愛車の盗難防止の抑止力に。ソーラー式防犯カメラを使ってセキュリティを高める方法

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先日導入した、Tapo C425 KITおよびTapo C460 KITですが、1日45分日に当たるだけで電源の配線不要で24時間監視が可能になる優れものです。
車両の盗難防止に役立つように、この防犯カメラを使って最適な設定方法を検証してみました。

車庫の監視に最適な、Tapo C425/C460 KIT

ソーラーパネルが一体となった製品で、面倒な電源の配線が不要で設置可能な防犯カメラです。
取り付けにあたって必要な条件は、45分以上日光が当たること、Wi-Fiの電波が届くこと、となります。
車庫くらいであれば、十分にWi-Fiの範囲内かと思いますので、あとは日照条件だけでしょうか。
電源の延長ケーブルが付属しますので、ソーラーパネルを2mほど離れた場所に設置することも出来ますので、日の当たらないところに車を停めている場合は、ソーラーパネルの設置方法を工夫してみてください。

各製品および取り付け方法については、下記の記事をご参照ください。

Tapo C425とTapo C460の最大の違いはカメラの画素数で、Tapo C460は4Kに対応し画質も大幅に向上していますので、個人的にはTapo C460の方がお勧めです。
ただし、動体検知でアラートを発報するのであればTapo C425でも十分です。

車両盗難を防止するための方法について

車両盗難を防ぐためには、

  • ゲートや柵などを使って車両の物理的な移動を妨害する
  • 車両にセキュリティシステムを取り付ける
  • ハンドルやタイヤなどを物理的にロックする

といった車両に対する対策が効果的だと思います。
とはいえ、これで完璧!という対応策はありませんので、防犯カメラを使って抑止力を高めておくのは効果的かと思います。

防犯カメラの動体検知を利用して、リアルタイムでアラート発報

カメラで録画していたけど車両は盗まれました…では意味が無いので、今回はTapo C425/C460 KITの動体検知システムを利用して、不審者が車の周囲に現れた際にカメラから警告を与えると同時に、室内に置いたスマホにもアラートを飛ばすのと同時に、室内に置いたTapoデバイスから警報を鳴らして知らせることで、車の持ち主が対応できるようにしよう、ということを目的としています。

設定の重要なポイントとしては、以下の点となります。

  • 不審者を検出可能な防犯カメラの設置位置
  • 誤動作を無くすための動体検知エリアの設定
  • 確実に車の所有者にリアルタイムでアラートを発報
  • 自動的に監視を行い、監視し忘れがない仕組み

上記について、検証していきたいと思います。

不審者を検出可能な防犯カメラの設置位置

誤検知を防ぎつつ、車両がカバーできる場所が良いと思います。
新型CANインベーダーを使った車両盗難ではドアや車両後部に穴を開けてCANバスに接続し、キーを開けてエンジン始動という方法が採られるようです。
ですので、車両側面や後部などに人が立ち入った際に動体検知が発動するように、それらの場所が映る場所にカメラを設置してください。

今回は、駐車場脇の壁の支柱に取り付けてみました。
Tapo C425は対角150°、水平134°、垂直77°という広い視野角を有していますので、駐車場の監視などに便利です。

深夜1時過ぎに撮影した画像ですが、暗視モードでこれくらい綺麗に撮影できます。
ちなみに、いまさらT31型のエクストレイルを盗もうとする人はいないと思います…。まあ、今回の記事は防犯カメラの活用方法の検証ですので、気にしないでください。

誤動作を無くすための動体検知エリアの設定

動体検知するとアラートを発報する仕組みを構築しますので、誤検知はできるだけ減らしたいところ。でないと、オオカミ少年状態になってしまい、本当に必要なアラートが発報されたときに反応出来なくなってしまいます。

誤検知を防ぐためには、検知ゾーンを細かく設定する必要があります。
道路は車や歩行者が通りますので、敷地内に立ち入ったら動作検知が発動するように検知ゾーンを設定します。
Tapo防犯カメラの検知ゾーンは複数設定できますので、いくつかのゾーンを組み合わせ、確実に検知可能なエリアを指定しましょう。

検知ゾーンが正しく動作しているかは、動体検知したらカメラのフラッシュ警告やスマホへのアラート送信をONにした状態で、実際に車の周りを歩き回って確かめるのが良いと思います。

確実に車の所有者にリアルタイムでアラートを発報

Tapo防犯カメラのアラート設定

まずは、動体検知が発動した際にアラートを発報するようにカメラの設定を変更します。
カメラを開き、アラートをONにして、アラートの内容を設定します。

検知アラームをONにし、アラートの種類をライトにします。サウンドも設定可能ですが、深夜帯に音が鳴るのは近所迷惑にもなりますので、今回はライトのみとしています。

Tapo C425のライトですが、点灯するとこれくらい明るく周囲を照らしますので、十分に警告になるかと思います。

続いて、イベントタイプを設定します。

イベントタイプは動体検知と人物検知の2つをONにします。
ペット検知は誤警報を減らすためにOFFにします。車両検知も、家の前を通過する車両などに反応しないようOFFにしておきます。
最期に、アラートのスケジュールを設定します。

車両盗難が多いであろう、0時~6時の深夜帯の時間を設定しました。
つづいて、スマホに通知が届くように設定します。

アクティビティ通知をONにすると、スマホに通知が届きます。
アクティビティタイプは、アラートと同様に動体検知、人物検知を設定します。
スケジュールは24時間でも、0~6時のように時間指定をしても良いと思います。好みに応じて設定してください。

これでカメラ側のアラート設定は終了です。

Tapo H110を使って警報を鳴らす

ただし、これではスマホに通知が届くだけで、所有者へ警告を知らせるという点では弱いので、オートメーション機能を使って警報通知を強化してみます。

Tapo H110スマートハブにはスピーカーが内蔵されており、内蔵93dBのチャイムが利用できます。
そこで、防犯カメラの動体検知が発動したタイミングで、Tapo H110のチャイムを鳴らし、室内にいる人にリアルタイムで通知するようにしたいと思います。

オートメーション設定画面を開き、下記のように設定します。

有効時間は0~6時としました。

「いつ」はオートメーションのトリガーとなる事象を設定します。今回は駐車場に設置したカメラが動体検知したタイミングでオートメーションが実行されるようにします。

「もし」は条件を満たしている場合に実施される設定です。今回は常時夜間の監視・アラート発報を行うようにしたいので、ここは設定を行いません。

「それから」は、「いつ」「もし」の条件に一致するトリガーが発動した際に、どのようなアクションを行うかの設定です。
ライトのアクションは、寝室およびリビングルームの照明をTapo H110のスマートリモコンを使って管理していますので、室内の照明を点灯するように設定しています。
Tapo H110のアクションは、室内に設置しているTapo H110のチャイム機能を利用して警告音が鳴るように設定しています。

これで通知および警報の設定は完了です。
0~6時の間にTapo C425の動体検知が発動すると

  • ストロボ点滅で侵入者に対して警告を発動
  • 室内に設置したTapo H110のチャイムを鳴らしてアラート発報
  • スマホに動体検知を通知
  • 室内の照明を点灯する

という一連の動作が自動的に行われます。

このほかにも、たとえばスポットライトを駐車場に設置しておき、Tapo P110M スマートプラグを使って車庫を明るく照らし出したりすることで、侵入者に対する警告を強化することも出来ると思います。

組み合わせと工夫次第で様々な使い方が可能なTapoシリーズ

今回は防犯カメラとスマートハブを使ってオートメーションを設定することで、車両盗難に対する抑止力を高める工夫をしてみました。
Tapoシリーズのセンサーやカメラを使ってスマートアクションを設定することで、様々な使い方が可能です。

位置検知機能が追加されましたので、

  • 自宅を出て外出したらエアコン・照明を自動的にOFFにして防犯カメラをONにする
  • 自宅に帰宅したことを検知したら室内の防犯カメラをプライバシーモードに設定し、夜間であれば照明を自動的にONにする、室内温度が28度を超えていたらエアコンを自動的に入れる

といったことも可能になりました。

Tapoシリーズのデバイスを導入する前は、スマートホームってどれくらい便利なんだろう?という感じでしたが、使ってみるととても便利でこれが無い生活には戻れない…という感じです。
他のものに例えると、ウォッシュレットみたいなものでしょうか。

今回使用した製品は以下となります。

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