コードレスなのにコード式と変わらない切れ味、マキタのハイエンド丸鋸HS631DZSを試す

DIY

小屋を作る際に使っていた丸鋸は、リョービのW-1700というモデルです。
最大切込深さ57mmのモデルで、8,000円強で購入出来るので、とてもお買い得なモデルだと思います。
2×4材程度なんかはサクサク切れますし、枕木も4方向から切れ目を入れる必要がありますが、切断可能です。(中心に2cm程度切れない部分が残りますので、残りはのこぎりでの切断が必要です)

小屋を作るに当たって気になったのは、やはり電源コード式である、ということ。
屋根の上で切断したり、木材が多いのでちょっと離れたところで作業したり…というときには、毎回コードを引っ張ってきたり、延長コードが必要になります。
コードを切断しないように、コードの方向には注意が必要です。
また、時々やるのがコードを踏んづけていて、丸鋸が前に進まない…ということ。
ということで、やはりコードレスの丸鋸が欲しいなぁ…と思っていたところ、Amazonのギフト券が貯まったので購入してみました。

マキタ HS631DZSについて

我が家の電動工具は、ほぼマキタで揃えています。
バッテリー式のものは、バッテリーを共有できるのが最大の強みです。
今回丸鋸を追加したので、我が家にあるマキタの工具は以下の通りとなりました。

  • 芝生バリカン MUM604DZ
  • 充電式空気入れ MP180DZ
  • 電動インパクトドライバ TD171D
  • コードレス掃除機 CL182FDZW
  • 丸鋸 HS631DZS

すべて18Vバッテリーを使うモデルとなります。
使っているバッテリーは、6.0Ah×2と、3.0Ah×1になります。
互換バッテリーも1個持っていましたが、すぐに使用時間が短くなったことと、発火した場合のリスクを考えて使用をやめました。

HS631DZSとW-1700

今まで使っていたリョービ W-1700とマキタ HS631DZSです。
両方とも165mmのチップソーを使いますので、サイズはほぼ同一になります。

両者を比較して感じたことは、以下の通りです。

重量

W-1700とHS631DZSはともに重量3kgで、持った感じも同じような重量感です。
ただし、HS631DZSの方が刃とハンドルの間隔が狭く、持ったときのバランスが良いです。

切断能力

W-1700のチップソーは以下に交換していますので、その状態との比較になります。

マキタ(Makita) チップソー ダブルスリット 外径165mm 刃数72T 高剛性タイプ(造作用) A-42771

切込深さについては、HS631DZSのほうが優れており、最大66mmとW-1700の57mmよりも9mm深く切込可能です。
この9mmの差はかなり大きいです。というのも、60mmの角材をカットする際に、W-1700では毎回微妙に2mm程度の切り残しがあったのですが、HS631DZSであれば一発でカット可能です。
HS631DZSに買い換えた最大の理由はコードレスですが、この切込深さも購入の決め手でした。

切断能力ですが、モーターのトルクはどちらも使った感じ同程度というか、不満はまったくありません。
特に、HS631DZSはバッテリー式ですので少し不安もありましたが、電源コード式のW-1700と遜色ない切れ味で、1000Wの消費電力の丸鋸と同じ切れ味を18Vバッテリーで実現するマキタってすげえ…と感心しきりです。

使用感

HS631DZSですが、ものすごく軽い力で刃がどんどん進みます。
板を切断する際は、下に角材を置いているのですが、角材ごと間違って切ってしまっていても、丸鋸を押す力はとくに変わらないくらい、サクサク切れます。恐ろしい切れ味です。

W-1700は72Tという、刃の多いチップソーを取り付けているので切断スピードではHS631DZSに劣ってしまうのはやむを得ないところです。
切断面の綺麗さはさすがですが、HS631DZSと比べてどっちで切ったかわかるか?といわれると、そこまで違いは無かったりします。
ただ、72Tのチップソーで切断した面って、輝くような光沢がある綺麗さがあり、素晴らしいです。

持ったバランスはHS631DZSの方が圧倒的に良いです。
W-1700はボディが大きく、モーター部が外側にかなりせり出していますので、その分ハンドルが刃よりも少し離れた場所にあります。
HS631DZSは全体的にコンパクトにまとまっていますので、鋸をまっすぐ押すことも容易です。

刃とハンドルの間が狭いのでバランスが良い

そして、最大のメリットはやはりコードがない、ということ。
これは素晴らしいですね…。切りたいところに持って行ってすぐに作業出来るのは、とても便利です。

そのほかに便利!と思った点が2つあります。
1つは、切り粉 後部排出機能です。

切り粉 後部排出

刃のカバーに、このようなスリットが設けられています。
木材を切断する際に、このスリットからものすごい勢いで切り粉が排出されます。
W-1700はそのままカバーに沿って切り粉が排出されますので木材にかかってしまうのですが、HS631DZSでは綺麗に側面に排出されるので、木材が汚れません。

2つめは、LED照明です。
墨線位置を確認しつつ切断する際に、刃元をLEDが照らしますので、とても見やすいです。

刃元のLED照明

評価

本体価格26,000円で、これにバッテリーと充電器が付いたセットだと60,000円近いハイエンド丸鋸だけあって、気軽に買えるお値段ではないのですが、コードレスの恩恵はものすごいものがあります。
サッと取り出してすぐに使えるので、使う機会が増えます。

マキタの電動工具をすでにお持ちの場合は、本体のみ用意すれば良いという点で、購入のハードルが下がるのが良いところです。
造作の際はインパクトと同時に使うことが多いので、バッテリーは2個あると便利です。

コード仕様の丸鋸と比べても遜色ない切断能力、コードレスの使い勝手の良さで、★5の便利さです。
せっかく買うなら良いモノを!

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