今まで、Ryzen 5800XのPCを仕事用に使っていましたが、Windows10からWindows11にアップグレードした環境だったのが悪さをしていたのか、時々プチフリーズのような症状を発生していました。
かといって、クリティカルに悪い影響があるわけでもなかったので、今まで使っていましたが、先日ユーザー情報がすべてふっとび、Windowsは起動するもののログインもできずな状態に。
バックアップから復旧させてもどうも完全には戻らなかったので、環境を新たに作り直すことにしました。
仕事用のPCとは別に、Ryzen Threadripper初代を使ったゲームPCがあるのですが、Windows11に対応できないことと、コア数は多いThreadripperですがコア数を全く生かし切れていないこと、あとはケース(LEVEL10)の容積にくらべてThreadripperの発熱量が多いこともあり、そこまでのCPUパワーは不要なのでもうちょっとスリムな環境にしたいなぁ、とは思っていました。
で、思いついたのが、どうせ仕事PCの環境を構築し直すのであれば、マザーボードとCPUを買って仕事PCを新規に作って、余った5800Xを使ってゲームPCを組む、ということ。
これであれば、両方の問題を一気に解決できそうです。(出費はかさみますが…)
CPUはCore i7-12700KFを選定
最近、ずっとAMDばかりだったということもあり、久々にintelプラットフォームに戻ることにしました。ゲーム用PCはRyzen 5800Xですので、AMDではないCPUを使いたかった感じです。
ディスクリートGPUを使う前提なので、F型番のCPUで問題はありません。ちょっと安いですし。
オーバークロックはしないけれど、どうせ買うなら将来的に遊べそうなK型番を…ということで、必然的にKF型番のCPUを探すことに。
Core i5だと、もうちょっとコア数ほしくなりそうだなぁ…ということで、CPUについてはほぼ迷いなしでCore i7-12700KFに決まりました。
しかし、intelのプラットフォームでPC組むのって、Core i7-6700以来ですから、だいぶ久々な気がします。
マザーボードはASUSのTUF GAMING Z690-PLUS D4
マザーボードですが、ASRockを好んで使っていますので、いつもならZ690 SteelLegendを買うところですが、今回はCPUも久々にintel製品を選んだので、マザーボードも久々にASUSのTUF GAMING Z690-PLUS D4をチョイスしました。
選んだ理由は単純で、
- ずっとASRockばっかりだったので、久々に違うメーカーのマザーを使ってみたい
- 売値が33,000円以上(ツクモでの割引の関係上)
という2点になります。
OCする訳でもないのでROGシリーズは不要ですし、かといってCPUがオーバークロック可能なK型番なのでH670、B660というのももったいない…ということで、こちらもLGA1155以来となる、Asus製マザーボードを選んでみました。
Z690搭載のマザーボードとしては、ミドルクラスの製品かと思います。ゲーミング向けのTUFシリーズですが、派手なギミックがある訳でもなく、15フェーズものDrMOS、4つのM.2スロットなど、質実剛健といった印象を受ける作りです。
メモリは手持ちのDDR4-2666 64GBを流用するために、DDR4モデルとなります。
Wi-Fiは使用しませんので、Wi-Fiレスの安価なモデルを選びました。
その他のパーツとか
SSDは、WesternDigitalのWD Black SN850 1TBと、テンポラリ用に余っていたSATAの300GBのものを使っています。
バックアップデータなどの大容量ストレージとして、WesternDigitalの6TBのHDD、WD600EZAZを取り付けました。
ケースはCorsairのGraphite 600T、電源は中古で3000円で購入したケースに付いていたCorsair AX1200i、ビデオカードはEVGA GTX1080 FTW HYBRID GAMINGとなります。
組み立てて、使ってみた印象
以前のRyzen 5800XはWindows10からアップグレードしたWindows11環境で、Core i7-12700KFはクリーンインストールしたWindows11ということで、そもそも比較するベースが違うので公正な比較ではないのですが、新しく構築したPCはとても快適で、極めてサクサク動きます。
Adobeのクリエイティブ系アプリもサクサク
ビデオカードはそれなりにゲームも動くGTX1080なので、WoWsやベンチマークを入れて見ましたが、サクサク動きますのでゲーミング用としても使えそうです。(仕事用のPCなので、ゲームは遊びませんが…)
PhotoshopやIllustratorなどのクリエイティブアプリケーションを使うことも多いのですが、これらも起動も速いですし、ストレスなく使えます。
大型のヒートシンクでNVMe SSDも効果的に冷却
発熱が激しいSN850ですが、マザーボード側の大きめのヒートシンクによる冷却効果もあり、アイドル状態であれば45℃程度、負荷をかけても60℃弱と、サーマルスロットリングが発動する温度からはかなり低い温度に収まっています。
CPUの発熱にも問題なし
CPUクーラーはSCYTHEのFUMA2 Rev.Bに、KAZE FLEX 120 PWMを2台取り付けて使用していますが、ケースのエアフローの良さもあってか、Cinebench実行時でも78℃程度と、思ったよりも温度は上がりませんでした。
これであればMTPでの稼働も大丈夫そうな気がします。
intel VMDを使ってみる
ストレージを高速化するintel VMDですが、有効にするとWindowsインストール時にも追加のドライバを読み込まないとSSDを認識しないため、マザーボードのBIOSでは、標準でdisabledになっています。
Windows11インストール後に、VMDを有効にしてみました。
有効にする方法は簡単で、
- デバイスマネージャーを開き、不明なデバイスにVMDドライバをインストールする
- BIOSでVMD(RST)を有効にする
上記の手順のみです。
TUF GAMING D4は、VMDがDisabledの状態であっても、デバイスマネージャーで不明なデバイスとしてVMDコントローラーが認識されていました。
ですので、この状態でドライバをインストールし、再起動の際にBIOSの設定を変更してVMDを有効にしたところ、問題なくVMDで動作しています。
昔、Windows95かなにかで、IDEからAHCIに設定を変更する場合、ドライバの適用以外にレジストリの書き換えも必要だったのですが、VMDはレジストリの書き換えは不要でした。
新PCの感想
CPUの発熱について気になってはいましたが、思ったよりも普通というか、空冷クーラーでも問題なく使えているので、一安心といったところです。
240mmラジエーター採用の水冷クーラーを手に入れたので、今後換装してみたいと考えています。
処理能力も問題なく、今のところ快適に使えています。
当たり前ですが、新しいPCってよいですね。
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