今年新発売になった、SteelSeriesのゲーミングマウス、Aerox 5 Wireless。
2.4GHz&Bluetooth対応の9ボタンワイヤレスマウスなのに、重量はなんと74g!!
軽量になってもゲーミングマウスとしての性能に妥協はなく、
- 18,000 CPI、400 IPS、40Gの加速力、チルトトラッキング対応のTrueMove Airセンサーを搭載
- IP54等級の防水規格
- SteelSeries Engineによるキーカスタマイズ(もちろんマクロ対応)
- 3ゾーンを個別に制御できるRGB LED
- 最大180時間のバッテリー容量、15分間の充電で40時間以上のゲームプレイが可能
- 2.4GHzとBluetoothの2方式対応
と、すこぶる凄いマウスとなっています。
実際に使ってみた印象について、レビューしていきたいと思います。
外見・構造
ボディ側はすべてハニカムシェルによるメッシュ構造で肉抜きされていますので、極めて軽量です。
かといって強度に不安があることもなく、かなり強い力で押してもびくともしません。
質感も微妙な凹凸がある加工となっていて、プラスティッキーな感じはなく、高級感があります。
ボタンおよびホイール部分ですが、ボタン部分も肉抜きされてメッシュ構造になっています。
ホイールはクリック感のあるタイプで、フリースピンへの切り替えには対応していません。
ゲームだとフリースピンは使い勝手が悪いので、妥当な仕様だと思います。
マウスの滑りやすさを決めるキモとなるソールは、100%ピュアPTFEグライドスケートを採用しています。
これ、摩擦係数がものすごく低く、広い面積のソールながらものすごく滑ります。
ある意味感動的でもあります…。
マウス自体の軽さもあって、重たいマウスから乗り換えると違和感がものすごいです。
マウス側がUSB-Cの接続用ケーブルが付属します。
このケーブル、見た目は太いですがしなやかさは今までのマウスケーブルのなかでもピカイチで、とても柔らかいので軽量のマウスにぴったりだと思います。
もちろん脱着可能、有線/無線のいずれでも使用可能です。
2.4GHzのドングルと、USB-Cの延長アダプタが付属します。
USB-Cのアダプタは、正式には「ワイヤレス延長ケーブルアダプター」というもので、このアダプタに無線ドングルを装着し、PC本体から離れたところに置くことでマウスの動作エリアを伸ばすためのものですが、実態はUSB-Cメス×2のアダプタと思われます。
サイズ感
さて、SteelSeries Aerox 5 Wirelessのサイズ感ですが、かなり巨大です。
長さは128.8mmで、マウスの握り方としてはかぶせ持ちタイプとなります。
私の手は親指の先から小指の先まで24cm程度、かろうじてバスケットボールを片手でつかみあげられるサイズなので、そこそこ大きめの手だと思います。
マウスは通常つまみ持ちしているのですが、マウスのボディから手のひらを1~2cm程度浮かせた状態でSteelSeries Aerox 5 Wirelessを持つと、こんな感じになります。
大柄なマウスということもあって、気になる点が2つほどあります。
問題点1:つまみ持ちすると、左右ボタンのメッシュの部分に指が当たる
これが一番気になる点です。
かぶせ持ちの人には問題ないと思いますが、つまみ持ちをするとマウスをクリックする際、左右ボタンの根元部分を指先で押すことになります。
場所としては、ホイールの左右ちょうど付近、といえばわかりやすいかもしれません。
SteelSeries Aerox 5 Wirelessですが、ボタンの、ちょうどホイールの中央から下の部分がメッシュになっているので、指先の下半分がメッシュにかかります。
もちろん、クリックする分には問題ないのですが、メッシュ部分をクリックするのは少し違和感があります。
対策としては、かぶせ持ちにするのが一番なのですが、長年つまみ持ちを続けていることもあって、マウスの持ち方を変えるのはかなり難しそう…。ということで、心持ち深めに持つことにしています。
1cm程度深めに持てば、メッシュ部分に指がかかりません。
個人的には、マウスボタン部分にはメッシュ構造は採用せず、全てソリッドな形状として欲しかったところです。
問題点2:左側面の、銀色のボタンに指が届きづらい、届かない
公式サイトでは下のような握り方のイラストがあるのですが、
まず、こんな風に左サイドにある銀色のボタンに親指がかかりません。
つまみ持ちだとどんな感じかというと…
こんな感じになります。
銀色のボタンを押すには、手のひらを左側にずらし、親指を前に押し出す必要があります。
このため、銀色のボタンを優先的に使うのは難しく、あれば便利かな、くらいの機能を割り当てて、たまに押す程度の頻度での使い方になると思います。
ちょっと極端ですが、銀色のボタンを確実に押せるポジションでのかぶせ持ちです。
正直、この状態でマウスを使うのは結構つらいものがあります…。
完全に、日本人以外の手のサイズに合わせた設計のような気がします。
重量
今まで使ったマウスの中でもダントツに軽く、そして手首が疲れません。
これは素晴らしいです。
今回、マウスを買い換えるきっかけが、愛用しているLogicoolのMX Masterを使っているときに、マウスを動かすのに手首への負担が重たいと感じることが多くなったため、軽いマウスに買い換えようと思ったことです。
私の使っているMX Masterはバッテリー容量を増やしていることもあり、重量は161gとかなりのヘヴィ級。
マウスパッドをNINJA FX シデンカイに交換しているとしても、やはりこの重量のマウスを軽々と操るのは難しく、手首への負担がそこそこあります。
そのため、軽量に使えるマウスとしてウェイトのほかバッテリーも外して有線専用にしたG700sを使っていますが、軽量化した状態でも127gの重量があります。
MX Masterと比べるとかなり軽いのですが、「軽い!」と感じるほどでもありません。
ウェルター~ミドル級、といった感じでしょうか。
SteelSeries Aerox 5 Wirelessですが、実際に軽量したところ74gとスペック通りの重量でした。
MX Masterの半分以下というライトフライ級、いや、ストロー級?!といった軽さで、マウスのシェルだけを持っているような錯覚さえ受けます。
この中にバッテリーも含めたメカニカル一式が詰まっているのだからすさまじい…。
操作感
74gと軽量なことと、ソールが極めて低摩擦なこともあって、最初は思ったところでマウスを止めるのが難しいくらい、サクサク動きます。これは凄い…。
大柄なボディも慣れれば思ったボタンに手が届きますので、そこまで致命的、という訳ではありません。
また、ユーティリティソフトウェアの使い勝手が良く、マウスの使いやすさと組み合わせるとかなり快適なオペレーションが可能です。
マクロ対応の9ボタンマウス
左右クリック、ホイールクリック、進む、戻るボタンの5ボタンはどのマウスも共通の仕様となっており、SteelSeries Aerox 5 Wirelessもデフォルトでこの機能が割り当てられています。
※もちろん、ユーティリティで変更可能です。
上の写真で、左側面にあるボタンのうち、一番上にある横長のボタンですが、これはボタンの左右両端にスイッチがあるタイプではなく、ボタン自体を上方向、下方向に操作するタイプのボタンです。
これ、サイトにもきちんと説明がなく、また、製品紹介サイトでも左右にボタンが割り振られているという誤記もあってわかりづらいです。
ボタンを下方向に押すときは、マウス全体を手で押さえているので楽なのですが、上方向にボタンを引き上げる動作については、マウスが極めて軽いこともあって、マウス全体が浮いてしまう感じになります。
かといって、人差し指でマウスを押さえると左クリックになってしまいますし…。
ここは、もう一工夫してほしかったところです。
その下にある、左右に分かれているボタンは、進む、戻るに割り当てられています。
左側にある、目立つ銀色のボタンは、先ほど説明したようにとても押しづらい位置にあります。
せめて、1cm手前にあれば…。
マクロ対応のボタンはもう1つあり、ホイールの手前になります。
これは、標準でDPI切り替えが割り当てられています。
バッテリー持続時間
公式サイトでは最大180時間と謳われているバッテリー持続時間ですが、これ、かなり特殊な状況での持続時間です。
車の燃費で言うと、10・15モード燃費の理想燃費みたいなものです。
どういうからくりになっているかというと、公式サイトに書かれているように、
最長80時間の2.4GHz
最長180時間のBluetooth
というように、2.4GHzとBluetoothで、バッテリー持続時間が大幅に異なります。
Bluetooth接続だと一部のボタンが無効化されたエコモードになる
実はこのマウス、Bluetooth接続だと、イルミネーションがOFFになるだけではなくポーリングレートも最低の125になるほか、B6/B7/B8/B9のマクロボタンも無効になる、超エコモードでの動作となります。
このため、圧倒的にバッテリー持続時間が延びるようになっています。
ビジネスユースでのバッテリー持続時間
試しに、100%充電状態から、ビジネスユースでどれくらい電池が持つか調べてみました。
ゲーム用途とは違い、マウスを使っている時間は短めなので、バッテリーは比較的減りづらい常態かと思います。
高エフィエシェンモード(ポーリングレート125)
→ 4時間経過で5%減(想定バッテリー持続時間:80時間程度?)
通常モード(ポーリングレート1000、イルミネーションON、高エフィエシェンモードOFF)
→ 2時間経過で10%減(想定バッテリー持続時間:20時間程度?)
1日10時間PCを使うとして、通常モードだと2日に1回くらいの割合で充電が必要そうです。
といっても、15分で40時間分の充電が可能とのことですので、バッテリーが切れた場合でもすぐに充電して使うことができると思います。
バッテリーの容量は記載されていませんが、シェルを通して見えるバッテリーの大きさから鑑みて、なんとなくですが500mAh前後の容量といったところかな、と想像しています。
数日使ってみましたが、ハードにゲームをプレイするわけでもないので、ポーリングレート低下に伴う精度低下はほとんど気にならず、むしろバッテリー持続時間のほうが重要ということで、高エフィエシェンモードをONにして常用することにしました。
これであれば、1週間に1回くらいの充電頻度で使えそうです。
コントロールユーティリティ「GG」
ボタンのカスタマイズなどは、GGというアプリケーションを用いて設定を行います。
GGには様々な機能があるのですが、Engineというメニューから設定します。
見てわかるように、かなり高機能なユーティリティとなっています。
ただ、マクロボタン設定にはちょっと癖もありますので、そのあたりを見ていきましょう。
左下にある「設定」メニューを開くと、プロファイルを登録できるウィンドウが表示されます。
ゲームごとにプロファイルを登録しておき、マウスのボタンで切り替えることもできますので、ゲームごとに細かいカスタマイズが可能です。
このユーティリティの便利なところは、ライブプレビューをONにしておくと、設定を変更するとすぐに反映されると同時に、たとえば高エフィエシェンモードをONにした場合に設定できない項目がグレーアウトするなど、視覚的にもわかりやすいです。
たとえば、Bluetoothの超エコモードにした場合は、以下のような画面になります。
ボタンのカスタマイズ機能もOFFになり、マウスの設定もCPI切り替えとスリープタイマー設定のみが有効で、その他はすべて設定不可となっています。
ポーリングレートも最低の125となっており、バッテリー持続時間に特化した設定になっているのがわかります。
キーの複数押しも対応のマクロ機能
マウスのボタンには、マウスの機能のほかキーボードの単体キー、Windowsなどのショートカット、メディアコントロール機能、GGアプリケーションの切り替えなどのほか、自作のマクロを登録することも可能です。
マクロを登録する場合は、記録開始ボタンを押して実際のキー操作を行うと、マクロに自動的に登録されます。
この操作方法については、他社製品のマクロ設定画面でもほぼ共通だと思いますので、特に悩むことはないと思います。
気になったのが、Windowsキーを併用するショートカットキーを入力すると、ショートカットキーの機能が優先になってしまい、マクロに登録されないという点です。
私はサイドの上下に動かすB7/B8ボタンに、仮想デスクトップの切替を割り当てていますが、[Win]+[Ctrl]+[→]という組み合わせになります。
このキーを入力すると画面が切り替わってしまい、マクロの記録ができません。
ただし、そういった場合でも対応方法があり、それは「ショートカットとして機能しないキーを同時押しして、記録後の編集画面でキーの割り当てを変更する」という方法です。
例えば、[Alt]+[Ctrl]+[→]のようなショートカットをマクロで登録し、[Alt]を編集画面で[Win]に変更します。これでショートカットが使えるようになります。
編集画面でキーの種類を変更できるのは、派生パターンのマクロを登録する際にとても便利です。
1677万色対応LEDライティング
Engineユーティリティを使って、LEDのライティングも変更可能です。
マウスを3エリアに分割し、それぞれに個別のライティング効果を付与できます。
一番上のゾーンは、マウスの上からではほぼ光は確認できないので、私は消費電力を削るためにもOFFにしています。
マウスの下部だけ光る様子は、なんだか蛍みたいな見た印象です。マウスも黒いですし。
発光すると、こんな感じになります。
底部に白色のプラスチックパーツが装着されているので、光が拡散して全体が光ったような感じになります。
ゲーミングマウスはビジネス・クリエイティブでも便利なのか?
私はゲームはほとんどせず、唯一プレーしているゲームはWorld of Warshipsのみ、時々その他のゲームといったところですので、ゲーミングマウスを買うほどのゲーマーではありません。
では、なぜSteelSeries AEROX 5 wirelessを購入したかというと、冒頭にも書いたように「とにかく軽い」マウスを探していたから。
ビジネスユースでゲーミングマウスを使うことについて、簡単に考察してみたいと思います。
便利なマクロ機能
ビジネスユースにおいても、やはりマクロ機能はあると便利です。
よく使う機能のショートカットを割り当てておけば、作業効率は上がりますし、単純作業の繰り返しならマクロだけでできてしまうことも。
アプリケーション側でマウス操作を行うマクロアプリもありますが、個人的には、キーボードやマウスボタンの操作の組み合わせであれば、マウスのユーティリティのほうが便利に思います。
クリエイティブ用途で地味に便利なマウスの減速設定
マウスの加速を変更することはほとんどのマウスユーティリティで可能だと思いますが、減速側も設定を変更できるのは少ないかもしれません。
SteelSeries Aerox 5 WirelessのEngineアプリでは、減速側も設定可能です。
どういう挙動になるかというと、マウスをゆっくり動かしたときのカーソルの動きを遅くする(CPIが下がったような感じになる)ことができます。
1ドットだけ右に動かしたい!というときに、マウスの感度が高いと一気に動いてしまってイライラしますが、そういった場合に減速時の速度を落とすと、微細な作業がやりやすくなります。
個人的にPhotoshopのマスクを切り取る際とかに、とても便利です。
軽いは正義!手首に優しい
そして、なんといっても長時間マウスを使っていても全く疲れない、軽量さは最大の武器です。
腱鞘炎対策のマウスも売ってますが、マウスの形状が大幅に変わるとなれるのにも時間がかかりそうです。
その点、超軽量ゲーミングマウスは、形状は他のマウスと同じまま重量が極めて軽くなってますので、手首に負担がなく、また、使っていても違和感がありません。
手首に負担をかけないという意味では、マウスを軽いものに交換するのも対策の一つかと思います。
有線モデルか、ワイヤレスモデルか
SteelSeries Aerox 5には、有線モデルとワイヤレスモデルの2種類がラインナップされています。
バッテリーや無線機能がない有線モデルのほうが軽いのですが、差はたった8gとなっていますので、SteelSeries Aerox 5 Wirelessがワイヤレスとしてはとても軽いマウスであることがわかります。
ワイヤレスモデルであれば、ケーブルを繋げば有線マウスとしても使えるので便利ですが、問題は価格差がかなりある、ということ。有線モデルが10,500円前後なのに対し、ワイヤレスモデルは17,000円前後とかなり割高です。
ワイヤレスモデルの最大のメリットは、当たり前ですがケーブルが無い、という点。
重量は8gしか変わりませんので、体感ではまったく差は無いでしょう。
これだけの軽量マウスだと、ケーブルの抵抗を感じることが結構あります。また、マウスが軽すぎるので、手を離すとケーブルの力でマウスが動くことも。
付属するケーブルはとてもしなやかで高品質なものですが、それ以上にマウスが軽く、ソールが滑るので、どうしてもマウスが動いてしまいます。
※マウスパッドがシデンカイということもあると思います。
その点、ワイヤレスモデルであれば、ケーブルの煩わしさから解放されますので、とても自由です。
Logicool MX Master、G700sと比較してみる
愛用しているLogicoolのMX Master、G700sゲーミングマウスと簡単に比較してみました。
軽さ
圧倒的にSteelSeries Aerox 5 Wirelessの勝利です。
SteelSeries Aerox 5 Wirelessを100とした場合の重量は、MX Masterが218、G700sが172となりますので、いかにSteelSeries Aerox 5 Wirelessが軽いかがわかります。
持った感じ、フィット感
これは好みの面が大きいですが、持った印象はLogicoolの方が好印象です。
Logicoolの右手用マウスはかなり右側に傾斜した形状になっていて、手首が自然な角度になります。
これに対し、SteelSeries Aerox 5 Wirelessは角度が緩いので、平坦に感じます。
持った印象が最も気に入っているのがMX Masterで、G700sはホイール部分にかけて肉厚な作りになっているので、サイズが大きく感じます。
SteelSeries Aerox 5 Wirelessは薄くて平たく長い、そんな印象です。
カスタマイズ
圧倒的にSteelSeries Aerox 5 Wirelessですね。Engineアプリケーションの設定項目の多さはLogicoolのアプリケーションでは全く及びません。
もちろん、G700sはゲーミングマウスで、専用のユーティリティでいろいろな機能を割り当てられますが、SteelSeries Aerox 5 Wirelessを使ってしまうと物足りなさ感があります。
MX Masterはゲーミングマウスではないので、設定可能な項目はとても少ないです。
バッテリーの持ち
これは、圧倒的にLogicoolの勝利です。
といっても、Logicoolはバッテリー容量最優先、重量は二の次といった設計ですので、とにかく最軽量を重視し必要最低限のバッテリーを積むSteelSeries Aerox 5 Wirelessとは設計が異なります。
Logicoolのマウスは、忘れた頃にバッテリー残量が低下するので、たまに充電しておく、といった使い方です。
それに対し、SteelSeries Aerox 5 Wirelessはバッテリーが減っていく様子が見ていてわかりますので、2~3日に1度は充電することが必要になると思います。
Bluetooth、あるいは高エフィエシェンモードを使えばバッテリー持続時間は延びますが、せっかくの高性能マウスを低感度で使うのも…という気もします。
といっても、ビジネスユースであれば、ポーリングレートが125でも違和感はないのですが。
操作感
マウス自体の操作感は、重量が軽いSteelSeries Aerox 5 Wirelessが一番便利です。
一度SteelSeries Aerox 5 Wirelessを使ってしまうと、MX Masterには戻れないですね…。
ただし、MX Masterが一番便利と思うところもあり、それがホイール。
回転数に応じてフリースピンとクリックモードに自動的に切り替わる機構は、特に長いWebサイトのブラウズや、長いソースコード、あるいはExcelといった操作ではとにかく便利です。
G700sは自動的にモードを切り替える機構はないものの、フリースピンとクリックモードを切り替えるボタンがあるので、結構便利に使えます。
これに対し、SteelSeries Aerox 5 Wirelessはクリックモード固定ですから、長いスクロールなどは苦手。この点、ゲーミングマウスにもホイールのモード切替があるLogicoolのマウスの方が、ビジネス用途で使うには便利そうです。
SteelSeries Aerox 5 Wirelessは買いか?
とにかくびっくりするくらい軽く、しかもワイヤレス。
有線マウスとして使っても便利ですし、バッテリーの残量が気になるなら常時有線マウスとして、いざ!という本気のゲーミング時だけ無線マウスとして使うこともできます。
ユーティリティもこれ以上ないくらい機能豊富ですし、バッテリー持続時間も、マウスの性能を落とせば十分実用なレベルに延びます。
最大のネックは17,000円前後という価格で、Logicoolのハイエンド、MX Master3を買っても余裕でおつりが来るレベルです。
しかし、超軽量かつ無線対応というメリットは計り知れず、ゲーミング用途だけではなく、日常、あるいはビジネスユースであってもその軽量さはとても大きな武器となります。
MX Masterを重たいと思っていた私にとっては、購入して大満足なマウスでしたので、文句なしにオススメです。
ただ、高価なマウスでもあるので、できれば店頭のデモ機を使って、自分の手になじむかを事前に確認するのが良いと思います。
コメント