最大12人までのミーティングに対応する、Anker PowerConf S500 会議用マイクスピーカー

4.5
PowerConf S500 PC周辺機器

私が働いている会社は基本的に全員テレワークなのですが、お客様先でミーティングする機会もそこそこあります。その場合、私だけが客先に訪問し、他のメンバーはオンラインでの参加になるのですが、いろいろと問題が発生することも多いです。
オンラインとリアルが一緒になったミーティングで問題になるのが、マイクが声を拾えないことと、ハウリングです。
この問題を解決するために、Anker PowerConf S500 会議用マイクスピーカーを購入してみましたので、使用感についてお伝えしたいと思います。

会議室でのリアル ミーティング とオンラインを併用する場合の問題点

リアル参加者とオンライン参加者が一緒になったミーティングで困るのは、先ほども書いたように、マイクが声を拾えないことと、ハウリングの問題です。

オンラインミーティングでのハウリングを防止するには

ハウリングを防止するのに一番簡単な方法は、マイクを1つにすることです。
会議を行うのに、リアル参加者が各々PCを持ち込むことも多いと思います。その際に、皆がマイクをONにしてしまうと、他者の声やPCの音をマイクが拾ってしまうため、ハウリングが発生します。
参加者1人のPCのみマイクをONにし、他はマイクをOFFにするとハウリングが止みます。

ただし、この方法だと、発言する度にマイクをON/OFFしたりする必要があるので、とても面倒です。

マイクが声を拾えない問題を解決するためには

ハウリングで1台のPCのみマイクをONにすると、遠くの人の声を拾うことが出来なくなります。
最近では360°マイクを搭載したノートPC(Lenovo X1など)もありますが、完璧ではありません。

私が仕事で使っているGen.7のX1 Carbonも、モニターの上に360°マイクが4つ搭載されていますが、近くの音はいいものの、少し離れた人の声を拾うことは難しいです。
このため、やはり発言する度にマイクON/OFFするという、アナログな対応方法になってしまいますが、これはとても面倒です。

会議を快適に行うための、会議用マイクスピーカー

そこで、会議用のマイクスピーカーを購入することにしました。
会議用のマイクスピーカーとは、会議の際に机の上に置くタイプのマイクスピーカーで、名前の通り、マイクとスピーカーが一体化になったものです。
このマイクスピーカーのみを有効にすることで、ハウリングを防止し、聞きやすい音声で聞き取ることが可能になります。

製品を選ぶ際に重要視した点

製品を選ぶ際に重要視したのが、以下の点です。

  • 複数のマイクを搭載して、マイクの性能が高いこと
  • バッテリー内蔵、Bluetoothでの無線接続で使える
  • 持ち運び可能、比較的軽量

上記の条件で探したところ、Anker、eMeet、YAMAHAなどの製品がヒットしました。
このうち、eMeetはそこそこ良さそうでしたがメーカー的にどうなのかわからなかったので、Ankerのハイエンドモデルである、PowerConf S500を購入してみました。
YAMAHAも良さそうだったのですが、マイクが1つで距離が2mということがネックになり、購入見送りとなりました。

Anker PowerConf S500について

Ankerの会議用スピーカーマイクの中でも、ハイエンドに位置するのがPowerConf S500です。
12人までの会議に対応し、ノイズリダクション機能も搭載、2台をペアリングすることも可能な多機能モデルです。

スペックは以下の通りです。

サイズ約133 × 133 × 37mm
重さ約422g
入力USB Type-C 5V = 2A
バッテリー容量6,700 mAh
オーディオ出力10W
接続方式Bluetooth 5
マイク数
連続使用時間16時間

サイズは約13cm四方なので、CD/DVDのケース程度のサイズで比較的コンパクトです。
ただし、厚さは3.7cmとそこそこあり、ケースに入れると5cm程度になりますのでカバンのなかでもそれなりにかさばります。
重量は持ったときに少しずっしりと感じる、422gです。

ボリューム操作時・本体動作時には青色LEDのバーが点灯

操作はフロントにある4つのボタンと、タッチパネルになります。
本体フロント側の物理ボタンは、左から電源ボタン(3秒長押しでON)、プレイボタン、他のPowerConfとのリンクボタン、Bluetoothのペアリング用のボタンの4つ。
電源ボタンは、充電中は赤、使用中は白に点灯します。

上面にあるタッチパネルボタンは、ボリューム調整、ミュート、通話ボタンとなります。
ボリュームを変更すると、青色LEDのバーが表示されてボリュームがどれくらいの位置にあるか確認が可能です。

裏面にはBluetoothドングルを格納

裏面には、Bluetoothドングルが格納されていますので、デスクトップPCなどBluetooth機能がないパソコンでの使用も問題ありません。
私はX1 Carbonで使用していますが、このBluetoothドングルを使わなくても、本体内蔵のBluetoothを使って問題無くペアリング出来ました。

本体裏面にあるマイク。角に合計4つ内蔵されています。

キモとなるマイクは、四隅に合計4つ搭載されています。
360°全周囲マイクによって、最大12人の会議まで対応可能。2台のPowerConf S500をペアリングすることで、最大20人程度の会議まで対応できるようです。

使ってみた感想

まずは、使いやすさについてですが、Bluetoothで簡単に接続でき、本体も 6,700 mAhものバッテリーを内蔵していますので、会議の際に机の真ん中にポンと置くだけで、クリアな音声でミーティングを始めることが可能です。

バッテリー容量が多い反面、どうしても重量は増えてしまいます。
気軽に常に持ち歩くという重量ではありませんが、あらかじめミーティングが予定されているときに持って行く程度であれば、問題にならない重量かと思います。

マイク・スピーカーの性能は素晴らしい

ハイエンドモデルだけあって、様々な機能が詰まっています。
以下、Ankerサイトの紹介文を抜粋してみました。

超高感度マイクを搭載
シリーズで最も感度の高いマイクを4つ搭載しているため、大人数でもクリアで安定した音声通話が可能。前モデルの「Anker PowerConf」よりも3倍以上高出力な10Wのスピーカーを搭載しているため、まるで通話相手がその場にいるかのような臨場感で、快適に聞き取ることができます。

優れた音声処理技術
集音域を32kHzまでに広げることにより歪みが小さくクリアな集音を実現し、安定した音声で通話が可能です。オートゲインコントロールやノイズリダクション機能、ハウリング抑制機能を搭載しており、クリアでストレスのない通話を実現しました。

オートゲインコントロール機能
オートゲインコントロール機能によって、声の大きさとPowerConf S500までの距離に関係なく音量を最適化することで、相手側に均一な音量で声を届けます。広い会議室でも快適に使用可能な会議用スピーカーの証であるZoom Rooms認証を取得しました。

マイクの数では、PowerConf+の6個には負けますが、マイクの感度が非常に良いらしく、会議室の騒音などもばっちりと伝わるらしいです。
また、2m以上離れている場所から、普通の声の大きさで話しても、リモート先できちんと聞き取ることができます。マイクについて、不満と感じる点は一切ありませんでした。

また、素晴らしいと思ったのがスピーカーです。音楽を試しに鳴らしてみると、ヴォーカルの帯域に厚みがあり、音声通話に特化したセッティングであることが感じられます。
といっても、音楽再生に不適という訳では無く、Bluetoothスピーカーとしても問題無く使用可能です。少なくとも、ノートPC内蔵スピーカーより圧倒的に音質は上です。
また、ボリュームを上げても割れるようなことは皆無で、カサつかず、しっかりした音で再生できますので、とても聞きやすいスピーカーです。

スピーカーのセッティングと、音声処理技術のおかげだと思いますが、とても声が聞きやすいです。
実際に会議に参加しているような感じで声が聞こえるのは、とても聞きやすく、便利です。
会議で実際に使用してみましたが、皆さん、声も聞きやすいと大絶賛でした。

評価

Ankerのハイエンド製品に相応しい性能だと思います。
会議で、PowerConf S500をカバンからサッと出してセッティングし、快適な環境を整えられると、クライアントから感心されることも多いです。クライアント先でのMTGがほとんどなのですが、クライアントによってリモート会議の設備ってかなり差がある…というか、きちんとしたビデオ会議システムを備えている会社って結構少ないので、こういった会議用スピーカーマイクがあると喜ばれます。

唯一のデメリットは、重量でしょうか。
同価格帯である、eMeetのM2は288gですので、1.5倍ほどの重量となります。
といっても、eMeet M2は最大8人程度と、スペックとしてはPowerConf S500よりも若干下のモデルなのですが…。

重量以外には不満はないので、★4.5とさせていただきました。

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