夜に犬の散歩に出かける際に懐中電灯を使うのですが、以前使っていた製品はSMDを4×4個並べた形状になっているため、ズームアウトすると格子状の四角形になってしまい、いまいち微妙な感じでした。
また、重量も重たく、女性の場合はちょっと扱いづらいという気もしたので、良さげな懐中電灯を探していたところ見つけたのがOlightのWarrior 3Sになります。
Warrior 3Sの仕様と外観
Olight Warrior 3Sは、同社のタクティカルフラッシュライト「Warrior」シリーズの最新モデルで、前モデルのWarrior 3から進化し、近接センサーを搭載するなど安全性を高める機能が強化されています。
タクティカル(近接戦闘用)向けの製品ではありますが、それだけにヘビーな利用にも耐えられる堅牢な設計になっていますので、キャンプやDIY、防災用途など幅広い場面で利用可能です。
コンパクトかつ頑丈なボディ
航空機グレードのアルミ合金を使用しており、176g(電池込)と軽量な上に頑丈さと軽量さを両立しています。
表面はハードアノダイズド加工が施され、傷や腐食に強いのでアウトドアでガンガン使えます。
この手のライトは傷付いたのも味があって良いかと思いますので、積極的に使っていきたいですね。
洗練されたデザイン
シンプルながらもタクティカルな雰囲気を漂わせるデザインで、正直かなりごっついです。
今回はグリーンを買ったのでミリタリー色がさらに強いです。
ガッチリとした筒状の形状と、しっかりとした溝(ローレット加工)によってグリップ力が強いので、手袋をした状態で持っても落としづらいです。
ポケットクリップと尾部スイッチ
付属のポケットクリップは着脱が簡単で、逆さまに挟んでヘッド部分を上にして持ち運ぶこともできます。このポケットクリップがかなり便利で、両手で犬のリードを持った状態でも足下を照らせるので重宝します。
尾部にはマグネット充電や操作のしやすいタクティカルスイッチが配置されています。
タクティカルバッグ
専用のタクティカルバックが付属します。
ベルトにしっかり固定できるので便利ですし、当然ですが専用設計なのでちょうどWarrior 3Sが格納できるサイズで便利です。
明るさとビーム性能
最大出力と照射距離
最大出力と照射距離ですが、Warrior 3Sは最大約2,300ルーメンという強力な光量を持ち、照射距離は約300mにも達します。
周囲の状況を一気に把握できるほどの明るさを発揮し、夜間のアウトドアや災害時の捜索にも十分対応できるスペックです…が、さすがに最大照度では2.5分しか持ちません。
しかし、ここが凄いというか高額な製品だけあって、自動的に照度を落として連続点灯が可能で、たとえばモード1であれば「2,300~800~250lm」となっており、これは2,300ルーメンで2.5分点灯後自動的に800ルーメンに下がり160分点灯、その後250ルーメンで39分点灯します。
配光パターン
中心部が強いスポット光、周辺部が広がりを持ったコロナ(周縁光)という、バランスの取れた配光で使いやすいです。一番気に入っているのもこの点で、中心部分はかなり明るく、スポット部分と周辺部の境目が明確なので、懐中電灯としてとても使いやすいです。
一番良く使う、mediumモード。200ルーメンで13時間の点灯が可能です。
スポット部分が明るく照らされているのがわかります。
ターボモードの2,300ルーメン。
はっきりいって、超まぶしいです。
明るさレベルの調整
本体側面スイッチでターボモードからバッテリーを温存しながら使用できる130時間点灯可能な15ルーメンなど明るさのモードを柔軟に選択でき、シーンに合わせた光量調整がしやすくなっています。
さすがに15ルーメンでは暗いので、良く使うのは200ルーメンあたりかな、と思います。
操作性と機能
ダブルステージテールスイッチ
尾部にタクティカルスイッチがありますが、軽く押すと中間モードの点灯、深く押し込むとターボモードで点灯するダブルステージスイッチを採用しています。素早い操作が必要な、タクティカルな用途において直感的な操作がしやすい設計です。
このスイッチですが、2種類の設定があり、切替が可能です。
設定1(出荷時の設定)
浅く押すとMedを出力します。
深く押すとTurboを出力します。
テールスイッチを押し(素早く押して離し)、常時点灯モードになります。
テールスイッチを押したままで間欠点灯モードになります。
テールスイッチから指を離すと消灯します。
設定2
浅く押すとTurboを出力します。
深く押すとストロボを出力します。
テールスイッチから指を離すと消灯します。
近接センサー搭載
Warrior 3Sの大きな特徴のひとつとして、近接センサーが搭載されています。ライトの先端付近に物体が近づくと、自動的に光量を下げて過剰な発熱や事故を防止します。
特に最大照度2,300ルーメンで使用する際には、ありがたい機能だと思います。
側面スイッチとインジケーター
側面スイッチを長押しすることでロックアウトを設定できたり、短押しで明るさの切り替えができたりと、1つのボタンで操作が可能なのでとても便利です。
また、バッテリー残量インジケーターがLEDで一目瞭然になっているため、突然の電池切れを防止できます。
ストロボモード
緊急時や威嚇目的で使用できるストロボモードも搭載。
ハイパワーで点滅する光は相手の目をくらませる効果があり、防犯や災害時のSOSにも役立ちます。
…といっても犬の散歩時には不要な機能ですが。
耐久性とバッテリー
防水・耐衝撃性
IPX8の防水性能を備えており、水深2m程度までであれば問題なく使用できます。
また、1.5mの落下耐性もクリアしているので、アウトドアや作業現場などハードな環境下でも安心です。
バッテリーと充電方式
バッテリーは5,000mAhの21700リチウムイオンバッテリーを使用していますので、バッテリー劣化時には簡単に交換可能です。
充電はマグネット式USB充電ケーブル、MCC3を使って手軽に充電できます。専用のケーブルのため汎用性はありませんが、何回も抜き差しすると破損の可能性もあるUSB-Cと違って、マグネット式のMCC3はかなり堅牢な作りになっているので安心感があります。
オプション
後部にあるマグネット部分に取り付ける、Olinkというカラビナリングを購入しました。
このリングをベルトや鞄に付けておけばマグネットの力でWarrior 3Sをぶら下げておくことが出来ますし、マグネットなのでそのまま引っ張れば脱着可能という優れもの。
バッテリーはかなり強力なので、軽く引っ張ったり、ジャンプした衝撃程度では取れませんので安心です。
これ、便利ですので一緒に購入すると良いかと思います。
使用前の注意
使用する前に、絶縁テープを引っ張って取り外す必要があります。
最初、これを忘れていて、なんで点かないんだ!と焦りましたが、よく見たらパッケージに書いてありました…。
後ろのキャップを捻れば簡単に取り外しできますので、中にあるテープを引っ張って除去してください。
安物懐中電灯と比べて優れている点
以前は下記の安価な懐中電灯を使っておりました。
10,000ルーメンを謳っていますが、まあそこまでは明るくないと思います。
26550バッテリーを採用しており、5000mAhという点ではWarrior 3Sと同じ容量になります。
セール時には3000円を切っているこの懐中電灯、価格からすれば良いと思うのですがいくつか気になる点もあります。
使いやすい配光パターン
まずは、ズームアウト時の配光パターン。
安価なものからチェックしてみたいと思います。
4×4の格子状になった四角形となっており、周囲にリング状の反射が見られます。
なんか発光箇所が微妙にリングの中心からズレているのも気になります。
正直、これは結構使いづらいというか微妙で、ズームアウトして使うのはあまりお勧めできません。
これに対してWarrior 3Sの配光パターンは綺麗な円形になっており、スポットライト状になって遠くまで照らすことが可能です。
価格差による製品の完成度の高さというか、違いはやっぱり大きいですね。
照度のメモリー機能
Warrior 3Sは明るさが4段階に調整可能ですが、素晴らしいのは前回の設定を保持していて、電源ONで前回使っていた照度になるという点。
安価な懐中電灯は、照度設定こそ4パターンありますが、毎回電源ボタンを押して切り替える必要があります。
さらに、電源をOFFにするためにも数回ボタンを押す必要があり、間違って押しすぎて再度ONになってしまうと、さらに5回ボタンを押すはめに。
Warrior 3Sのメモリー機能はすこぶる便利です。というか、手放せないですね。
小型・軽量
同じ5,000mAhのバッテリーを搭載した製品ですが、Warrior 3Sは21700バッテリーなのに対し、中華製のものは26550バッテリーと一回り太いものを搭載しています。
バッテリーの直径が異なることもあり、サイズ感はかなり異なります。
重量も、Warrior 3Sは176g(電池込)ですが、中華製のものは280g弱と100gも重たくなっています。
ということで、価格差こそ4倍ほどありますが、満足度は4倍以上差がありますので、長く使える高品質な懐中電灯を探している方には、Warrior 3Sお勧めです。
ただ、タクティカルライトなのでちょっとごっついですが。
Amazonでも買えますが、Olightオフィシャルサイトだとセール価格になっていて安い時もありますので、チェックしてみると良いかと思います。
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