庭に設置するのに便利な、ソーラーパネル付きのLEDガーデンライト。
中国製の価格破壊が進み、1本数百円で購入できるものもあり、手軽に設置できるようになりました。
気になるのは耐久性で、購入してあまり時間が経たないのに、点灯時間が短くなった!という方もいると思います。
点灯時間が短くなる原因
点灯時間が短くなった原因としては、バッテリーの劣化も考えられますが、ソーラーパネルの樹脂が白濁している状態になっていることも。
ソーラーパネルを覆っている樹脂の劣化によりソーラーパネルが十分な日光を得られず、発電量が低下している可能性があります。
白濁したソーラーパネルですが、下の発電用の素子がまったく見えない状態になってしまっています。
この状態では、発電量がかなり落ちてしまいます。
ソーラーパネル復活に必要なもの
ソーラーパネルの発電量を復活させるためには、白濁した部分を研磨して、白濁しづらくするために塗装するのがお勧めです。
必要なものは、以下となります。
サンドペーパーとコンパウンドは、白濁した樹脂を削り取り、表面を仕上げるために必要です。ホルツのセットは#400から#2000までがセットになっていますので、個別にそろえる必要がなく便利です。
※サンドペーパーは数字が少ないほど粗い
サンドペーパーだけではソーラーパネルの表面をきれいに仕上げられませんので、コンパウンドは必須です。
コンパウンドだけで作業は可能ですがかなり大変なので、併用するのがお勧めです。
ソーラーパネルの面積も狭いので、トライアルセットで容量も十分間に合うと思います。
クリアースプレーは、白濁を抑えるためにソーラーパネル面を塗装で保護するためのものです。
安価なスプレーはすぐに劣化してしまい、作業をやり直す必要がありますので、ここはちょっと高いですが耐久性最強の2液ウレタンスプレーがお勧めです。
2液ウレタンスプレーの中でもイサムのエアーウレタンはスプレーの粒子も細かく塗装がきれいに仕上がりますのでお勧めです。
注意点としては、スプレーを使用する際に2液を混合すると硬化が始まりますので、その日のうちに使い切らないといけないという点です。
ソーラーパネルの塗装だけでは塗料が余ってしまうと思いますので、ついでに何かクリアー塗装したいものがあれば一緒に塗装してしまうのがお勧めです。
作業手順
白濁したパネルをサンドペーパーできれいにする

サンドペーパーの#2000を使って、白濁した部分を削っていきます。
耐水ペーパーなので、水で濡らしてから削りましょう。
荒いペーパーを使うと深い傷ができてしまうので、#1200を使って力を入れすぎず研磨を行い、最後は#2000で仕上げるのがお勧めです。

サンドペーパーで処理し、白濁が消えた状態です。
縁にまだ白い部分が残っていますが、ここは発電には影響ないのでこのままでも大丈夫です。
気になる方は端のほうもきちっとサンドペーパーをかけておきましょう。
コンパウンドで磨き上げる
続いて、コンパウンドで磨き上げます。
キッチンペーパーまたは適当な布にコンパウンドを適量取り、磨き上げます。
細目→中細と使い分けて施工するときれいに仕上がります。
ソーラーパネルなので、極細は使わなくても良いと思います。

磨き上げると、こんな感じでピカピカになります。
このままでも良い気がしますが、放置するとまたすぐに白く濁ってしまうので、塗料で保護します。
作業を終えたら、削りかすを水で流して綺麗に掃除をして乾燥させます。
ソーラーパネルを塗装する
最後に、ソーラーパネルをクリアースプレーで塗装して、白濁しないように保護します。
ソーラーパネルサイズに切り抜いた厚紙を載せて、余計な部分が塗装されないようにします。
マスキングテープは使用せず、A4の紙を切り抜いたものでカバーするだけで大丈夫です。

使用するスプレーは、クリアーであれば何でも良いと思いますが、屋外で風雨にさらされますので、耐久性が高い2液ウレタンがお勧めです。
試しに安価なスプレーを使ってみたところ、半年も経たずに塗装が割れたり、剥げたりして施工し直すことになってしまいました。

仕上がると、こんな感じになります。いい感じにきれいになりました。
ソーラーパネルの白濁を除去した結果
購入当時は晴れの日だと夜1時頃まで明るかったのですが、パネルが白濁してからは10時過ぎにはバッテリー切れになり、消灯するようになってしまっていました。
パネルを掃除したところ、購入時と同じ1時過ぎまで明るさを保ってくれるようになり、大満足です。
簡単に修理できますので、ガーデンライトがすぐ消えてしまう、という方はソーラーパネルの白濁を直してみてはいかがでしょうか。
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