)も必要なので購入しておきましょう。
ここまでがフローリングの施工に必要な資材となります。
今回は、サンルームに小さな玄関を作りますので、玄関用の資材も購入しました。
・玄関用タイル 30cm×30cm 4枚
玄関に使うタイルです。横に2.5枚(80cm弱)、縦に1.5枚(50cm弱)のサイズとなります。
タイルを切断するにはディスクグラインダーにタイル用の砥石をセットして切断します。
今回はロマーニ2を使用しました。
https://www.nittai-kogyo.co.jp/products/outside_floor/1/275/
・タイル用接着剤、目地剤
タイルを固定するための接着剤と、目地剤です。
目地は施工が簡単なウレタンシールを使用することにしました。
コーキングガンが必要なのでない場合は購入しておきましょう。
長尺の資材が多いので、車に積めない場合は配送あるいはホームセンターで車を借りる等の手配をした方が良いかと思います。

玄関を作る
庭に出入りする際の導線になりますので、サンルームに80cm×50cm程度の玄関を作ります。
一般的な30cmのタイルを4枚購入し、そのうちの2枚を半分に切断、15+30+30cmとなるようにしました。
タイルを切断するには、ディスクグラインダーとタイル用の砥石が必要となります。機材がない場合は、タイルを切断しなくて良いサイズに調整するのが良いと思います。

タイルの奥側には幅60mmの木材をカットして取り付けています。
タイルの目地にはウレタンシールを使うことにしましたので、あらかじめタイルにはしっかりとマスキングしておきます。

タイルを接着し、目地を入れて施工完了です。
床をかさ上げする
リビングルームの床と同じ高さになるように、6cm床をかさ上げすることにします。
なお、6cmは一般的な畳と同じですので、畳敷きの部屋をフローリングに変更する際にも、今回同様の資材で対応可能と思います。

垂木を使用して床をかさ上げします。36mm×45mmの垂木を使って、36mm分底上げします。この上に、12mmの床材と12mmのフローリング材が載るので、ちょうど60mmとなる計算です。
垂木はスリムビスで既存の床に接合します。床鳴りしないように、ボンドを併用しました。

思ったよりも垂木が余ったので、縦方向にも垂木を入れてみました。
窓ガラスの断熱性がほぼ皆無なので、床に断熱材は入れていません。畳敷きをフローリングにする際は、断熱材を入れることをお勧めします。

垂木の施工が終わったら、ベニヤ板を張っていきます。適当なサイズに切断し、垂木がある場所にビス留めしていきます。
フローリングを張る
フローリングをDIYで張る場合、いろいろなサイトで方法を紹介していますのでそちらを見てもらうのがわかりやすいかと思います。

フローリング材はこのように断面が凹凸しており、ピッタリと嵌合することで隙間無く、かつずれることなくピッタリと施工することができます。
赤い斜め線がフロアー釘を打ち込む角度で、フローリングの表面から隠れるように斜めに釘を打ち込みます。
奥まで釘を打ち込むために、最後はセンターポンチと呼ばれる工具を当てて釘を打ち込みます。このため、フロアー釘にはセンターポンチがずれないようにするための凹みがあります。

これがフロアー釘です。釘の太さの割りに頭が小さいのと、センターポンチを当てるためのへこみがあることと、抜けないようにするスクリング加工が施されているのが特徴となります。
フローリング材には向きがありますので、側面の凹凸がうまく嵌合するように気をつけて向きを調整してください。
また、切断する際には工具が必須です。最低でも丸鋸とスコヤは必須です。スコヤはあまりなじみがないかもしれませんが、スコヤをガイドにして丸鋸を使うことで綺麗に直角に切断できますので、絶対に買っておくべきです。


フローリングを張るには、まず床に接着剤を塗布します。専用のコテがあるのでそれを使うと綺麗に接着剤を伸ばせますので購入しておくと良いでしょう。

続いてフローリング材を乗せ、しっかりと体重をかけて接着剤とくっつけた後、こんな感じでフロアービスを打ち込んでいきます。
フローリング材どうしをしっかりと嵌合させるには、垂木の端材などを当ててハンマーで打ち込んでいきましょう。直接フローリング材をハンマーで打ち込んでしまうと、簡単に端が割れたり変形してしまいます。

フローリングの施工が完了しました。垂木とベニヤ板の取り付け、フローリングの施工含めて1日で作業が完了しました。
縁にアルミアングルを取り付ける
このままでも良いのですが、フローリングの角がむき出しなので、角を保護するためにアルミのアングルを取り付けることにしました。
アルミアングルは木ネジで取り付けますが、ネジの頭が飛び出すと引っかけたりするので、皿ネジを使い、アルミアングルに凹加工を施すことで頭が飛び出ないようにします。

1.5mmと5mmのドリルを使用します。
まずは1.5mmのドリルで穴を貫通させ、その後5mmのドリルで皿部分を削っていきます。この際、削りすぎると穴が貫通してネジ止めできなくなってしまいますので、ちょうど良い感じになるように調整が必要です。
ビフォー・アフター

こちらは、施工前の床。かなり汚れてしまっています。

施工完了後。縁にアルミアングルも取り付けいますが、あまり目立たないですね。
小さい玄関もできたのでとても便利になりました。

リビングルームとの段差もなくなり、ルンバがサンルームも掃除できるように。
サッシの隙間が大きいので、ちょうど良いサイズに切断した木材をレールの間に埋めて隙間を無くしています。
費用
資材の購入にかかった費用は、だいたい5万円となります。
玄関を作らず、アルミアングルも不要であれば4万円弱、といった感じでしょうか。
ただし、この金額に工具は含まれていませんので注意が必要です。
千円前後で購入可能なハンマー、巻き尺、スコヤなどはたいした金額にはなりませんが、電動工具の丸鋸は絶対に必要となります。
購入するのであれば、コード式のものであれば比較的安価です。
ただし、作業中にコードを巻き込んで切断してしまうことがあるため、注意してください。
DIYが趣味であればバッテリー式の丸鋸を持っておくとかなり作業効率が上がりますのでお勧めです。ただし、ハードウッドのような堅いものは切断できない場合があるので、コード式と両方持っておくのが良いかと思います。
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