メルセデス・ベンツ Vクラス ボンネットの飛び石傷をDIYで直してみる

DIY

走行距離のほぼ半分くらい?が高速道路なので、どうしても飛び石の傷が付いてしまいます。
大抵は米粒よりも小さい、ごま粒程度の小さい塗装欠け程度なのですが、この前大きな石が当たったようで、ボンネットが凹んでかなり大きな傷が出来てしまいました。

大きさとしては大豆程度で、見事にボンネットが凹んでしまっています。
塗装も割れてしまい、ボンネットの金属板が見えてしまっています。
放っておくと錆びてしまいますし、エンブレムの脇の目立つ場所なので、修理することにしました。

ボンネットの飛び石修理の場合、全面塗装が必要とのことで、ディーラーでの見積金額も約10万円とかなり高額。
では、保険を使ったらどうかというと、微妙なラインです。
入っている保険は免責5万円の一般車両保険となります。ノンフリート等級が20なので、63%割引されている状態です。
保険を使って修理した場合、免責5万円に加え、事故カウントによる翌年の保険金UP(事故経過年数1年のノンフリート等級19になるため割引率が63%→50%に減少。翌年事故が無ければ63%に戻る)となりますので、保険を使っても全額負担とそう大きく変わらない金額になってしまいます。

というわけで、修理するなら自己負担かな~と考えていたのですが、どうせ自己負担なら、DIYで修理してみて、ダメだったら板金修理に出せばいいのでは??と思いつき、DIYでやってみることにしました。

DIY修理に必要な道具

修理にあたって、以下のものを購入しました。

凹みを埋めるためのパテ。着色しやすいよう、ボディと同色のホワイトパテにしました。
施工用のヘラも入ってますので、この製品だけあれば凹んだ箇所を埋めることが可能です。

ホルツなどから自動車用のものも販売されていますが、圧倒的にタミヤのものが使いやすいです。
塗装やパテの凹凸をならすための1000番と、コンパウンドで磨き上げる前の平滑化処理用の2000番がセットになったこちらがあると便利です。

コンパウンドも、ホルツなどの自動車向けものよりも、圧倒的にタミヤのものがオススメ。
仕上げ用もありますが、車の場合は細目を使えば綺麗に仕上がります。

塗料ですが、メルセデス・ベンツ純正のタッチアップペンを使用します。
色はロッククリスタルホワイトで、クリアーと2本セットです。
お値段は約4000円くらいと、タッチアップペンとしては結構高いです。

筆塗りでは綺麗に仕上がりませんので、昔プラモデルを作るときに使ったエアブラシを使うことにします。

コンプレッサーやエアブラシを新規に購入するとかなりの金額になりますので、タッチアップペンをスプレーにするものを用意すると良いかもしれません。
ただ、スプレー時の粒のサイズがだいぶ違うと思いますので、綺麗に仕上がるかどうか解りません…

他に、マスキング用のテープなどが必要になります。
新聞紙だと塗料がしみこんで裏側にくっついたりすることがありますので、養生用のものがオススメです。

パテを盛って傷を埋める

まず、ボンネットを綺麗に掃除します。
掃除が終わったら完全に乾燥させ、パテを使って穴を埋めていきます。
この際、ちょっと厚めにパテを盛って、削って仕上げると綺麗になります。
一度で仕上げようとすると難しいので、2回に分けて作業を行います。

初回は、凹みの回りにパテを盛っていきます。
硬化したら1000番のサンドペーパーを使って、水をかけながら削って整えていきます。
この際、手でサンドペーパーを持つのでは無く、小さい木片などの平坦な面にサンドペーパーを取り付けて削るようにします。
でないと、削れやすい塗装面ばかり削れて凹凸ができてしまいます。

一発で綺麗な面に仕上がるのは難しいので、再度パテを盛って整えていきます。
ちょっと広めにパテを盛って、注意深く削って表面を整えます。
水をたっぷりかけながら、削りかすが残らないように削っていってください。

パテを削って整えた状態です。
水で濡らした状態で表面を指でなぞって、凹凸がないか確認してください。
濡らさないと塗装面とパテとで指の滑りが違うので、凹凸がわかりにくい気がします。
また、濡らすことで風景を反射しますので、表面が綺麗に仕上がっているか目視しやすくなります。

塗装する

下地が整ったら塗装していきます。
まずは、塗料が飛んで付着しないよう、広めの範囲をしっかりと養生してください。
つづいて塗料の準備です。タッチアップの塗料はかなり粘度が高いので、ロッククリスタルホワイトをラッカー薄め液で薄めてエアブラシに充填します。
適度に薄めないとノズルが詰まったり、ドバッと塗料が出て綺麗に塗装出来ません。
また、パール系の色は塗料の中のパール粒子が分離しやすいので、適度に混ぜつつスプレーしましょう。

塗装はロッククリスタルホワイト×3回とクリアーコート×2回に分けて行います。
最初は下地のパテが見えなくなるまでロッククリスタルホワイトを厚めにスプレーします。多少凹凸になっても問題ありません。
完全に乾いた後、2000番のペーパーで塗装面を整えて仕上げます。
続いて2回目のスプレーを行い、少し広範囲を塗装していきます。
元の塗装との違和感を無くすために、周囲は薄く塗ってぼかしていきます。
3回目の塗装の前に、付着したゴミや微細な凹凸などを2000番のペーパーで除去し、表面を綺麗に整えます。
最後に、3回目の塗装を行い、仕上げます。

ロッククリスタルホワイトの塗装が終わったら、今度はクリアーコートを行います。
クリアーは2回に分け、たっぷり吹き付けていきます。
ロッククリスタルホワイトを塗った領域よりも広い範囲に塗っていきましょう。

ペーパー仕上げ→コンパウンドで磨いて完成

塗料が乾いたら、2000番のサンドペーパーを使って、軽く表面を削って整えます。
この作業は直接手でサンドペーパーを持って行うことをオススメします。
軽く手を置くくらいの強さで、優しく塗料の表面を削っていき、スプレーの際の凹凸を消していきます。
ペーパーがけがおわったらコンパウンドで磨いて完成です。

ピントがずれまくってますが、こんな感じの傷が

このように、綺麗に仕上がりました。
DIYでここまで綺麗に直れば十分でしょう。

別の角度からもう1枚。
このタッチアップペン、パールのフレークの含有量が絶妙で、元の塗装と見分けが付かないくらい綺麗に塗装可能です。
パール系のタッチアップペンって塗ってみると元と結構違うことがあるのですが、さすが純正というか、塗装の再現性は極めて高いです。

ヘッドライトの上にあった小さい傷も、同時に修理しました。

完全に傷がどこだか解らないレベルで補修完了です。

なお、傷が小さい場合はパテを使わずに、塗料を厚めに盛って、ペーパーで削っても大丈夫ですが、やはりスプレーして塗装した方が綺麗に修理可能です。

綺麗に修理するコツ

タッチアップペンは筆で塗らず、スプレーすること。これは必須です。
エアブラシは近づけすぎず、適度な距離で均一にスプレーしましょう。
吹きつけ塗装の際、塗料を使い切る間際にパールのフレークの量が多くなって光沢が変わることがありますので注意してください。

ペーパーがけする際は力を入れず、時間をかけてゆっくりと。
また、砂粒などが噛むと大きな傷になりますので、たっぷり水をかけながらペーパーがけしてください。
焦りは禁物です。

今回使ったパテは15分で硬化しますが、30分~1時間程度あけてしっかり硬化してから作業を行ってください。
また、パテを使う際は硬化剤が混ざらないと固まりませんので、しっかり練り上げてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました