ELACの300シリーズは言わずと知れた完成度・知名度を誇るコンパクト・ブックシェルフスピーカーですが、今まで使っていた310 Indies BlackからBS312に乗り換えてみました。
両者を比較した記事は見当たらなかったので、簡単に印象を記載しておきたいと思います。
310 Indies BlackとBS312の印象について

実際に聴いてみて、かなりキャラクターが異なるスピーカーだと感じました。
というのも、310 Indies BlackのJET IIIの音に慣れてしまっていたので、BS312を繋いだときに「あれ、高域弱くない?」と違和感を感じました。
JET IIIは非常にハイスピードで、高域のエネルギーが強く、特に切れ味が素晴らしいユニットです。オーディオ的な「鮮烈さ」を強調する傾向で、特に定位がピタッと合うと、臨場感が凄いです。
JET 5は振動板(カプトン)の折り込みパターンを見直し、実効面積を20%拡大したことにより共振周波数を下げ、中域とのつながりが極めてスムーズになりました。また、軽量化に伴い音の広がりと臨場感が向上しています。この影響で、JET IIIにあった特定の帯域の強調感(サ行が刺さる感)が消え、よりフラットで自然な質感へと進化しました。
このため、310 Indies BlackからBS312に交換した際、今までのJET IIIの癖が弱くなったことで、高域の物足りなさを感じだのだと思います。
では、BS312の高域が弱いのか?というとそんなことはありません。むしろ、より自然に、ウーファーとの繋がりが良くなったことで自然に感じるのと、得手・不得手がなくなってよりオールマイティな方向に進化した、と言えるかと思います。
ただ、ロックとかジャズとか、高域のパワフルさを押し出してくるようなソースでは310 Indies Blackと比べると、ちょっと物足りなさを感じるのも事実です。(これは完全に好みですね)
幸いなことに、DACはRMEのADI-2 DAC FSを使っていますので、優秀なイコライザーでかなり調整が効くので、物足りないときは高域を少し強調すると良い感じになります。

今の仕事環境。
狭いところに無理矢理BS312を押し込んでいるので、セッティングとしては難あり、という状態です。とはいえ、いろいろな小型スピーカーを試してきましたが、こんなセッティングでもELAC 300シリーズの性能は抜きん出ており、今のところベストと言っても過言ではありません。
BS312になって、今までの310 Indies Blackよりもワイド感が増し、スケールが一回り大きく感じます。ヴォーカルの定位は若干弱くなった印象は受けますが、これはセッティングによる部分も大きいかと。
ニアフィールド、という特殊な用途(というか本来想定していないと思いますが…)では、セッティング的には310 Indies Blackのほうが若干ですがベストに持って行きやすい、という気がします。
一言でまとめると、
JETツィーターのエネルギッシュな押しの強いサウンドが好み→310 Indies Black
低域との自然な繋がり、ワイド感が好み→BS312
という感じです。
どっちも良いスピーカーです。
ELAC BS312を壁掛けする場合の注意点
なお、1点注意が必要なのが、壁掛けする場合は固定用のネジ穴の位置がBS312から変更になっている点です。

上がBS312、下が310 Indies Blackです。ネジもBS312はM6ですが310 Indies Blackまでのモデルはインチねじなのでネジ自体も異なります。
幸い、壁掛けスタンドに付属していた取り付け用の板(左下にちょっと映っているやつ)を使ってネジ穴の位置を合わせることができました。
300シリーズを壁掛けする場合、通常のブックシェルフスピーカーとしては長さがかなりあるので、壁からスピーカーの中心部までの距離が調整できるスタンドを使う必要があります。
私が使っているのは以下の製品ですが、アームの長さを調整できるので便利です。

















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