ADI-2 DAC FSにはスイッチング電源が付属していますが、より高音質を求めてリニア電源に交換する人も多いようです。
確かに、より低ノイズのリニア電源に交換することは、音質的にもメリットはありそうです。
ADI-2 DAC FSは9~15Vまでの入力に対応していますので、12Vのリニア電源を購入してみました。
すでにラックの奥に設置してしまったので、見づらい画像ですが…。
購入したのは、115V仕様の、DC12V 3A出力のリニア電源です。
50Wのトロイダルトランスを搭載、出力側のリップルノイズを計測機器の測定限界まで低減するために、EMIフィルタ、コンデンサアレイ、CLCの3つのレベルのフィルタリングを行っているようです。
出力は2系統、標準では2.5mm径のプラグですが、注文時にリクエストすれば、ADI-2 DAC FSで採用されている2.1mmのジャックに交換可能です。
お値段はDHLによる配送料込みで1万円弱。本体が6,370円でした。
今は為替の関係でもう少し高くなっているようですが、国内で販売されているものの1/2~1/3程度なので、コストパフォーマンスは極めて良好です。
注意するべきはPSEマークがない製品のため、国内での販売はヤフオク、メルカリなどのサイトも含め禁止です。あくまでも個人利用であれば問題ない、ということに注意してください。
中身を見るとこんな感じです。
見た感じ、結構しっかり作られているように思います。
コンデンサアレイの左下に並んでいるのがEMIフィルタでしょうか。
115V仕様のため、100V→115Vのステップアップトランスに繋いで使用しています。
出力をテスターで測ったところ、12.2Vとほぼ定格の出力が得られました。
ADI-2 DAC FSの電源ユニットを低ノイズリニア電源に交換してみた印象ですが、高域の繊細さが増した印象です。
出力が増えたので低域にも影響があるかな?と思ったのですが、低域の押し出しは少し強く感じるようになったものの、劇的な変化は特に感じませんでした。
付属のスイッチング電源も、12V2Aと大容量なこともあるかもしれません。
電源ユニットの交換はメリットがあるか?という問題についてですが、1万円程度で購入できるのであれば、あり、といえるかと思います。
ただし、音への影響を考えると、先にRCA、あるいはXLRケーブルをそこそこのものに交換してブラッシュアップしてから電源に予算を回す方がいいかもしれません。
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