MoonDropのCosmoですが、標準イヤーパッドの評判がいまいち良くないようで、PARA用のEP-100Aに交換するとかなり低域などが増して良くなる、というレビューを散見します。
しかし、EP-100Aを国内で購入するのはなかなか難しく、Amazonでは1万円を超えますし、AliExpressのMoonDrop公式ページでは日本への発送不可で購入出来ず。
ということで、EP-100Aの代用となるイヤーパッドを、AliExpressでいろいろ買ってみました。
ちなみにお値段は送料込みで、安い物は800円、高い物で3000円ちょっとでした。
これくらいの価格ならいろいろ試してみたくなるところです。
Cosmoの交換用イヤーパッドは専用品である必要は無く、ステンレス板に取り付けられているイヤーパッドを取り外し、交換品を取り付ければ汎用イヤーパッドが使用可能です。
今回は100mmのものを購入しましたが、サイズ的には105mmがちょうど良さそうです。
MoonDropのヘッドフォンのイヤーパッドには、上のようなステンレス板が取り付けられています。
磁石にくっつきますので、おそらくマルテンサイト系ステンレス鋼(SUS400番台)と思われます。SUS300番台のオーステナイト系ステンレス鋼は磁石にくっつきません。
話が脱線しますが、このパンチホールが開いたステンレス板、いっそのこと中心をまるっとえぐってドーナツ型にするとかなり音質変わるのでは…と思います。
安価にSUS400番台のレーザーカットができるところがあればいろいろな形状の板を作って試してみたいところです。
どこかご存じであれば、フッターの問合せからご連絡ください…。
①ベルベット イヤーパッド
色がおそろいで見た目が可愛いのでは?!ということでついでに買ったイヤーパッド。
装着感はとても良好、皮と違ってベルベット素材なので汗をかきづらく、厚さもそれほどではないので側圧も上がりません。
音質的には、ユニットが若干近くなったのか心持ちヴォーカルが近くなった感じ。
穴の径が小さいこともあって、低域の密度が増しました。ただ、このあと登場するイヤーパッドほどではありません。
おそらく素材の柔らかさもあって、音の吸収率が良いこともあるのでしょう。
トータルな音質的には⑤のシープスキンと比べると物足りない部分もありますが、純正イヤーパッドからの交換としてはありだと思います。
なによりも、ヘッドフォン本体と同一色になるので、見た目の雰囲気がぐっと変わります。
上記のベルベット素材のイヤーパッドが使いやすかったのですが、内側の穴が少し小さく耳に当たるので、5mmサイズが大きいものを購入しました。
前に購入したセラーは日本への発送不可になってしまったので、CP YANG Storeというセラーから以下のイヤーパッドを購入しました。
URLは以下となります。
https://ja.aliexpress.com/item/4000577555269.html
早速取り付けてみました。
こちらの方が側面にプリーツが多く感触も微妙にソフトです。
また、厚さがあるので耳が圧迫されず、装着感はこちらの方が良好でした。
サイズも5mm大きいので耳がすっぽり収まって良い感じ。
②プロテインスキン イヤーパッド
見た目の凄さだけで選んだ一品。うん、このイヤーパッドは台湾パンケーキと呼びますか。
台湾パンケーキ、分厚さが半端ないので装着するとめちゃくちゃごっついです。
耳に当たる部分はプリーツ状になっているので、なんとも言えない高級感があります。
さて、音質ですが…おそらくユニットと耳の距離が一番離れるイヤーパッドだけあって、音場が広く感じます。広くなるけど、ヴォーカルはそれほど離れず定位しますので、これはこれで面白いですね。
低域も標準イヤーパッドより増す感じで、高域は若干マイルドになったような気がしなくも無く。
デメリットは、あまりにも厚さがあるので側圧が少し高めになることと、密閉されるのでちょっと汗をかきやすいという点。
しかし、いかんせんゴツすぎか。
③ソフトレザー イヤーパッド
耳に当たる部分の素材は違いますが、なんとなくEP-100Aと似ていそうな素材です。
ただ、EP-100Aは楕円状の穴ですが、こちらは真円のドーナツ形状です。
音質は②の台湾パンケーキに似ています。というか、ほぼ同じっぽい?
形状は105mmの方が中心部の穴も5mm大きくなるので、耳に当たらなくて良いかもです。
見た目は特に特徴的な点はなく、ごく普通のイヤーパッド、といった感じ。
④ソフトレザー+クロス素材イヤーパッド
側面はパンチホール付きのソフトレザー、耳に当たる部分は特殊なクロス(布)素材というハイブリッドイヤーパッドです。
音の傾向は③のソフトレザーに似ていますが、なんといってもこのイヤーパッドで気に入っているのは、装着感が良い、ということ。
肌に当たる部分が皮ではく布なので、ペタッとくっつく感じがまったくなく、さらさらしています。
また、パンチホールがあるためか蒸れも少なく、長時間のリスニングにとても快適です。
音質と装着感の両方がバランス良くまとまっている、お勧めのイヤーパッドです。お値段も1600円程度とリーズナブルなのが良いところ。
見た目もかっこよくていいですね。
Cosmoにお勧めのイヤーパッドだと思います。
以下のURLで購入可能です。
直径は105mmがお勧めです。
https://ja.aliexpress.com/item/1005003385651267.html
⑤シープスキン(羊皮) イヤーパッド
お値段3000円ちょっとと、購入したイヤーパッドの中で一番高価なのがこちら。羊の皮を使った本革のイヤーパッドになります。
傾斜が付いたデザインで、ホールの形状は上下に長い楕円形になっており、前後部分のスポンジの幅が広いデザインです。
シープスキンは柔らかい部分が使われており、装着感は良好。
ヘッドフォンを装着しただけで、他のイヤーパッドよりも遙かに遮音性に優れており、違いがわかります。
本革だけあって、見た目も高級ですね。
といっても3000円ですから、激安だと思います。
取り付けるとこんな感じ。
一気に見た目の高級感が増します。
気になる音ですが、他のイヤーパッドとは全く異なる傾向です。
おそらくプロテインレザーなどの合皮と比べると皮の密度が高く音を過度に吸収しない?こととイヤーホールの形状が楕円形で狭い空間のためだと思いますが、音の密度と低域のパワーが増します。
音質という点で言えば、表現性がワンランク上がるこのイヤーパッドが一番お勧めです。
標準のイヤーパッドと交換するだけでかなり気になっていた部分が解消されると思います。
密着する部分が大きいのと、通気性ゼロなのもあって、装着中に蒸れる感じも強めです。
長時間のリスニングの際の快適さを取るか、音質向上を取るか、といったところでしょうか。
以下のURLより購入可能です。
https://ja.aliexpress.com/item/32970723377.html
プロテインレザーとシープスキンが選択できますので、シープスキンを選んでください。
ATH-W5000用のイヤーパッドですが、Cosmoにも問題なく取り付け可能です。
お勧めのイヤーパッド
今回いろいろな汎用品イヤーパッドを試してみましたが、確かにキャラクターが変わって面白いですね。
個人的には標準イヤーパッドは装着感は良好でしたが、確かに音質的にCosmoの良さを生かし切れてないところはあるようにも感じました。
とはいえ、そこまでダメなイヤーパッドでもないと思います。
いろいろ交換して試してみましたが、
音質向上が最優先→⑤シープスキン(羊皮) イヤーパッド
音質と装着感のバランス→④ソフトレザー+クロス素材イヤーパッド
装着感と見た目の良さ→①ベルベット イヤーパッド
という感じでしょうか。
私は、夏場は④のソフトレザー+クロス素材のイヤーパッドを使用し、涼しくなる秋から暑くなる前の春くらいまでは⑤シープスキン(羊皮) イヤーパッドを使うことにしました。
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