ガラス製ゲーミングマウスパッド 3種類を比較してみる（SkyPAD3.0/SIROOLAC/アローン）

至高のマウスパッドを探すべく、以下の3製品を購入してみました。
それぞれの製品のメリット・デメリットについて説明していきたいと思います。

SkyPAD 3.0
SIROOLAC グラスゲーミングマウスパッド
アローン ALGA-GMMPDIBK
マウスの滑りテスト
マウスパッド厚み比較
結論

SkyPAD 3.0

有名な製品なので特に説明も不要かと思います。
購入したのは350mm×300mmのものになります。
ガラス側面もつや消し処理されていて、高品位な仕上がりです。
価格も高いですが、他の2製品より作りは良いですね。

SkyPAD 3.0 ゲーミングガラスマウスパッド｜eスポーツマウスパッドラージサイズ｜精度とスピードを向上させた特殊ガラス面（黒・ロゴバージョン 300×350mm）

SkyPAD

SIROOLAC グラスゲーミングマウスパッド

SkyPAD 3.0よりちょっと安価な、ゲーミングマウスパッド。
サイズも少しだけ大きく、360mm×320mmと、幅10mm、縦20mm大きくなっています。
ガラス側面は半光沢な感じで処理されており、悪くもなく、といった感じ。

マウスのソールが付属しますが、これ、材質何なのでしょう…まったく滑りません。
使えないゴミですので、PTFEのものを購入しましょう。

SIROOLAC グラスゲーミングマウスパッド 320mm×360mm FPSゲーム特殊強化ガラス耐久性に優れ厚さ3mm 正確かつ迅速に対戦相手を狙い撃つことができます(320mm×360mm, ブラック)

SIROOLAC

アローン ALGA-GMMPDIBK

気になったので購入してみました。
ガラスの質自体は良いのですが、とにかくひどい点が多いです。

致命的なのが、マウスパッドの厚み。
Amazonの説明では3mmとなっていますが、実際は7.3mmもあります。
ガラスは確かに3mmちょっと（実測3.26mm）なのですが、裏にスポンジが貼り付けられており、さらに2mmも厚さがある滑り止めを貼り付けるので、トータルで7.3mmにもなってしまいます。
他製品が滑り止めを貼っても3.5mm程度ですから、倍以上あり、結構気になる厚みです。

次に、ガラス側面の処理が適当です。
透明のガラスの裏面を黒に塗装しているのですが、その上からグレーで全体を塗装しています。
このグレーの塗料が側面に回り込んでしまっていて、ムラがあるグラデーションになってしまっています。
机の上に置くと結構目立ちますので、これは頂けません…。

さらに、裏に貼られたスポンジから粘着テープが微妙にはみ出しているところもあったりと、品質に至っては圧倒的に劣ります。

あまりにも分厚くて使いづらいので、裏面のスポンジを剥がすことにしました。
ヒートガンで全体を熱しながら剥がしていきますが、あまりにも粘着力が強く、マウスパッド側に基材が残ってしまいました。
しょうがないので超強力シールはがしを全面に塗布、プラスチックのスクレーパーで削り取りました。
金属のスクレーパーだと、裏面の黒い塗装を削ってしまい、表から見ると透明に透き通ってしまうのでNGです。

裏面のスポンジを剥がし、SIROOLAC グラスゲーミングマウスパッドに付いてきた滑り止めの余りを貼り付けたところ、厚さは3.5mm程度まで薄くなりました。
ただ、この労力を考えるなら、最初からSIROOLAC グラスゲーミングマウスパッドを買った方が良いですね…

アローン(Allone) 【Amazon.co.jp限定】ゲーミングガラスマウスパッドブラック 30×0.3×30cm 強化ガラス滑らかな操作性 e-sports シリコン製滑り止めパッド付光学式ゲーミングマウス対応水分や汚れに強い ALGA-GMMPDIBK

アローン(Allone)

マウスの滑りテスト

どれくらい滑るか、比較してみました。
比較する方法は、マウスパッドの上にマウスを置き、トラスコのデジタル水平傾斜計デジキュービック TDC-360を使って、マウスパッドを何度にしたときにマウスが滑り出すかを計測しました。
マウスが途中で止まってしまう場合は、マウスパッドの端まで滑る角度で再計測しています。

トラスコ中山(TRUSCO) デジタル水平傾斜計デジキュービック TDC-360

トラスコ中山(TRUSCO)

マウスのソールは2種類用意しました。
使ってそこそこ消耗したESPTIGER Arc1と、GRAHIT PTFEとなります。

ESPTIGER マウスソール Arc1 汎用版 40粒入り [HID-Labs Special Edition]

ESPTIGER

GRAPHT PTFE マウスソールブラック Razer Basilisk V3 Pro 対応ゲーミングマウス用レイザー厚さ 0.8mm なめらかな滑走性高純度 PTFE(フッ素樹脂) 素材ラウンドエッジ加工静音 2セット入り

GRAPHT (グラフト)

計測にあたっては、手の脂や汚れなどが影響しないよう、マウスパッドの表面を洗浄し、液晶用ウェットティッシュで表面を拭き上げています。

エレコムウェットティッシュ液晶用クリーナー 150枚入り液晶画面にやさしいノンアルコールタイプ日本製 WC-DP150N4

エレコム(ELECOM)

計測はこんな感じで行っています。

結果ですが、一番滑りやすいのはSIROOLACでした。
2つのマウスソールで、8度台とかなり低い角度でマウスが滑っていました。
次点のSkyPAD 3.0ですが、Arc1使用時にあまり滑らなかった印象がありますが、GRAPHT PTFEとの相性は良く、よく滑る感じです。

いまいちだったのはアローンで、10度近い角度にならないとマウスが動かず、期待していたのですが微妙な結果に終わってしまいました…。

マウスパッド厚み比較

マウスパッド＋滑り止めを含んだ、全体の厚さを計測しました。

SkyPAD 3.0
3.71mmとそこそこ優秀な感じです。

SIROOLAC グラスゲーミングマウスパッド
一番薄い3.50mmでした。

アローン ALGA-GMMPDIBK
裏面にスポンジが貼られており、さらに2mm厚の滑り止めがありますので、なんと7.31mm…

結論

品質も考えるとやはりSkyPAD 3.0はお勧めです。
SIROOLAC グラスゲーミングマウスパッドも悪くありませんので、SkyPad 3.0より少し大きめな点がメリットなのと、価格が安価であればお勧め。
アローンは…分厚いのがお好きな方はどうぞ、という感じ。

でも、至高のマウスパッドはRazer Atlasなんですよね…。
Arkで触ってみたら、これだけスムーズさが抜きん出てました。価格も高いですが。
ただ、サイズが大きすぎるので買えないんですよ…。幅360mmが限界なのですが、450mm×400mmなので、縦に置いたとしてもデカすぎるのです。
Razerさん、Atlas Mini出してくれませんか…（切実