Amazonで販売されている吸音材2種類を使ってわかったメリット・デメリットとオススメの施工方法

DIY

7畳間にオーディオシステムを2組置いているのですが、やはり部屋が狭いので壁による反響音が気になるところ。
ほんとうはSONEXなどのプロも使っているものを使った方がいいのですが、いかんせんお値段が高すぎて、壁一面の施工などできるはずもなく。
というわけで、Amazonで販売されている2種類の吸音材を買ってみました。

購入したのは上記の2つです。
商品名が長いので、ウレタンスポンジとフェルトボードと呼称することにします。

広い範囲をカバーするのに便利なウレタンスポンジ

1枚あたり、50cm四方とサイズが大きく、10枚入っているので2.5㎡もの範囲をカバーできるのがメリットです。
厚さもそこそこあるので、壁一面ではなく、ある程度隙間を空けて施工しても効果はありそうです。
カラーバリエーションもいくつかありますが、ホワイトに近い色がないのが欠点でしょうか。

こんな状態で、ぎゅうぎゅうに圧縮された状態で届きます。
中身も圧縮されているので戻して使う必要があるのですが、説明書に書いてあるように数時間放置しても、まったく戻る気配がありません。
水で濡らすと良い、という意見も見受けられましたが、裏側に粘着剤が付いているので、あまりぬらしたくありません。

戻りが悪いときはドライヤーで温めろ!

1日放置しても、ここまでしか戻りませんでした。
これでは貼り付けができません。
そこで、ドライヤーで温める方法を試してみました。

ドライヤーを当てると、面白いようにもこもこと膨らんできます。
あっという間にこのように元に戻りますので、ドライヤーを使うのが一番良さそうです。

粘着シートは絶対に使ってはならない!

出荷時に、裏一面に粘着シートが貼られていますが、これ、絶対に使ってはいけません。
というのも…

触っただけでこの状態。こんなのを壁に貼り付けたら、剥がす際に粘着剤が壁に残りまくって、悲惨なことになるのは目に見えています。

指で触ったところの粘着剤が取れているのがわかります。
中国メーカーの商品に最初から付いてくる粘着シート、貼ったら剥がせなくなる、剥がせても悲惨になるなど、問題となることが多いので注意してください。

では、どうするかというと、粘着シートの剥離紙を剥がし、そこに適当な紙を貼り付けて粘着シートを無効化するのが一番です。

壁への貼り付けにはNitto 5000NSが最強

壁に貼り付ける際には、日東電工株式会社(Nitto)の5000NSという両面テープを使うのが一番良いと思います。
この両面テープはとても優秀で、強力な粘着力にもかかわらず剥離が簡単で、跡が残りにくいのです。
また、テープ自体がかなり強度があるので、粘着テープを剥がす際に良くある、途中でテープが切れて残ってしまった、ということも回避可能です。

壁用両面テープとしても売られていますが、そういったものは割高なので、5000NSで検索して表示されたものを買うといいと思います。
オススメの幅は25mm程度です。

確かに残響音は減る、コストパフォーマンスを考えるとオススメ

今回、スピーカーとは反対側の壁と、側面の壁に貼り付けてみました。

一部隙間を空けて貼り付けてみました。
50cmと大きいので存在感があります。
この状態でスピーカーを鳴らしてみましたが、確かに、今までよりもヴォーカルの定位が良くなり、くっきりと浮かび上がるようになりました。
施工面積が限られているため、効果も限定的ですが、1万円弱で10枚入っていて、かなりの面積をカバーできることを考えると、お得だと思います。

カラーバリエーションの少なさと、加工精度がネックか

カラーバリエーションが少ないので、部屋の色に合わせづらいのがデメリットです。

上はAmazonからの抜粋ですが、部屋と合う色って、グレーくらいしかないでしょう…。
ほかの色は、なかなか使うシーンを選びそうです。

また、加工精度も微妙で、上のようにスポンジの形状が異なるものがいくつかありました。
こういったものは目立たないところに貼り付ける等の対応が必要かと思います。

このようなデメリットはあるものの、やはり価格のメリットは大きいです。
ちなみに、中華製品によくあることですが、★5のレビューを投稿すると1000円のAmazonギフト券のキャッシュバックが受けられます。
このため、Amazonのレビューは当てになりませんので注意してください。

個人的に★を付けるとしたら、コストパフォーマンスは良好なものの、粘着シートが悲惨な出来なのと、形状が安定していないこともあって、★3~4の間、といった感じでしょうか。
とはいえ、モノ自体の吸音効果はそれなりにありますので、買って損はない、と思います。

施工良し、見た目良し、オススメなフェルトボード

施工前の写真を撮るのを忘れてしまったので、施工後のみですが…

こちらは、PCオーディオ側の、スピーカーの背面に貼り付けました。
使っているスピーカーが、リアにバスレフポートがあるのですが、何も無いと低音がそのまま跳ね返ってきてしまいます。

色、形状ともに選択肢が多い

SOHAPIのフェルトボードは、とにかくバリエーションが豊富です。
色も白系のものがあるので、施工する際の見た目の違和感はほぼ無いと思います。
今回はライトグレーを購入しましたが、黒い繊維が適度に混じっており、大理石のような見た目で高級感があります。
これが、グレー一色のべたっとした感じだと、チープに感じるんですよね…。
ブラックで統一して、部屋のイメージをがらっと変えるのも良いかと思います。

施工は簡単、両面テープもそれなりに使える

付属する両面テープですが、ゲル状のもので粘着力も強く、剥がしたところ壁紙から綺麗に剥離しましたので、使う分には問題なさそうです。

ただし、1mm程度厚さがあるため、壁とフェルトボードの間に隙間が出来てしまうのがデメリットです。
また、耐久性や経年劣化についても不明ですので、安心して使えるNitto 5000NSで貼り付けることにしました。

硬質なフェルトボードなので、カッターで綺麗に切り取れます。
スピーカーアームの取り付け部はコンパスカッターで切り抜いていますが、このように綺麗に切り抜くことができます。
施工の簡単さ、仕上がりの良さはメリットです。

30cm×30cmが6枚で3000円、コストパフォーマンスはちょっと高め

先ほどのウレタンスポンジは、1㎡あたり単価は3,840円、こちらは5,556円と少し高めです。
ただ、素材も違うし見た目も違うので、使いどころを考えて選ぶと良いと思います。

この吸音材、密度は高いのですが厚さが9mmと薄いため、今回のような低域の吸収には向かなかったかもしれません。
ただし、隣の部屋に伝わる低域をカットする、という意味では多少は効果はありそうです。

インテリアとしての見た目も良好なので、壁一面を施工しても違和感はないというか、色の組み合わせによっては、デザイン性も向上させることができそうです。
ただし、1パックで0.54㎡しかカバーできませんから、1㎡では2パック必要となるので注意が必要です。

施工の際に購入すると良いもの

施工の際、貼り付けにはNittoの5000NSが一番オススメですが、ウレタンスポンジの場合、両面テープを貼っていない箇所がどうしても浮いてくる場所があります。
また、両面テープでも心配という方もいると思います。
そんなときにオススメなのが、T字の虫ピンです。

通常の虫ピンと異なり、頭がT字になっていますので、ウレタンスポンジでもしっかりと保持することが可能です。
また、頭が大きくないので、見えづらく、ピンも細いので抜いても跡があまり残りません。
穴が気になる場合、水性絵の具の白をどろっとした状態になるまで乾燥させ、筆先で穴に埋め込めば塞ぐことができますので、賃貸でも気兼ねなく使えると思います。

あと、貼り付ける際に水平を出すために、水平器は持っておくと便利です。
スポンジやフェルトなので、先に貼り付けたものにぴったり合わせるだけでは、貼り付け角度のずれがどんどん生じてしまいます。
水平器を当ててずれがないかを確認しつつ貼り付けると、綺麗に仕上がります。

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