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4月の実績から読み解くソーラーカーポート&蓄電池導入のメリット

その他

2026年2月にトモシエのType Wソーラーカーポートと、カナディアンソーラーEP CUBE 13.3KWhを導入したのですが、導入直後の冬場は太陽光発電にとって厳しい季節ということもあり、「思ったよりも発電するな」程度の感想にとどまっていました。
それから2ヶ月、いよいよ本格的な春シーズンで日照時間も増える2026年4月のデータが出揃いましたので、実績がどうだったか振り返ってみたいと思います。
結論から言うと、想像以上の働きでした。

導入時のレビューはこちらをご参照ください。

ソーラーカーポートと蓄電池を導入して分かったメリット
我が家のある街は夏には40℃を超える日もあり、万一停電になってしまうと、犬たちが熱中症になってしまうリスクがあります。また、最近は異常気象(既に異常が通常になっている気がしますが…)による災害も増えてきていると思うこともあり、ソーラーカーポ…

2026年4月の群馬県の天候を振り返る

数字の評価は、設置場所の天候と切り離して語れません。
我が家のある群馬県は、関東平野のど真ん中。夏は40℃を超えることも珍しくない代わりに、冬は晴天が多く、年間日照時間も長めの地域です。

そして注目の2026年4月、気象庁発表によると全国的に「4月としては観測史上3位の高温」となった月でした。東京は過去3番目に暖かい4月を記録、静岡市では4月11日に最高気温30.3℃と、本州で今年初の真夏日に。
4月としてはかなり異例の暖かさで、「もう半袖でいいかな」というレベルでした。

ソーラー的な観点でいうとさらに注目したいのは降水量と日照時間となります。
気象庁によると、2026年4月は西日本中心に多雨・寡照、東日本(関東甲信を含む)は降水量・日照時間ともほぼ平年並みでした。要するに、「東日本は普通の4月、西日本だけ雨ばっかりだった」ということです。

つまり、群馬県にとっての2026年4月は「ごく標準的な春」だった訳で、決して特別に晴天続きだったわけではない、平年並みの月だったわけです。
このことは後でけっこう重要になってきます。

EP CUBEの月間グラフを確認する

EP CUBEのアプリで取得した、2026年4月の月間グラフがこちらです。
見ているだけでテンションが上がる、なかなか見応えのあるグラフが取得できました。

緑が発電、オレンジが売電、青が買電、赤が負荷

それぞれの線が何を表しているのかをまずおさらいしたいと思います。

  • 緑(太陽光発電):パネルが1日にどれくらい発電したか
  • オレンジ(売電):自家消費・蓄電しきれずに電力会社へ流した電力
  • 赤(負荷):その日に家庭で消費した電力
  • 青(買電):電力会社から買った電力

縦軸の最大は約49.93kWh。一目見てわかるのが、緑(発電)の山が何度も40kWhを超えていることと、青(買電)は12日を過ぎるとほぼ平地ということ。
我が家の4月の電気はほぼ自家発電でまかなえている、ということが視覚的にもよくわかります。

前半(1〜10日):天気が変わりやすい春らしい変動期

グラフを左から見ていくと、4月の前半は発電量にそこそこのバラつきがあります。

1〜3日はそこそこ発電、4〜5日でガクッと落ち込み、6〜7日で晴天で一気に40kWh超、8〜10日は晴れ・曇り・晴れの繰り返し…といった感じです。天気の周期が短いのが春の特徴ですので、発電グラフもジェットコースター的に変動しているのがわかります。

ここで注目してほしいのが、発電量が落ち込んだ4日や5日でも、青(買電)の山がそれほど大きくないこと。
これは、前日までに蓄電池に貯めた電力で日中をカバーしているためです。13.3KWhという大容量の蓄電池を導入しましたので、前日が晴れていれば、曇り1日くらいであればある程度は蓄電池で賄えるということです。

導入後しばらく経って改めて思いましたが、蓄電池の真価は「発電できない時間帯に発電した電気を使える」ことにあります。
8KWのパネルともなると、日中に発電した電気をその場で使い切るのは無理で、家庭の電気消費はだいたい朝・夕・夜が多い一方、太陽光発電は日中がピークとなります。
このタイムラグを埋められるのが蓄電池なのです。

後半(11〜30日):晴天続きで両面パネルが本気を出す

そしてここからが本領発揮となります。
4月11日以降、緑の発電グラフが一気に持ち上がり、ほぼ毎日40kWh前後の高い水準で安定します。

11〜14日は晴天続きで毎日40kWh前後、15日は低気圧通過で一時的にダウン、16〜22日は再び晴天続きで30〜45kWh、23〜24日は軽くダウン、25〜28日は4月のクライマックスでピーク45kWh超を連発…という推移が確認できます。

この期間、特に注目したいのがオレンジ(売電)の山が大きく立ち上がっていることです。
これが何を意味するかというと、「家での消費」と「13.3kWh蓄電池への充電」を全部足してもまだ余って、電力会社に流すしかなくなったということです。
つまり、蓄電池が日中早い時間に満充電に到達 → 残りは強制的に売電、というパターンです。

8kW+13.3KWh、満充電からのオーバーフロー

我が家のソーラーカーポートは出力8kWとなります。4月の群馬の晴天時の日射量を考えると、晴れた日には40〜50kWhの発電が可能です。(今のところの最高記録は53kWh)
一方、家庭の日中消費は8kWh前後(負荷16kWhの半分が日中)で、蓄電池容量は13.3kWhとなります。
つまり「家で日中使う分(約8kWh) + 蓄電池に充電する分(約13kWh) = 約21kWh」が、家側で吸収できる上限となり、
それ以上の発電量はすべて余剰となるため売電にまわります。

晴天日に45kWh発電すると仮定した場合、45−21=24kWh前後が売電になる計算です。
グラフのオレンジの山がだいたい25kWh前後なのは、まさにこの計算と一致しています。

数字で見る、4月の発電実績

EP CUBEアプリの4月集計値を確認したところ、以下の結果となっていました。

項目月間合計
太陽光発電941.73 kWh
家庭消費(負荷)503.70 kWh
売電424.98 kWh
買電82.87 kWh

設備容量1kWあたりの稼働率は?

8kWパネルに対して月941.73kWh発電というのは、設備容量1kWあたり月117.7kWh、日換算で約3.92kWh/kW・日の稼働率になります。
NEDOやJEPSが公表している関東平野部の4月想定値(おおむね3.5〜4.0kWh/kW・日)の上限近くまで来ています。

これは、両面パネルの効果がしっかり効いている可能性が高いと思われます。
前回記事で書いたように、両面パネルは「裏面でも反射光をキャッチできる」のがメリットで、片面パネルに比べて約5〜20%の上振れが期待できます。
我が家のカーポート下はコンクリート床なので、白っぽい地面からの反射光をパネル裏面がしっかり拾っているようです。
また、カーポート下に停まっている車も2台とも白塗装なので、これも微妙に反射光に貢献している可能性もありそうです。

ちなみにピーク日には1日52.41kWhを記録しており、こちらは設備容量1kWあたり6.55kWh、夏のピーク日を超える数字を叩き出しています。
気温が低いほどパネル効率が上がるという特性も相まって、晴天日の4月は太陽光発電にとってかなり効率的に仕事ができた月だったようです。

自給率は約83.5%

家庭で使った電気のうち、買電に頼らなかった割合(自給率)は (503.70 − 82.87) ÷ 503.70 で約83.5%となりました。
冬場の30〜60%自給率と比べると、ほぼ別世界の数字です。
日中は太陽光、夜は蓄電池からの放電で過ごせる日が増え、買電をほぼ意識せずに生活できる感覚です。

ちなみに「発電量のうち、自家消費にまわった割合」で見ると 516.75 ÷ 941.73 で約54.9%。
発電量の半分以上を家庭で使い切れているという見方もでき、ソーラーカーポートと蓄電池の組み合わせが上手く機能していることがわかります。

売電収入は概算で約1万円

売電量424.98kWhは、2025年10月からスタートした「初期投資支援スキーム」の住宅用FIT単価24円/kWh(最初の4年間適用)で換算すると、売電収入は概算で約1万円となります。
4月単月で売電収入が1万円超えというのは、家庭用太陽光発電としてはなかなかの数字です。
FITの高単価期間は最初の4年間のみで、5年目以降は8.3円/kWhと大幅に下がりますので、この4年間でどれだけ売電できるかが投資回収のカギを握ります。
そう考えると、春〜秋にかけてしっかり売電してくれる、両面パネルの恩恵がここでもジワジワ効いてくる訳です。

ただ、現在はFIT申請中で、まだ売電申請がおりてないので、電気を無料で東電に提供しているだけになっております…はやく申請通れ~!

現時点での1日あたりのピーク発電量はなんと52.41kWh

EP CUBEアプリで日別の発電量を遡って見ていたら、5月5日に、なんと1日で52.41kWh叩き出していました。
8kWのパネルで52.41kWhというのは、ものすごい効率だと思います。

関東平野の標準値と並べてみる

設備容量1kWあたりの発電量に換算して、標準値と比べてみます。

シチュエーション1kWあたりの発電量8kW換算
関東5月の平均約3.8~4.3 kWh/kW・日30.4~34.4 kWh
関東5月の晴天日(片面パネル)約4.8~5.3 kWh/kW・日38.4~42.4 kWh
関東5月の晴天日(両面パネル)約5.3~5.8 kWh/kW・日42.4~46.4 kWh
真夏(7~8月)のピーク日約5.5~6.0 kWh/kW・日44.0~48.0 kWh
5月5日の実測値6.55 kWh/kW・日52.41 kWh

5月上旬の時点で、既に夏のピーク日を超えています。
5月でこれを叩き出すというのは、家庭用太陽光発電としては相当な異常値の領域です。

52.41kWhを叩き出した要因

考えられる要因は、おおむね4つあります。

1. 両面パネルの裏面発電がフルブーストした

最大の要因はこれだと思います。両面パネルは片面パネル比で5〜20%の上振れが期待できるとされていますが、晴天日に条件が揃うと、実質的な発電容量が9.5kW相当まで底上げされます。
我が家のカーポート下はコンクリート床(ほぼ白)ですので、反射光を裏面がしっかりキャッチしている状態です。特に、日中は3台分ある駐車スペースに1台しか車を停めていないため、反射光がかなり多い状態です。

2. 気温が低く、パネル効率が最大化

太陽光パネルは気温が高すぎると効率が落ちます。パネルメーカーの公称値は気温25℃時のもので、25℃を超えると1℃あたり約0.4%ダウンするようです。このため、真夏の30℃超え環境では実質-2〜-4%ほど効率が落ちている計算になります。
逆に、5月上旬のように気温がそこまで高くない時期は、パネルが最も得意な温度帯で動作できるため、夏よりも効率が良くなります。

3. 空気が澄んでいる

4月後半~5月上旬は花粉も落ち着き始め、PM2.5も少なめです。空気が澄んでいるため、地表まで届く日射量も多くなります。
太陽光パネル目線で見ても、5月上旬、GWの空はかなり優秀な空だった、ということになります。

日射時間に換算すると約6.55時間相当

52.41kWhを8kWパネルで叩き出すには、フル稼働で6時間半以上の日射が必要になる計算です。
現実には朝・夕方は出力が低くなりますので、ピーク時はパネル定格を超える瞬間出力が出ていた可能性もあります。
両面発電と気温要因の積み重ねが、この50kWh超えの結果を出したものと思われます。

50kWh超えは素晴らしい結果

「ソーラーカーポートを導入したけど、思ったより発電しない…」という話もネット上で散見される中、夏でもなく、特殊な設備があるわけでもなく、関東平野のごく普通の住宅で1日52.41kWhが出るというのは、両面パネル+ソーラーカーポートという組み合わせが相当優秀だということだと思います。
片面パネルでは到達できない数値で、実数を見て改めて両面パネルにしておいて正解だったと感じました。
ちなみに5月上旬の数字ですので、さらに日照量が増える夏になったらどうなるのか…と、嬉しいような怖いような気分です。

8kWパネルにちょうどいい、13.3KWh蓄電池

蓄電池の容量ですが、いざ選ぶときにどれくらいの容量にすれば良いのか悩みやすいポイントだと思います。
我が家も10kWhと13.3KWhの間で迷いましたが、結論から言うと13.3KWhで完全に正解でした。

4月のデータから見えてきた、13.3KWhのちょうど良さは以下の通りです。

晴天日:昼過ぎに満充電 → 残りは売電

晴天日の発電量45kWhに対し、日中消費が約8kWhなので、残り37kWhが蓄電池へ向かいます。
蓄電池容量は13.3kWhなので、だいたい昼14時頃には満充電に到達し、それ以降の発電分は売電にまわります。
売電単価は安いですが、貯めるところがない以上は売るしかなく、それでも月間で1万円規模の売電収入になります。

曇天日:蓄電池の貯金で1日凌げる

曇りの日は発電量がガクッと落ちて10〜15kWh程度となります。
家庭消費の方が多くなるので、足りない分は前日までに貯めた蓄電池の電力で補います。
13.3KWhあれば、丸1日発電ゼロでも家庭がほぼ普通に動くので、連日雨でもない限り買電はほぼ発生しません。

夜間:蓄電池からの放電で買電ゼロ

夜は発電がゼロですが、蓄電池に余裕がある日は、就寝〜翌朝まで蓄電池の電力で家中をまかなえます。
これにより、夜間の買電もほぼゼロになり、結果として「電気代が安い」というよりも「電気を買う行為そのものが減る」という、概念レベルの変化が起きます。

もし、導入した蓄電池が10kWhだったら、晴天日の正午前後には満充電になってしまい、その後の発電分が「強制売電」になっていたはずです。
売電単価より自家消費の方が経済的にお得(買電単価>売電単価)なので、蓄電池に貯めて夜に使う方が圧倒的に有利です。
つまり、蓄電池容量の差は単純に売電量の差ではなく、「電気を高い値段で買わずに済むかどうか」の差としてじわじわと効いてきます。

13.3KWhは2025〜2026年時点での家庭用蓄電池としてはかなり大きい部類ですが、ソーラーカーポートで8kWの発電容量があるなら、迷わず大容量を選ぶのが正解だと改めて感じました。

経済効果は概算でいくらになった?

具体的な金額の話を少しだけしたいと思います。
我が家の場合、ソーラーカーポート導入前の電気代は冬で月2万円、夏で月3万5千円ほどでした。
4月くらいの気候だと、おそらく月2万円台前半〜中盤あたりだったはずです。

2026年4月の実績は、ざっくり買電額が千円台、売電収入が1万円といったところで、電気代節約効果と売電収入を合わせると、月あたり2万円台後半~3万円のプラスになっている計算だと思います。(FIT申請がまだ完了してないので実際には売電収入は無いのですが…)
ローン返済額を考えるとまだまだ赤字ですが、5年でローンが終わったあとはこの月額がそのままキャッシュフロー改善になりますので、これからが本番という感じです。

夏に向けて

4月でこの数字が出てしまうと、当然気になるのは「真夏はどうなるのか」という点でしょう。

太陽の南中高度が高くなる、日射時間が長くなる、ただしパネル温度上昇による発電効率低下はある…と要素はいろいろですが、5〜7月は梅雨の影響もあり発電量は4月と同レベルかやや下回る予測です。
本気が出るのは梅雨明け以降で、7月後半〜8月の真夏にピーク到来というのが一般的なパターンとなります。

晴天日には1日60kWh超えも普通に出てくると思われ、売電だけで余裕で月1万円超えも期待できそうです。
夏場こそ「家中エアコンつけっぱなしでも電気代がかからない」という、ソーラーカーポート+蓄電池の真価が出る季節。
犬部屋の24時間冷房も、サーバーを含む在宅ワーク環境のフル稼働も、太陽光が一手に引き受けてくれますので、電気代を気にせずガンガン電気を使えます。
40℃の日に万一停電が起きても、犬たちが涼しく過ごせる。これが我が家がソーラーカーポートと蓄電池を導入した一番の理由なので、導入したシステムで余裕で対応できそうです。

夏日になり、室内温度が30度を超えたのでエアコン3台をフル稼動させた昼間の状態です。
負荷は2.56kWですが発電力は3.21kWもあり、エアコン3台フル稼動+PC 3台稼動中でも売電する余裕があるのが解ります。

4月の数字で見えた導入効果

2026年4月、トモシエType Wソーラーカーポート(8kW・両面パネル)と、カナディアンソーラーEP CUBE(13.3KWh)の組み合わせを実運用してわかったことは以下となります。

  • 8kWパネル+13.3kWh蓄電池の組み合わせは、関東平野部の春シーズンであれば家庭の電力をほぼ自給自足できる
  • 両面パネルの「裏面発電」は、カーポート床のコンクリート反射光と相性が良く、上振れに貢献している
  • 蓄電池容量は大は小を兼ねるため、10kWhと13.3kWhで迷っているなら、迷わず13.3kWhを推奨
  • 春シーズンの自給率は約84%。電気代を気にせずガンガンエアコンが使える

特に、1日で8kWパネルが52kWh(6.55kWh/kw・日)を叩き出したのは一般的な住宅屋根に設置する片面パネルの晴天時の4.5~5.0 kWh/kW・日と比べると10~30%程度出力が大きく、片面パネルだと約10~12kW程度のサイズが必要になってきます。

屋根にこのサイズのパネルを載せるには、かなり大きめの住宅でないと厳しい上、設置する向きも南向きである必要があるため、52kWhの発電量は、不可能ではないけれどかなりハードルが高い、といった感じだと思います。
また、屋根に設置する片面パネルは屋根の向きの影響を受けるほか、すぐ裏が屋根のため風通しが悪く高温になりやすく、発電効率が落ちるというデメリットもあります。
その点ソーラーカーポートの両面パネルは反射光によるブーストのほか、風通しの良さによって発電量低下が少ないというメリットも期待できます。

4月の実績を見ると期待以上の発電能力で、導入して良かったと思います。

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