4K対応になって画質向上!Tapo C460 KIT ソーラー式防犯カメラ詳細レビュー

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TP-LinkのTapoシリーズに、4K対応の防犯カメラ、Tapo C460が新たにラインナップに加わりました。2K QHDカメラ搭載のTapo C425がとても便利だったため、Tapo C460 KITを購入し、比較してみました。

Tapo C460 KITで強化された点

Tapo C460とTapo C425を比較し、強化された点について簡単にまとめてみました。

画質

  • Tapo C460 KIT
    4K(8MP、3840×2160)の高解像度に対応。細部まで鮮明な映像を撮影でき、遠くのナンバープレートや顔の識別が容易。
  • Tapo C425 KIT
    2K QHD(4MP、2560×1440)。十分な高画質だが、C460KITと比較すると解像度が劣る。

レンズ

  • Tapo C460 KIT
    焦点距離3.17mm、絞りF1.65のレンズを搭載。明るいレンズを搭載したことで暗いシーンであっても鮮明に撮影が可能。ただし、焦点距離が伸びたことで視野角が狭くなっているので注意。
  • Tapo C425 KIT
    焦点距離2.1mm、絞りF2.1のレンズを搭載。Tapo C460と比べると暗いレンズではあるが、焦点距離が短いので視野角が広いのが特徴。

ナイトビジョン

  • Tapo C460 KIT
    ColorPro Night Visionを搭載。低光量環境でもフルカラーの鮮明な映像を撮影可能。F1.65のレンズにより従来の赤外線ナイトビジョンに加え、暗所での視認性が大幅に向上。
  • Tapo C425 KIT
    フルカラーナイトビジョン対応だが、ColorPro技術は非搭載。F2.1のレンズということもあり、暗所でのカラー映像はC460KITほど鮮明ではない。

録画機能

  • Tapo C460 KIT
    24時間常時録画が可能になったことが最大の特徴。バッテリー駆動ながら、ソーラーパネルとの組み合わせで連続稼働を実現。microSDカード(最大512GB)またはクラウド(Tapo Care)に対応。
  • Tapo C425 KIT
    動作検知時のみ録画。常時録画は非対応で、バッテリー駆動のため録画頻度が制限される。対応ストレージはTapo C460と同等。

Wi-Fi接続

  • Tapo C460 KIT
    デュアルバンドWi-Fi(2.4GHz/5GHz)に対応。5GHz帯により、高速で安定した接続が可能。4K対応になったことでデータ量が増すが5GHzを使えばスムーズに転送可能。
  • Tapo C425 KIT
    2.4GHzのみ対応。2.4GHzはチャンネル数も限られるため、5GHzに比べると混雑したWi-Fi環境では接続が不安定になる可能性がある。

ソーラーパネルとバッテリー

  • Tapo C460 KIT
    ソーラーパネル(Tapo A201)が付属。内蔵バッテリーは10,000mAh。
  • Tapo C425 KIT
    ソーラーパネル(Tapo A201)が付属。内蔵バッテリーは10,000mAhでTapo C460と同一。

AI検知機能

  • Tapo C460 KIT
    動体検知、人物検知、ペット検知、車両検知をサポート。エリア設定による誤検知の削減も可能。
  • Tapo C425 KIT
    動体検知、人物検知、ペット検知、車両検知をサポート。C460KITと同等のAI検知機能を備える。

設置性

  • Tapo C460 KIT
    マグネット式台座とソーラーパネル用台座が付属。配線不要で自由な設置が可能。
  • Tapo C425 KIT
    マグネット式台座は付属せず、ネジ止め式の台座が付属。

Tapo C460 KITのハードウェアをチェック

Tapo C460 KITに含まれるパーツ一式。Tapo C460カメラ、Tapo A201ソーラーパネル、マグネット台座、延長USB-C電源ケーブル、ネジ&アンカーとなっています。

Tapo C460の正面ですが、4K対応のプレミアムモデルということもあり、ゴールドに着色されたリングが付いています。
ストロボ、IR LED、マイクなどが確認できます。

Tapo C460 KITになって大きく変わったのが、A201ソーラーパネルの台座にマグネット台座を使って固定する方法となった点です。
このマグネット台座は鉄板にくっついているだけですので、簡単に取り外すことが可能です。

こんな感じで金属に取り付けできますので、A201ソーラーパネルと離れた場所に設置する場合は、マグネット台座を壁などの磁石がくっつく場所に取り付け、カメラをくっつけて固定します。
マグネット台座とカメラの固定もマグネット方式ですので、カメラを近づければ勝手に磁力でくっつきます。

手軽で便利なマグネット台座ですがデメリットもあります。マグネットが吸着するのはカメラの後ろ側なので、真横にカメラを向けることができないんですね。
これ、設置場所によっては真横にカメラを向けたいこともあり、以前のネジ式台座と比べると使い勝手が微妙に悪くなったように思います。

カメラのサイズ自体は、Tapo C425と変わりません。
カメラの後ろ側にはTapo C425と同様にネジ止め用の金具も取り付けられていますので、Tapo C425 KITからカメラだけを外し、Tapo C460に交換することも可能です。

Tapo C460のセットアップ方法

手順は以下の通りです。

  1. Tapo C460をあらかじめ充電しておく(USB-C接続)
  2. Tapo C460の電源をON
  3. Tapoアプリからデバイスを追加→屋外用カメラ→Tapo C460を選択
  4. スマホのWi-FiをTapo C460のアクセスポイントに接続する(Tapo_Cam_xxxx)
  5. Tapoアプリの説明に従って設定を完了

スマホの設定画面を開き、Wi-FiのアクセスポイントでTapo_Cam_xxxxを選択します。xxxxの部分はMACアドレスの下4桁だったと思います。
難しいのはこの作業くらいで、あとはアプリの指示に従えばサクサクと登録できると思います。

Tapo C460 KITの取り付け方法

Tapo C460 KITの取り付け方法ですが、台座となるTapo A201はTapo C425 KITと同一ですので、以下の記事を参考にしてください。

ファームウェアをアップデートして24時間常時録画を有効にする

ファームウェアの1.1.6から24時間常時録画が利用できるようになりました。25/4/30に新ファームウェアがリリースされたようですので、届いたのは24時間常時録画対応ではない古いファームウェアのものでした。
オンラインで簡単にファームウェアのアップデートが可能ですので、アップデートしておきましょう。

ファームウェアのアップデートが完了すると、Tapo C460の設定画面に24時間キャプチャという項目が追加されます。

24時間常時録画のキャプチャ間隔とスケジュールを設定可能です。
キャプチャ間隔を短くするとそれだけカメラの起動回数が増えますのでバッテリーの消費が多くなります。
スケジュール機能を使うと、通常の動体検知と24時間常時録画の時間を切り替えたりすることができます。24時間常時録画は再生&ダウンロード画面で確認が可能です。

Tapo C460の画質チェック

こちらはTapo C460で録画した画像です。
フェンスのメッシュなど細かく映っているのがわかります。

こちらはTapo C425で録画した画像です。
Tapo C460と比べると、視野角がかなり違うのが分かると思います。レンズの焦点距離が違うと視野角もこれくらい異なります。Tapo C460はかなり狭く見えますね。

画質については圧倒的にTapo C460の方が優れている結果になりました。画素数の違いもありますが、それよりもTapo C425はブロックノイズというかピクセルの潰れがひどく、細かいディティールが損なわれてしまっている気がします。

同じ位置から、壁に貼った文字を撮影してみました。
Tapo C460は下から3行目くらいまでならどうにか読めますが、Tapo C425は真ん中くらいで既に怪しい感じです。
文字自体が圧縮ノイズ?のようなものが多く、細かいディティールが失われてしまっています。
画質としてはTapo C460の圧勝といえます。

Tapo C425をそのままTapo C460にアップグレードしてみる

玄関に取り付けているTapo C425ですが、台座から90度向けた方向にカメラを固定しています。
この向きだと、マグネット台座は使用出来ませんので、Tapo C425 KITに付いてきたTapo A201をそのまま利用し、カメラ部分のみTapo C460に交換してみました。

Tapo A201のケーブルはUSB-Cなのですが、Tapo C425はMicro USBだったので、変換アダプタを使う必要がありました。
Tapo C460になって電源コネクタがUSB-Cになりましたので、変換コネクタを使わずにそのまま接続できるようになったのはメリットです。

Tapo C425 KITの台座はネジで固定する方法なので、Tapo C460の底面にあるネジ穴を利用するとこういう固定方法も可能です。
というか、マグネット式よりもこっちの方が便利だと思うんですがどうなんでしょう?
ただ、A201のベースを横にしている状態なら良いのですが、縦で使うとソーラーパネルとカメラが干渉してしまうので問題はありそうです。

Tapo C425から画質が大幅に向上した4K対応防犯カメラ

Tapo C460 KITを使って感じたのは、なんといっても画質の向上が著しいという点。Tapo C460を使ってしまうと、Tapo C425には戻れない感じです。
ただし、画質は向上していますが視野角が狭くなってしまっていますので、より広角な範囲を撮影したい方はTapo C425の方が適しているかもしれません。

Amazonでの価格差は約5,000円程度です。
安くはない価格差ですが、カメラを含めハードウェアは着実に強化されていますので、予算が許すようであればTapo C460 KITの購入をお勧めします。

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