ゼンハイザー HD 6XXは、HD 650の音質に関わる部分はそのままでコストダウンした超お買い得モデルだった

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MassDropで販売されている、SENNHEISER(ゼンハイザー)のHD 6XX。
使用されているドライバーは、名機HD 650と同一でありつつも、$240(約30,000円)というお求めやすい価格で販売されているモデルです。

MassDropとはコミュニティ型グループECとも言われ、わかりやすく言えば「この製品欲しい人~」と一定数の購入者を募り、一度に大量の仕入れをすることで安価に商品を提供するECサイトです。
もちろん日本からの購入も可能で、いくらかの送料はかかりますが、簡単な英語がわかれば迷うこともなくハードルは低いと思います。

MassDropでも、このHD 6XXは常時在庫している商品となり、購入すればすぐに発送してくれます。

BeyerdynamicのDT 1990 PROを買って以来、軽いヘッドフォン沼にはまってしまい、前から気になっていたHD 6XXを購入してみました。

HD650のユニットはそのままに、ほかの部分をコストダウン

ゼンハイザーのHD 650といえば、今ではHD 660にモデルチェンジしてしまいましたが、フラットで聴きやすいやすいサウンドで人気を博した、定番ともいえるオープンエアー型のヘッドフォンです。
HD 650のユニットはそのままに、ヘッドフォン本体のハウジング部分を無塗装のプラスチックそのままにするなどでコストダウンしたモデルのようです。

ハウジングの色は濃紺、見る角度によってはほぼブラックに見えるような色です。
モールドが若干甘く、金型の合わせ目のラインが浮き出ていたりと、見た目のチープ感は拭えません。
DIYが得意な方は塗装するとだいぶ雰囲気変わると思います…。
ハウジングですが、このように「いかにもプラスチック!」という感じです。

ケーブルはHD 650と同じものが使われているようですが、長さが1.8mに短くなり、プラグもステレオミニプラグが標準で、6.3mmステレオ変換プラグが付属します。
あまり高級感がなさそうなケーブルではありますが、HD 650の聴きやすさに一役買っているという意見もあり、このあたりは好みの問題かと思います。
高解像度のケーブルに交換したらどうなるか試すため、オヤイデのPCOCC線材を採用したHPC-62HDX Silver/1.3を手配してみましたので、届いたら交換予定です。
リケーブルのメリットも大きいですが、個人的には変換プラグをかましたくないのと、ケーブルが1.3m に短くなることがメリットです。

DT 1990 PROと比べると聴きやすくウォームな傾向のサウンド

比較対象がDT 1990 PROというのもかなりキャラクターが違うので微妙ですが…。まだエージング中とはいえ、HD 6XXは言われているように、高域の刺さるようなきつさもなく、柔らかく聴きやすいサウンドです。
中~低域も不足感はなく、バランスとしては整っているように思いますが、少し古めのモデルだけあって、解像度の点ではDT 1990 PROには敵いません。

ただ、日常、仕事をしながらといった、ながらリスニングで使うにはとても聴きやすいサウンドだと思います。DT 1990 PROは音を聴くことに集中するととても良いのですが、ながら利用で使うならHD 6XXの方がよさそうな印象です。

DT 1990 PRO、HD 6XXともにオープンエアー型ですが、音漏れはHD 6XXの方が圧倒的に多いです。
というか、HD 6XX、内にも外にも同じくらいのボリュームで音が出ますので、ガンガン外からも聞こえます。このため、外出先での利用は不向きですね。
DT 1990 PROはアルミ製のしっかりしたハウジングなので、それなりに音が遮断されるので、漏れますがそこまで盛大ではありません。

MassDrop HD 6XXはどんな用途におすすめなのか

今となっては古めのモデルとなったHD 650と同等のモデルですので、よく言えば聴きやすさ、柔らかさがありますが、DT 1990 PROのような圧倒的な解像度はありません。
とはいえ、聴きやすいヘッドフォンとしては完成度が高いですし、イヤーカバーが大きいこともあって、長時間装着していても疲れず、装着感も良好です。
重量も260gと軽量ですので、頭になにか載せているような感覚は皆無です。

3万5000円前後(標準価格$240に、送料$15&運によっては関税1800円が必要)で購入できるヘッドフォンとしては今でも音質的に優れていると思いますし、何よりも愛用者が多いので、どのようなサウンドか事前に情報が仕入れられるのは強みです。

外見はチープですが、その点安いので、毎日ガンガン使って傷がついてもあまり気にならないのが良いところ、と考えることにしました。
塗装ではないので剥げることがありませんので…。

というわけで、作業しながらの用途ではHD 6XXを、しっかり聴きたいときはDT 1990 PROを、という使い分けになりそうです。

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