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小さいのがちょうど良い。Amazon Echo Spot レビュー

デジタルガジェット

長らく仕事部屋で使っていたEcho Show 5(第2世代)の調子が、ここ最近どうにも悪くなってきました。「アレクサ、○○して」と話しかけても無反応だったり、気がつくとネットワークから切断されていることも。
再起動なり初期化なりをすれば元通り動くのですが、しばらく経つとまた同じ症状が出るので買い替えることにしました。

買い換えにあたり、Echoの使い方をあらためて考えてみると、Show 5の画面でやっていたことはほぼ何もなく、ビデオ通話も写真の表示も使っていませんでした。ということで、大きなモニターは不要と判断し、今回は画面の小さいEcho Spot(2024年発売)を選んでみました。

Echo Show 5(第2世代)の不安定挙動について

症状としては、大きく2つです。

ひとつは、「アレクサ」と呼びかけても画面のインジケーターすら光らず、完全に無視される状態に。本体のマイクミュートを切ってしまったのかと何度も確認しましたが、そういうことではありませんでした。また、時々指示内容とまったく違うことをやったりしてました。

もうひとつはネットワークまわりの不具合。Wi-Fiから切断されたまま復帰せず、天気もニュースも表示されない状態になります。ルーター側の問題かとも思ったのですが、他のWi-Fi機器は普通に繋がっていますので、Show 5側の問題と思われます。

厄介なのは、電源を入れ直すなり初期化するなりすれば、しばらくの間はちゃんと動くようになってしまう点。直っては再発、を繰り返すので、内部パーツの劣化または温度による不具合?のようにも思われますが、原因を特定するのも面倒。
正常動作しているときも、画面をタップしてから反応するまでのラグ、ホーム画面のスクロールのカクつきなど、後半はとにかくモッサリしていて、少々イラッとする場面もありました。

ということで、セールを利用して買い直すことにしました。

大きな画面はそもそも必要か?

買い替えるにあたって、Show 5の後継であるEcho Show 5(第3世代)も考えましたが、5.5インチの画面の用途を考えると、時計、天気、たまに再生中の曲名を表示するくらいで、見ることもほぼありません。カメラを使ったビデオ通話は一度も使っていませんし、写真をスライドショーで流す使い方もしていませんでした。
それでいて、画面が大きい分だけ設置スペースを取ります。

であれば、時計が表示できる最小限の画面で十分だろう、ということでEcho Spotに決めました。
ちなみに、Amazonもこの製品の位置づけ自体は「スマートアラームクロック」で、スマートディスプレイとは別カテゴリーの扱いにしています。

Echo Spot(2024年発売)とEcho Show 5(第2世代)のスペック比較

項目Echo Spot(2024年発売)Echo Show 5(第2世代)
ディスプレイ2.83インチ(320×240)5.5インチ(960×480)
カメラ非搭載2メガピクセル(カバー付き)
スピーカー1.73インチ(44mm)フルレンジ×11.65インチ(42mm・4W)フルレンジ×1
プロセッサMediaTek MT8519MediaTek MT8183
Wi-Fi802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)802.11b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)
BluetoothA2DP対応A2DP対応
サイズ113×103×111mm148×73×86mm
重量405g403g
発売時期2024年7月2021年6月
価格11,480円(セール時5,980円〜)8,980円(発売時)

数字を並べてみると、発売年が新しいEcho Spotの方が格上というわけではありません。プロセッサはむしろShow 5(第2世代)のMT8183の方がコア構成としては上位ですし、スピーカー口径も44mmと42mmでほとんど変わりません。

差がはっきり出ているのは、画面の解像度とカメラの有無、つまり「何をするためのEchoなのか」という部分です。

アレクサへの反応はとても良好

使い始めてまず良いと感じたのが、呼びかけへの反応の良さ。

私はPCオーディオのELAC BS312で音楽を流していることが多いのですが、音楽が鳴っている状態で「アレクサ」と話しかけても、きちんと反応してくれます。音量を上げている状態だと聞き取れないこともあるだろうと思っていましたが、予想よりもずっと優秀です。

予想よりしっかりしたスピーカー

Echo Spotは44mmのフルレンジを1つだけ搭載しています。ステレオではないし、44mmと少々しょぼい気がするユニットですが、実際に鳴らしてみると想像よりしっかりしています。

小型のスマートスピーカーにありがちな、音量を上げたときの音割れやビリつきがありません。低域が出るわけではありませんし、当然ながら本格的に音楽を聴くための機材ではないのですが、ラジオやポッドキャストを流しておく程度なら十分に成立します。おそらく、エンクロージャがしっかりしていて、アンプやスピーカーユニット自体もそこそこまともなものを使っているためと思います。

そして重要なのは、アレクサの声が聞き取りやすいこと。天気予報にしても連携デバイスの操作にしても、レスポンスはアレクサの音声となりますので、アレクサの声が明瞭に聞こえるかどうかが使い勝手にかなり影響します。この点、声を聞きやすいSpotはかなり評価が高いです。
音楽を聴くデバイスとしてではなく、「アレクサの声が聞きやすいデバイス」として見ると、かなり良くできていると思います。

音楽を楽しみたい場合は、Bluetoothで外部スピーカーに飛ばすか、素直に別のオーディオ機器を用意するのが正解だと思います。

動作が軽く、モッサリ感がない

画面をタッチしてからの反応、設定画面の切り替え、音量調整のスライダーの追従など、第2世代のEcho Show 5で感じていた重たさがなく、いずれも引っかかる感じがありません。操作していてストレスが無いのはありがたいところ。

SoCの性能自体はSpotの方が上というわけではなさそう。それでもSpotの方が操作が軽く感じるのは、320×240という小さい解像度なのでパワーが取られないことと、画面には時計と天気と曲名くらいしか表示していないため、かなり処理が軽いのがプラスに働いているものと思います。
カメラも無く、写真のスライドショーもありませんので、そもそも本体にやらせている仕事の量が違います。

機能を削った結果として動作が軽くなっていますので、Show 5の代わりを期待して買うと特にディスプレイまわりでは物足りない部分はあります。ただ、時計とアレクサとして使うだけなら、Spotの割り切りの良さはかなりプラスに働くと思います。

置き場所に困らないコンパクトサイズ

113×103×111mmとほぼ立方体に近いサイズで置き場所に困りません。奥行き73mmで横に長いShow 5と比べると、専有する面積そのものは大きく変わらないのですが、横幅が148mmから113mmに縮んだ分見た目もかなりコンパクトです。

サイドテーブルや棚の上といった、横幅の限られる場所に置いても収まりが良いのはメリットです。デザインも、正面から見ると半円形の置き時計そのもので、ガジェットっぽさがなく家具などのインテリアと違和感も少ないと思います。

スピーカーの上に設置してみましたが、小さく違和感がありません。
接続すれば自動的にアップデートが始まり、使用出来るようになります。

注意する点

良いところばかりではなく、注意点もあります。

まず、カメラがありません。ビデオ通話は使えませんし、スマートドアベルやネットワークカメラの映像を画面に呼び出すこともできません。玄関カメラの映像を確認する用途で使っていた方にはSpotは代替モデルからは外した方が良いと思います。
逆に、寝室などのプライベート空間にカメラを置きたくないという考え方であれば、カメラが無いことはメリットになります。

次に、画面が小さく表示できる情報が限られます。時計・日付・天気・再生中の曲といった要素を表示するには十分ですが、例えばキッチンに置いてレシピを表示しながら料理をする、といった使い方には向きません。画面の情報量を求めるなら素直にShow 5以上を選んだ方が幸せだと思います。

最後に価格。カメラ無し、モニターも小さいにもかかわらず定価は11,480円で、この内容としては少し割高感があります。ただ、Echoシリーズはセール時の値引きが大きく、5,980円前後まで下がることも珍しくありません。急ぎでなければ、セールを待ってから買うのが賢明でしょう。

まとめ

Echo Show 5からEcho Spotへの買い替えは、Echo Show 5の不満がすべて解消され、結果としてかなり満足度が高かったです。
「アレクサ」と声をかければすぐに反応し、動作も軽く、アレクサの声も聞き取りやすい。時計としてスピーカーの上に置いておいても違和感がなく、セール時に買えば価格も安い。「アレクサを手軽に使いたい」という目的に対しては、過不足のない製品だと思います。

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