PCオーディオ回りのご紹介、その1。
仕事兼趣味のPC環境ですが、仕事中は音楽をかけていることが多く、どうせならいい音でってことで買い揃えたオーディオ機器を繋いで使っています。
今回ご紹介するのはEL12を採用した真空アンプです。
EL12はアメリカの6L6属のヨーロッパ版ともいう感じの真空管なのですが、“三結にしたときのEp-Ip曲線を見ると,まるで古典三極出力管かと見紛うほどで”(http://triodeamp.web5.jp/tubes/el5.htmlより引用)というように、とても繊細でオーディオ向きの管のようです。
EL12はPhilipsが開発した真空管というだけあって、ヨーロッパでも有名なPhilips、VALVO、Telefunkenといったメーカーが球を作っている、という点が魅力です。
300Aや2A3はいろいろな国が作っていますが、これらの真空管とは違う、ヨーロッパ独自の癖がある真空管って、別の魅力があります。
まだ円高だった頃にEbayでTelefunken、VALVO、TungsramといったところのEL12を何セットか購入しておいたので、気分によって差し替えて楽しんでいます。
組み合わされる整流管はRaytheonのCK-1006で、これも真空管アンプとしては比較的珍しいチョイスです。ガス封入の整流管で、以前6L6アンプを改造して使ったことがありますが、動作中のガスの放つ明かりがなんともいえない、魅力的な球です。
ちょっとノイズが多めですが、鳴らしてしまえばまったく気になりません。
初段は6SN7なので、RCAの5692(6SN7を高信頼化したもの)を使用していますが、貴重な真空管でもあるので、普段は手に入りやすい6SN7を使用しています。
アンプ自体は個人のアンプビルダーの方の作品のようです。
内部はWesternのヴィンテージ線を使用し、Malloryコンデンサ、オイルコンデンサなど、なかなかに渋いパーツ構成のアンプです。
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