質実剛健。光らない280mmラジエーター採用一体型水冷クーラー、TOUGHLIQUID Ultra 280 All-In-One Liquid Cooler

4.0
PCパーツ

一体型水冷クーラーの寿命について

仕事用PCを3年ぶりに入れ替えたのですが、PC入れ替えに伴い一体型水冷クーラーも買い換えてみました。どうしても冷却水の蒸発は避けられないので、一体型水冷クーラーは一般的には3~5年くらいの寿命と言われています。
いろいろなメーカーがラインナップしていますが、以前購入したThermaltakeのTOUGHFAN 14(TT-1425)が思いのほか好印象だったので、同社製のTOUGHLIQUID Ultra 280 All-In-One Liquid Coolerを購入しました。

TOUGHFAN 14については下記のレビューをご参照ください。

無駄に光らないのが格好いい

今回チョイスしたマザーボードはAsusのProArt Z890-CREATOR WIFIですが、このマザーはゲーミング向けではなくクリエイター向けを謳っていることもあり、光るようなギミックが一切ありません。
デザインも黒を基調にまとめられていることもあって、今回はあえて光らないCPUクーラーを選択してみました。

ポンプが一体化となったヘッドユニットには、今時の水冷クーラーらしく2.1インチ回転式LCDディスプレイが備わっています。
唯一光るのはここくらいで、あとはブラックに統一されている外見なのでProArt Z890-CREATOR WIFIと組み合わせるにはぴったりです。

280mmラジエーター搭載で高い冷却能力

組み込むケースはCorsair Crystal Series 680X RGBですが、天板には最大280mmラジエーターが装着可能です。

240mmラジエーターと比べるとラジエーターが大きい分冷却能力に優れていますので、今回は280mmラジエーター搭載のクーラーを選びました。
実際に風が当たるのは直径14cmのファンの部分だけですが、12cmファンと比べると14cmファンは1.4倍弱くらい面積が広いので、その分冷却能力も高くなっています。

パーツリストが別製品のもので一瞬悩む

付属するインストール方法が記載された説明書には、パーツリストとしてライティングコントローラーが描かれていますが、中身を見てもそんなものはありません。
ほかに書かれているパーツは揃ってるし、商品名も一致しているので、もしやパーツ不足か?!と思ってサイトを確認したところ、ライティングコントローラーは付属しないのが正しいようでした。
紛らわしい…。

簡単なインストール方法

写真を撮るのを忘れてしまいましたが、
1,樹脂製のバックプレートを取り付け
2,固定用のネジを取り付け
3,水冷ヘッドユニットを乗せ、ネジで固定
とこれだけです。
最近の水冷クーラーは取り付けがすごい簡単になりました。

1のバックプレートですが、両面テープで固定するようになっていますが、熱と劣化でテープがベタベタになることがあるので、私は剥離紙を剥がさず使っています。

LCDユニットはUSBケーブルでマザーボードに接続するのですが、USB2.0のピンヘッダーを使用します。
今時のマザーはUSB2.0用のピンヘッダーは1つしか無い場合が多く、あいにくCorsair LinkのコントロールユニットもUSB2.0用のピンヘッダーを使うため競合してしまいました。
USB2.0のピンヘッダー用のUSBハブを利用することで対応しましたが、すでにUSB2.0のピンヘッダーを使っている場合には注意が必要です。

Core Ultra 7 265Kを最大70度に抑え込む冷却能力

冷却ファンの回転数制御はマザーボードの標準設定、ポンプ回転数もstandard設定でかなり低く抑えられた状態で使用していますが、cinebench2024で全コアに100%負荷をかけた状態でも最高70度に抑え込むことが可能でした。
ポンプおよびファンの回転数はまだ余裕がある状態でしたので、両方ともMAXにすればもっと低い温度に下げられそうですが、ノイズと性能のバランスが重要なので、ピークが70度であれば現在の設定で問題ないと考えています。

ポンプの音は少し大きめ

今まで使用していたCorsair H100i Elite Capellixと比べると、ポンプの音は大きめです。
最大回転数だとそこそこケースの外まで漏れ出てくる感じです。
ただ、以前のPCよりも圧倒的に静かになりましたので、その分うるさく感じている可能性はありそうです。

ポンプは3ピン接続ですが、マザーボード側で電圧調整で制御できますので、負荷に応じて回転数を変える設定にしています。
回転数を落とせばかなり静かになります。

ちょっとダサいLCD表示画面

ヘッドユニットに搭載されたLCDの表示をコントロールするためには、TT RGB PLUSというアプリケーションをインストールする必要があります。

TT RGB PLUSアプリを起動しない場合は、クーラー自体の温度が表示されます。
こちらはいい感じのデザインなのですが…

TT RGB PLUSをインストールして表示される画面はこんな感じで、微妙にダサいです。

TT RGB PLUSのアプリでデザインを変更できるのですが、いまいち使い方がわからないのと、設定変更できる箇所も少なそうなので、もう、これでいいや…という感じ。
なお、任意の画像も表示できますので、気になる方はそちらの方がいいかもしれません。

LCD付き一体型水冷クーラーとしては購入しやすい価格でおすすめ

LCD搭載、280mmラジエーター採用の一体型水冷クーラーとしては3万円を切る価格帯ですので、比較的手が出しやすい価格かと思います。
ゲーミングPCには物足りないかもしれませんが、TOUGHFANを搭載したしっかりした作りですので、個人的には好みです。
フレームが光るファンの中には、ファンブレードの縁に光るためのパーツが埋め込まれており、そのぶんファンの口径が小さくなっているものもあります。
そのようなファンは口径が小さい分風量が落ちてしまうので要注意です。
その点、TOUGHFANは風量・風圧ともに優れたファンですので一体型水冷クーラーの冷却用にも最適かと思います。

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