カードリーダーMR-ICD102を使って、e-taxサイトにマイナンバーカードでログインする方法

PC周辺機器

そろそろ年末に近い、ということで年末調整やら来年の確定申告に向けた準備を始める時期かと思います。
確定申告などで利用するe-taxサイトですが、マイナンバーカードがあればオンラインで確定申告が可能です。
PCでマイナンバーカードを利用したログインを行うには、
1,PCにカードリーダーを接続して、マイナンバーカードを直接読み込む
2,スマホのマイナポータルを利用してログインする
の2通りの方法があります。

このうち、2のスマホを使った方が簡単なように思えますが、さすが行政が作るソフトだけあってユーザビリティは最悪で、手順としてはPC画面に表示されたQRコードをスマホのマイナポータルアプリで読み込んで認証するだけなのですが、マイナポータルアプリでログインしているとQR読み取りボタンが表示されない、ログアウトした状態で表示されるQR読み取りボタンもどこにあるか極めてわかりづらいなど、スマホを折りたくなってくる出来のアプリとなっております…

というわけで、個人的には1のカードリーダーの利用をお勧めします。
カードリーダーも安いものは1000円前後で買えますし。

今回購入したのは、ELECOMのMR-ICD102BKというカードリーダーです。

USBメモリ並みにコンパクトなMR-ICD102BKカードリーダー

カードリーダーはかさばる物が多いのですが、折りたたみ式のコンパクトなものを見つけましたので、購入してみました。
頻繁に使う物ではないので、しまっておくのに邪魔にならないのが良いところです。

パッケージの中身は、カードリーダー本体とUSB延長ケーブルのみのシンプルな構成です。
カードリーダー自体にUSB端子が付いているので、場合によってはPCに取り付けできない場合があります。
そのような場合にUSB延長ケーブルは便利です。

USBメモリとサイズを比較してみました。
ほぼUSBメモリと同じくらいのサイズで、極めてコンパクトです。
このサイズであれば、持ち歩いての利用も可能そうですね。

使用方法ですが、カードリーダーに折りたたまれている本体を90度回転させます。
本体のガイドにあわせてカードをセットすると、カードリーダーのICチップリーダー部分が、ちょうどカードのICチップ端子に位置するようになり、カードを読み取ることが可能です。
よく考えられていますね。

カードリーダーの準備が出来ると青色LEDが点灯し、動作中はLEDが点滅します。

なお、ドライバは特に必要無く、USB端子に接続すれば自動的にドライバがインストールされ、利用できるようになりました。
デバイスマネージャーでは、スマートカード読み取り装置のMicrosoft Usbccid Smartcard Reader (WUDF)として認識されています。

e-taxサイトにログインするための前準備

カードリーダーの準備が出来たら、利用するためにいくつかの手順が必要です。
事前準備をしておかないと、e-taxサイトでマイナンバーカードを使ってログインしようとすると「マイナンバーカードを認識できませんでした。ご利用のパソコンでマイナンバーカードの利用に必要な設定を確認の上、再度操作を行ってください。」というエラーメッセージが表示されてしまいます。

1,JPKI利用者ソフトのインストール

JPKI利用者ソフトをダウンロードしてインストールします。
ソフトは以下からダウンロードできます。
https://www.jpki.go.jp/download/

インストールすると、Windowsのメニューに公的個人認証サービスというのが登録されます。

JPKI利用者ソフトが2つありますが、これは初回インストールが失敗したためと思われます…。

JPKI利用者ソフトのインストールが終わったら、JPKI利用者ソフトを起動し、カードリーダーが動作するかテストします。
カードリーダーにマイナンバーカードをセットし、USB端子に接続します。
続いて、JPKI利用者ソフトを起動します。

自分の証明書をクリックし、署名用電子証明書を選択します。
公的個人認証 署名用パスワードを聞かれますので、パスワードを入力します。
このパスワードですが、マイナンバーカードを受領する際に設定したものになります。
5回連続で間違えるとロックされますので注意してください。

パスワードを入力すると、登録されている情報が表示されますので、正しくカードリーダーが動作しているのが確認できました。

2,ブラウザにe-tax APプラグインをインストールする

chromeの場合、e-tax APプラグインをインストールする必要があります。
下記のURLからプラグインをインストールしてください。

e-Tax AP
ICカードリーダライタが接続されたパソコンからマイナンバーカードを利用したe-Taxへのログインや、電子証明書の発行機関が提供するICカードを利用した申告・申請等データへの署名、申請データ作成時のCSVファイル等を読込む機能等を提供するアプ...

プラグインを入れた後は、必ずブラウザを再起動してください。
新しいタブなら大丈夫だと思いますが、カードリーダーを認識しなかったことがあったので、一度ブラウザを再起動した方が確実かと思います。

3,e-taxサイトでマイナンバーカードでログインする

e-taxのサイトでログインする際に、マイナンバーカードでログインを選択します。
続いて、ICカードリーダライタで読み取りを選択します。

公的個人認証 利用者証明書用パスワードを入力します。
これは先ほどJPKI利用者ソフトの動作確認で入力したものとは別で、マイナンバーカードを受領する際に設定した4桁の数字のパスワードになります。

パスワードが正しく認証されると、e-taxサイトにログインすることが出来ます。

それにしても、公的サービスのサイトって、なんであんなに使い勝手悪いんでしょうか。
ICカードリーダーの設定方法、トラブルシューティングも極めてわかりづらく、行政サイトのダメさが際立ってます。

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